COZY922さんの映画レビュー・感想・評価 - 13ページ目

COZY922

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SING/シング(2016年製作の映画)

3.9

歌が紡ぐ関係、切り開く未来、時に癒し時に勇気をくれる力。歌を通じて成長したり 殻を破ったりしていく王道ストーリーながら 改めて歌の力を魅せてくれる一品!使い尽くされた感のあるテーマも、動物キャラにする>>続きを読む

愚行録(2017年製作の映画)

3.6

【語るも愚行、語られるも愚行】
「愚行録」。そのものズバリの 言い得て妙なタイトルだと思う。自己顕示欲、嫉妬、密かに感じる優越感、日常の中の小さな報復、人付き合いにおける計算、当てつけ・・etc 。普
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ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)

4.6

夢を追い求めたその先にあるもの。夢を追い求める途中で置いてきたもの。

終盤、走馬灯のように駆け巡る映像を浴びながら、いくつもの「もし、あの時」が頭の中に浮かんでは消えた。自分の夢と相手の夢。それらが
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ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち(2015年製作の映画)

3.7

無邪気さと残酷さ。美しさと毒々しさ。夢や冒険を探求する心と 陰鬱で闇を抱えた心。” ティム・バートン史上 最も奇妙” のコピーどおり、確かに奇妙で 見方によっては悪趣味スレスレなグロテスクさを内包して>>続きを読む

湯を沸かすほどの熱い愛(2016年製作の映画)

4.1

自分に残された時間が短いことを知った時、私はこんなふうに家族や大切な人達に向き合えるだろうか? 死への恐怖、絶望感。「なぜ自分が」というやり場の無い憤りや悲しみ、自分のいない世界を思う虚無感や孤独。そ>>続きを読む

マグニフィセント・セブン(2016年製作の映画)

4.2

西部の冴え渡る空の下、乾いた風の中に立ち込める砂埃の匂いとみなぎるエナジーがスクリーンを突き抜けてくるかのような作品。男臭くて強者ぞろいの7人のアウトローの戦いぶりに酔いしれた。いくら寄せ集め集団とは>>続きを読む

街の灯(1931年製作の映画)

3.7

【語らずして語る】
言葉の持つ力は本来大きい。だからだろうか?最近の作品は台詞に頼り過ぎているような気がする。無ければ無いで 動作や表情、動作と動作のあいだに生じる間(ま) などで 意思や感情を伝える
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海賊とよばれた男(2016年製作の映画)

3.6

【夢があり、志があり、人がいて、形に成る】 どこか『プロフェッショナル 仕事の流儀』を思わせる、よく言えば信念が強く、辛めに言えば破天荒で無茶な手段も厭わない男のサクセスストーリー。出光石油を立ち>>続きを読む

ドクター・ストレンジ(2016年製作の映画)

4.1

圧倒的で革新的で怒涛のように繰り広げられる映像に釘付けになった2時間。marvel 弱者でも他のヒーローのことを知らなくても楽しめる超絶ダイナミックなビジュアルと世界観。おもしろかった。思えば私がまと>>続きを読む

リリーのすべて(2015年製作の映画)

4.1

LGBTの中でTransgenderは、他の3つとは性質が異なる。他は性的対象の指向であるのに対して、Transgenderは自分自身の感じる性が持って生まれたフィジカルと違うというものだから。おそら>>続きを読む

ペット(2016年製作の映画)

3.8

実家でずっと犬や猫を飼っていたこともあって子供の頃から動物は大好き。「飼い主の留守中 ペットは何してる?」という、動物好きの心をくすぐるようなテーマ+トイストーリーを彷彿とさせる設定とくれば、観ないわ>>続きを読む

すれ違いのダイアリーズ(2014年製作の映画)

4.4

爽やかな風が吹き抜けたような鑑賞後感がとても心地いい。想いの強さに心を揺さぶられるラブストーリーはあっても、大人のラブストーリーでこんなに爽やかでほんのり温かく微笑ましいものは、そうたくさんは無いと思>>続きを読む

父を探して(2013年製作の映画)

4.0


どの地点でもいい。大人になってこれまで歩んできた人生を振り返る時、過去ゆえに俯瞰的に見ることができたりする。今の目線とその時見ていた目線。子供の頃きらびやかに見えていたものが ちっとも美しくなか
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パッチ・アダムス トゥルー・ストーリー(1998年製作の映画)

3.5

パッチが目指す「人に優しい医療」には素直に共感した。人は機械ではなく感情を持った生き物なのだから、不安になっている患者に正面から向き合うことは医療の基本の1つだと思う。ちょっと やんちゃが過ぎるきらい>>続きを読む

ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー(2016年製作の映画)

3.9

SFは大好きなジャンルだけれど、私が最も惹かれているのは 実は世界観ではないことに最近気がついた。未知なる世界への好奇心や 悠久なる宇宙への憧れ、探究心や冒険心をくすぐる映像やストーリーはもちろん魅力>>続きを読む

ゴーストバスターズ(2016年製作の映画)

3.2

【オバケ + コメディ = とことんお馬鹿な脱力系映画】
今さら感全開だけど、これはオリジナル作の続編ではなくリブートだと知って愕然(°▽°) 笑。オリジナル作を観てこちらを観ると映像はこちらの方が断
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プチ・ニコラ(2009年製作の映画)

