ABBAッキオさんの映画レビュー・感想・評価 - 13ページ目

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交渉人 真下正義(2005年製作の映画)

3.5

 踊る、の本編は正直賑やかすぎて、長介さんの渋い演技以外は苦手。こちらのスピンオフの方は本格的なサスペンスで面白かった。犯人が使う爆破手段を解いていく頭脳戦的なところ、主演のユースケ・サンタマリアは好>>続きを読む

マトリックス(1999年製作の映画)

4.6

 1999年制作。この作品は何十年かに一度、時代の変化を画した作品だと思う。CGの利用など映像技法もあるが、その技法を使ってヴァーチャル世界を描ききったところが新しい。それまでも発想としては非現実世界>>続きを読む

フランケンフッカー(1990年製作の映画)

3.8

 1990年フランク・ヘネンロッター監督作品のホラー・コメディ。変人の医学生がそのフィアンセに作った自動芝刈り機でフィアンセの体がバラバラに。恋人を生き返らせるために恋人の頭に娼婦の体をパーツにしてフ>>続きを読む

シャーク・ナイト(2011年製作の映画)

2.0

 サメ映画としてはハチャメチャでなく、一応スリラーぽくなってはいる。しかし誰かがサメを塩水湖に入れる必要はなく、殺人鬼を用意した方がよほど効率がいいだろう。サメにカメラをつけて高い視聴料をとるっていう>>続きを読む

アビス(1989年製作の映画)

4.3

 1989年アメリカ。エイリアン2,ターミネーター、タイタニック、アバターと数々のヒット作を生みだしたジェームズ・キャメロン監督だが、映画史的な最高傑作はこの作品ではないかと思う。深海での極限状況下で>>続きを読む

ダークハウス(2015年製作の映画)

2.4

 2015年アメリカ製ホラー。宣伝ではジェームス・ワンの名前が出ているが監督は別。20年前に惨劇のあった家に、霊を信じる系の学生と否定したい派の学生が集まって降霊術を試みるが再び惨劇に、そして否定した>>続きを読む

ボディ・ハント(2012年製作の映画)

2.7

このレビューはネタバレを含みます

 2012年アメリカ映画、ジェニファー・ロレンス主演のサスペンス・ホラー。怖がらせる演出はなかなかいいと思う。ストーリーもどんでん返し要素はありで工夫している。とはいえカタルシスなさすぎ。殺人事件の生>>続きを読む

麒麟の翼 〜劇場版・新参者〜(2011年製作の映画)

3.9

TBSがテレビと映画で映像化した新参者・加賀恭一郎シリーズ。視聴はこれが最後。

放映順は
①2010 TVシリーズ 新参者 
②2011 TVスペシャルドラマ 赤い指
③2012 映画 麒麟の翼
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ニュースの真相(2016年製作の映画)

3.5

 アメリカの著名キャスターだったCBSのダン・ラザーの降板のきっかけになった2004年の誤報事件を題材に2016年製作の映画。ブッシュ大統領の軍歴に政治的配慮があったとする報道を追いかけるCBS報道班>>続きを読む

美術館を手玉にとった男(2014年製作の映画)

3.5

 マーク・ランディスという希代の贋作画家を追ったドキュメンタリー。10代で統合失調症の診断を受けた彼は、美術本にあるような名作の贋作をつくり、身分を偽って慈善の形で美術館に寄付するという行為を繰り返す>>続きを読む

コーヒーが冷めないうちに(2018年製作の映画)

3.3

 だいぶ前に機内映画で見た記憶。日本映画らしい静かで心温まる映画だった記憶があるが結末が思い出せない。機内で軽く見るよりも真面目に見るべき映画だったかも。

ラーメン食いてぇ!(2018年製作の映画)

3.0

 ラーメン好きに向けた映画かな。主演二人の女優の演技は、作中のラーメンのように未熟だが魅力はある。ただストーリーは予定調和過ぎてパンチ不足。石橋蓮司の演技でようやく重みが出て、まとまった印象を与えてい>>続きを読む

