このレビューはネタバレを含みます
自分も含め、今年3月に公開された『ちはやふる 結び』を「傑作」だと評価する人は多いだろう。「上の句」から始まったシリーズを見事に完結へ導く、素晴らしい「結び」だった。
では、『ちはやふる』の監督・脚本>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
テアトル新宿で開催中の田辺・弁慶セレクションにて鑑賞。上映開始前にGAGAのロゴが出て軽く驚く。
映画の方は集団自殺に集まった4人が、タイムリープに巻き込まれる話。
簡単な背景説明からタイムリープを>>続きを読む
中学生の時に映画館でこの映画を観たことが、自分の映画ライフのスタートでした。自分を映画の世界に引き込んだ=自分の人生を変えた1本ということで、作品の出来・不出来は無関係にオールタイムベストに入る1本。
昨年のカンヌ国際映画祭で、ミッドナイトスクリーニング部門に出品された今作。パルムドールなどの賞に絡まない部門ということもあり、毎年何が出品されているのか話題に上がることが少ないミッドナイトスクリーニン>>続きを読む
『響け!ユーフォニアム』は全く観ていないし、山田尚子監督の前作『聲の形』も観ていないという、完全なる門外漢の状態で鑑賞。しかし、今作は良かった!
劇中の「リズと青い鳥」の物語が、2人の女子高生の姿と>>続きを読む
『赤色彗星倶楽部』に続き、テアトル新宿で開催されている「田辺・弁慶セレクション」にて鑑賞。
先に同時上映で過去作の『マージナル』という作品が映し出されたのだけれども、これがあまりにも「ザ・自主映画」>>続きを読む
期待を上回る良作だった!
役者陣のアンサンブルが効いていて、ほのぼの日常系ドラマとして充分に面白い。特に主演の山崎努に対する樹木希林の受けの芝居が素晴らしく、見ていて飽きない。
しかし、今作はそんな>>続きを読む
「アカデミー賞案件だし、観ておくかー。」ってぐらいの軽い気持ちで鑑賞したのだけれども、これが思わぬ拾い物。いや、今年ベスト級の大傑作だった!
監督はショーン・ベイカー。前作の『タンジェリン』も各所で>>続きを読む
ポレポレ東中野での公開時から少しマークはしていたけど、当時は他の映画を優先していたら、あっという間に公開終了!
「何処かでキャッチアップしたいなー」と思っていたら、5月12日から1週間だけテアトル新宿>>続きを読む
『ソーシャル・ネットワーク』に『マネーボール』の脚本家、アーロン・ソーキンの監督作(もちろん脚本も担当)ということで鑑賞。
悪くはないけど、期待外れな感が残る。
モーグルの選手からポーカークラブの経>>続きを読む
待望の白石和彌監督の最新作!
白石監督が「警察」を描いた過去作の『日本で一番悪い奴ら』は、白石監督作にしてはイマイチだった(それでも単体の映画として考えれば、良作だったと思いますが。)ので、今作にも一>>続きを読む
アカデミー賞案件ということで、やや遅ればせながら鑑賞。
美しい映像、ピアノの旋律、そして自然音。人工的な要素を極力削ぎ落とした世界観が、映画の中の「夏」を映えさせる。
物語の方は、エリオとオリヴァ>>続きを読む
ポレポレ東中野にて最終日に鑑賞。鑑賞前日に岩切一空監督の前作『花に嵐』の噂を聞きつけ、調べたら最新作の今作が鑑賞できると分かり、飛び込みで鑑賞。(『花に嵐』は近日中に青山シアターでキャッチアップ予定。>>続きを読む
渡辺紘文監督のデビュー作。本当は映画館で見たかったけど、なかなか上映の機会もなく、青山シアターでの配信も終わりそうということで、このタイミングで青山シアターから鑑賞。
渡辺監督はこの映画の後に『七日>>続きを読む
昨年の9月に公開された、ハル・ベリー主演のサスペンス。公開規模があまりにも小さく、映画館では鑑賞できなかったのでDVD鑑賞。
全編がほぼカーチェイスのみ。余計な前振りほとんど無し!と、潔い作風には好>>続きを読む
DVDで鑑賞。菅田将暉を筆頭に、キャスト陣のバカ演技が素晴らしい。話は後半の青臭さと詰めの甘さが気になっけど、最後の最後で鮮やかに裏切ってくる展開は良かった!やや甘い箇所が散見されたけど、トータルで見>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
これまでの5本で期待値が下がりに下がって、ハードルが地面にめり込んでるレベルで鑑賞。5章が終わった時点で、色々な意味で「これ、どうすんの?」状態だったのだけど、果たして奇跡の逆転はあったのだろうか・・>>続きを読む