3.7

【フランスのエスプリ薫るハートフルなキッズ・コメディ】
スタイリッシュな中にユーモアを併せ持つ飛び出す絵本のようなオープニングタイトル。それに続く小学校の教室の映像では、主人公ニコラの友達が彼らの将来
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七人の侍(1954年製作の映画)

4.3

漆黒の画面に、泥臭くも力強い白い文字。これから始まる野武士と農民と浪人侍の物語に相応しいオープニングタイトル。2017年最初の映画は日本が誇る巨匠 黒澤明監督の「七人の侍」から。数多くの監督・映画人に>>続きを読む

ピクセル(2015年製作の映画)

2.8

アダム・サンドラーの憎めない悪ふざけ感。レトロゲームのキャラクターのダサ可愛さ。 キュービックバブルのようなピクセル塵。これらが不思議と相性がいい 笑。ピコピコ、パクパク、キラキラ、ドタバタ。ストーリ>>続きを読む

少女は自転車にのって(2012年製作の映画)

3.7

初めて行った、イスラム教徒の多い国はエジプトだった。乗り継ぎ地点のドバイや、宿泊したカイロ市内のホテル・市街地で間近に見たヒジャブとアバヤ姿の女性達。宗教や文化の違いを否定するつもりは毛頭無いし、そう>>続きを読む

パニック・ルーム(2002年製作の映画)

3.5

N.Yのど真ん中の邸宅。4階建の邸内にはホームエレベーターや、賊が侵入した際に逃げ込める防犯シェルターもある。白い壁、見下ろす階段。母と娘2人で暮らすには広過ぎることが既に不穏さを醸し出している。その>>続きを読む

ハンズ・オブ・ラヴ 手のひらの勇気(2015年製作の映画)

3.4

異性愛中心の世の中で同性愛は嫌悪される宿命にさらされてきた。種の保存の原理の視点でのみ考えると同性愛は異端者だし、不適合な異分子が体内に入ってきた時に体が拒絶反応を示すように、人は自分と違うものに対し>>続きを読む

神様メール(2015年製作の映画)

2.0

神様 = 素晴らしい人格(神格?)ではない。それはそうだろうなと思う(^^;)。キリスト教徒ではないから詳しくはないが、聖書に出てくる神様はよく怒る。ギリシャ神話の神、例えばゼウスは正義と慈悲の神、悪>>続きを読む

誰よりも狙われた男(2014年製作の映画)

3.3

【できる奴が出世するとは限らない】
ジャンルとしてはスパイ映画に分類されるのだと思うが、ミッション・インポシブルや007のようなアクションやエンタメ色の強い映画とは全く趣きが異なる。重厚で 小説を読ん
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ブリジット・ジョーンズの日記(2001年製作の映画)

3.5

30代、少々太め、イージー、そそっかしい、単純。結構 空気が読めない。後先考えずに突っ走る。彼女を語る時、お世辞にも上品とかセンスがいいという形容詞は出てこない。それがブリジット。『ありのままに生きる>>続きを読む

ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅(2016年製作の映画)

4.1

トランクは魔法空間の扉。アリスが落ちた兎の穴や タンスの奥に広がるナルニア共和国を彷彿とさせる広大で不可思議な世界。人と付き合うよりも動物と触れ合っているほうが好きな ちょっとコミュ障気味の魔法使いニ>>続きを読む

ヒメアノ〜ル(2016年製作の映画)

4.1

観るまで全く知らなかったのだが、「ヒメアノ〜ル」とは ”ヒメトカゲ” のことで、体長10cmほどで猛禽類のエサにもなる小型爬虫類だそうだ。つまり強者の餌となる弱者を意味する。そう言われてみればタイトル>>続きを読む

奇人たちの晩餐会(1998年製作の映画)

3.6

【超天然、驚愕おバカな男が 明るく悪気無くすべてを壊す( ̄∇ ̄)】
同名の舞台劇を映画化したフランス発のシチュエーション・コメディ。どちらかと言えば この手の会話劇が苦手でなかなかハマらない私だけど楽
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ロスト・バケーション(2016年製作の映画)

3.7

「アデライン、100年目の恋」で好きになった女優ブレイク・ライヴリー。彼女の主演、かつ、個人的なツボを大はずしすることが少ないサバイバルものということで鑑賞した。

86分と短く小粒の作品ながら、期待
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ガール・オン・ザ・トレイン(2016年製作の映画)

3.0

【ダメ子とクズ男の心理ミステリー】
女性1: 不妊に悩み人工授精を試みるもうまくいかず、酒に溺れてアルコール依存性になってしまう。
女性2:トラウマを抱え やりきれない気持ちを体の関係に求め意図しなか
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聖の青春(2016年製作の映画)

3.7

対局中の息詰まるような沈黙。あらゆる選択肢の何手も先を読む棋士たち。勝負の緊迫感や張り詰めた空気が好き。それがスポーツでも将棋でも、そこに全身全霊をかけて挑む者が放つ「気」や「熱さ」を感じるから。>>続きを読む