黒部の太陽(1968年製作の映画)

4.1

1968年、三船プロ、石原プロ制作。戦後高度成長期を支えた水力発電の巨大工事、関電黒部第4ダムの、主にトンネル掘削工事を描いた大作。当時の俳優たちを縛っていた五社協定を離れた三船敏郎、石原裕次郎がダ>>続きを読む

バタフライ ルーム(2012年製作の映画)

2.9

 2012年映画。血塗られた墓標のバーバラ・スティールが主演し、大活躍?するというだけで見てしまった映画。スティール演じるアンという老婆が「魔女」と呼ばれるセリフなど、オマージュじゃないかと思ってしま>>続きを読む

劇場版「鬼滅の刃」無限列車編(2020年製作の映画)

4.0

 IMAX平日夜の回で視聴。8割程度の入り。評判通り、作画、声優、音楽、すべて高いレベルの作品。前半3分の2程度が下弦の壱、魘夢との戦いで、炭治郎が主役となる。壱の魘夢が慎重な性格で、敵を完全に制圧し>>続きを読む

あいつの声(2007年製作の映画)

3.5

 未解決に終わっている児童誘拐殺害事件を、事件が時効後に映画化した2007年韓国映画。実話では裕福な家庭の子息らしいが、本作では誰もが知る有名キャスターの息子という設定。誘拐犯の執拗で、楽しむような電>>続きを読む

悪のクロニクル(2015年製作の映画)

3.6

 2015韓国。襲われた刑事が相手を殺害してしまい、それを隠ぺいする。しかしそこから刑事は深い復讐劇にはまり込んで行ってしまう、というサスペンス・ドラマ。主役の刑事課長が表情に乏しいのが、感情を押し殺>>続きを読む

ターミネーター2(1991年製作の映画)

4.0

 第1作では表情のない悪役だったシュワちゃんが超スターになり、正義の味方として復活するという離れ業を考え出した制作陣に拍手。その間に大きく発展したCG特撮をT1000の変型機能に導入するアイディアも秀>>続きを読む

サニー 永遠の仲間たち(2011年製作の映画)

4.0

 2011年韓国映画。韓国女性版「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」といった映画。1980年代の女子高校生たちが強い友情で結ばれ、30年後に死を迎えようとする一人のために仲間を探し出す、とい>>続きを読む

狂人ドクター(2017年製作の映画)

1.3

 原題のInstituteは「施設」って意味だろうと思うが、この邦題はひどい。ストーリーも全く意外性なし。監督をやった俳優の趣味作品なのかな。

哭声 コクソン(2016年製作の映画)

3.8

 國村隼が韓国の映画祭で受賞した映画として日本でも知名度が高い。ひなびた村で奇病による殺人が起き、その背景と山中に隠れ住む謎の日本人、國村の結びつきを追う刑事が主人公。謎解きがメインというよりも、羅生>>続きを読む

39 刑法第三十九条(1999年製作の映画)

3.6

 1999年松竹。殺人を犯したが、多重人格と鑑定された舞台役者、堤真一と、鑑定に疑問を抱く鑑定助手・鈴木京香が主演。検事役・江守徹、弁護士役・樹木希林。刑法39条と、精神鑑定の信憑性を正面から問うた作>>続きを読む

サイレントヒル(2006年製作の映画)

3.0

 ゲームが原作の作品らしいがゲームは未見。暗い密室に閉じ込められた主人公が、誘拐された娘を探して駆け回り、様々な恐怖に直面するストーリーはまさにゲームの作りだろう。映画として見るとストーリー性は弱いよ>>続きを読む

東京家族(2012年製作の映画)

3.4

 2013年松竹/製作委員会作。1953年の小津安二郎監督の「東京物語」の60周年に、明示的なオマージュ作品として山田洋次が監督した作品。東京に来た老夫婦が子どもたちを訪ね歩き、子どもたちの生活とのす>>続きを読む

2ちゃんねるの呪い 新劇場版・本危(2012年製作の映画)