概ね予想通りの映画でした。決して悪くはない。
ただ、1つ明らかに難点に感じたのは、主演がクリス・ヘムズワースであることか。ソーのイメージが強すぎて、前半にどれだけ「生きて帰れないかも」ってドラマをやら>>続きを読む
実在のフィギュアスケーター、トーニャ・ハーディングの半生と「ナンシー・ケリガン襲撃事件」の顛末を描く今作。
まず留意するべきは、この映画は当事者達が事件当時・以後にインタビューで語った内容を組み合わせ>>続きを読む
コーエン兄弟が脚本とあって期待!・・・していたけど、先立って公開されたアメリカでの評価は芳しくないと聞いて一抹の不安を覚えつつ鑑賞。
結果から言うと、鑑賞前の心配が杞憂に終わる、コーエン兄弟印の快作>>続きを読む
公開終了間際に駆け込みで鑑賞。
エイズを巡る活動の描写と、人間ドラマがバランス良く混ざり合った前半は良いのだけど、後半にドラマパートの比重が重くなると失速。日本映画でもよくある、普通の「難病×恋愛」>>続きを読む
先週の公開からシネマート新宿が連日の大混雑と聞いて本日鑑賞。シネマート新宿はエレベーター、発券、女子トイレの全てに長蛇の列が出来ていて、噂に違わず大盛況。
映画の方は「悪くはないけど、絶賛には一歩及>>続きを読む
公開終了間際に駆け込みで鑑賞。
過度にチャーチルを持ち上げるのでもなく、戦闘シーンがある訳でもなく、「言葉」を軸に議会の場で起こった事象を淡々と描く作風に好感が持てる。適度にユーモアを織り混ぜた点も>>続きを読む
昨年のパルムドール受賞作にして、『フレンチアルプスで起きたこと』のリューベン・オストルンド監督最新作。
2時間30分の長尺がほとんど気にならない、予想を遥かに上回る面白さだった!
今作は成熟した社会>>続きを読む
初の長編監督作にして、寺島しのぶ、忽那汐里、役所広司、ジョシュ・ハートネットが共演して、製作陣にウィル・フェレルとアダム・マッケイの名前までクレジットされてる平柳敦子ってどれだけ凄いの!?・・・という>>続きを読む
ソフィア・コッポラの新作だし観たいなーと思っていたものの、なかなか都合が合わず、半ば映画館での鑑賞は諦めていたけど、奇跡的にアップリンクで上映があったので鑑賞。
南北戦争時代のアメリカ。閉ざされた女>>続きを読む
ネタバレ厳禁なので詳しいことは一切書かないけど、「観たいものを概ね観られた」という点で満足。「観たかったけど、観られなかったもの」は次回作に持ち越しかな。とにかく早く続編が観たい!
爆弾テロにより夫と息子を喪った母親の物語。主人公の絶望感を煽るカメラワークなど、要所要所で画面に惹き付けられるショットが入るあたり、ファティ・アキンの力量を感じた。
話の内容も全うなもので、ラストの>>続きを読む
マーク・ウェブ監督作では『(500)日のサマー』に近い、ほろ苦さと爽やかさが共存したドラマ。家庭内の不協和音、謎の隣人からのアドバイス、父親の愛人との性交。その全てを経て主人公が、自分の行き着く先を見>>続きを読む
とにかく楽しい!某有名映画をエンターテイメントの一部に組み込んでしまうあたりや、「そこでハラハラさせる!?」と突っ込みたくなるクライマックスの盛り上げ方など、最高に楽しかった!
謎解きをしながら宝探し>>続きを読む
中盤までは今一つ入り込めなかったけど、今作に秘められていたテーマが浮き彫りになってからは一気に引き込まれた!
「正義」や「善悪」の曖昧さなど、視点がほぼ『スリー・ビルボード』と重なるように感じた。「行>>続きを読む
独自の映像美と、聞き心地の良い音楽が織り成す甘美な世界観は良い。
ただ、ストーリーは物足りない。2つの時代の話がシンクロする内容に驚きがなく、イマイチ嵌らなかった。
小学生の時以来、久しぶりに鑑賞。
「細田守作品」であることを強く意識して観たけど、後年の作品群(特に『サマーウォーズ』)に通じる部分が多く、作家性バリバリの映画だったんだなぁと気付く。子供の頃はそんな>>続きを読む
最後の方は蛇足感があったけど、決して悪くはない。
近年に比べてアクション色が薄まったのは、監督変更による影響か。来年以降も続投なら、新機軸を打ち出せるか期待したい。
平日夕方の上映でも、若年層の観客を>>続きを読む
単なる復讐活劇に落とすのではなく、復讐する主人公をハッキリ善として描かず、終始モヤモヤを残す点で好印象。「全員死刑」と言わんばかりの着地点にも合点が行く。
色々解釈はあれど、一貫して描かれているテーマ>>続きを読む