2.0

 自分でも意外だが、プロット自体はそれほど悪くないと思った。事故物件ネタから始まり、最後のオチまで一応筋が通っている。まあ2チャンネルが関係ないのは問題だが。もっと問題は一杯あって、俳優の演技、チープ>>続きを読む

壬生義士伝(2002年製作の映画)

2.8

 2002年製作。浅田次郎原作の映画化。最後の30分とそれまでではかなり脚色が異なる映画。前半は中井演じる吉村貫一郎という南部藩脱藩武士が新撰組に加入し、佐藤浩市演じるニヒルな剣士斉藤と友情を育み、新>>続きを読む

疑惑(1982年製作の映画)

4.3

 1982年松竹映画。1980年代日本映画の傑作の一つだろう。脚本と主演女優二人の配役が抜群。桃井の怪演が圧倒的だが、凜とした岩下の受けも負けていない。助演陣も好演だが、若い柄本明演じる新聞記者が特に>>続きを読む

鴨川ホルモー(2009年製作の映画)

2.8

 原作未読だが2006年、映画は2009年作。アマプラが終了間近で見たが、芦名星さんが出ていてびっくりした。彼女も含め、俳優陣は力演。京都大学を含め京都の町並みを美しく実写しているのはいいと思う。ただ>>続きを読む

TENET テネット(2020年製作の映画)

4.5

 こちらのコメントも含めてある程度予習していったので楽しめた。我々が時間の流れと認識しているものは物理的にはエントロピーの増加と考えられる。未来の誰かが、エントロピーを減らして時間を逆行できる技術を発>>続きを読む

復讐するは我にあり(1979年製作の映画)

4.0

 1979年松竹・今村昌平プロダクション合作。実際の殺人事件のドキュメンタリーを映画化した実話原作もの。犯人巌(緒形拳)の余りに日常的な殺人シーンのリアリティは迫真。最初の殺害後の動き(小〇で手を洗う>>続きを読む

ファミリー・マン ある父の決断/ヘッドハンター・コーリング(2016年製作の映画)

2.7

このレビューはネタバレを含みます

 仕事人間の父親(バトラー)が息子の大病をきっかけに人生の価値を見直し、家族の絆を取り戻す話。心温まる話だが、いささかうまく運びすぎてご都合主義に感じてしまう。特に冷酷非情に見えたボス(デフォー)が、>>続きを読む

マリアンヌ(2016年製作の映画)

2.8

 ブラピ、マリーと有名俳優を揃え、ゼメキス監督だから期待したが、今ひとつ入りこめなかった。アマプラで流し気味に見たのが悪かった?前半のカサブランカでの展開はスリリングだが、後半はあまりサスペンスも感じ>>続きを読む

陽はまた昇る(2002年製作の映画)

3.7

 2002年東映。Sonyが開発したベータ方式のビデオに対して、VHSを開発した日本ビクターの開発秘話を追った実録もの。企業、関係者が実名で出てくるのは珍しい。
 18年前の映画だが、俳優がずいぶん若
>>続きを読む

バンド・ワゴン(1953年製作の映画)

4.0

 この時代のハリウッド映画をよく知らない私には、他の方のような内容のある感想は書けないが、ミュージカル映画の古典と言われるだけのことはある、楽しい作品だった。公園での踊りのシーンは有名だそうだが、そこ>>続きを読む

怪怪怪怪物!(2017年製作の映画)

3.4

 2017年台湾映画。台湾ホラーは初めてでこの作品がどれほど典型的な分からないが、一種の学園ホラーとして面白かった。学校でのいじめの場面から始まり、いじめグループが怪物と出会い、その一匹を捕らえて実験>>続きを読む

孤高のメス(2010年製作の映画)

4.2

 丁寧、という言葉がまず思いつく佳作。演技、演出、脚本、音楽、すべて時間をかけ、性急さや大げささを避けて作られている印象。地方の市民病院で勤務する看護士(夏川)の目を通してみた、情熱的で優秀な、都はる>>続きを読む