Kさんの映画レビュー・感想・評価 - 32ページ目

バッド・マイロ!(2013年製作の映画)

3.7

トンデモ設定で気になっていた作品。アメリカ映画らしい下ネタ全開でバカバカしいけど、バカにできない一本。もちろん見る人は選ぶと思う。色々と難があるものの、マイロの行動は分かりやすく時にスカッとする。血は>>続きを読む

ブレードランナー 2049(2017年製作の映画)

3.4

オープニング、モノクロで映し出されるCOLOMBIAのロゴが格好いい。もったいぶっているようにも感じられる長めの間合い。これが長尺の一因になっている予感。印象的なのはジョイのキャラクター。同期するシー>>続きを読む

ブレードランナー ファイナル・カット(2007年製作の映画)

3.5

初めてブレードランナーを見たのは学生時代の授業でだった。久しぶりに見直そうと調べたらバージョン違いの多さに困惑。ファイナルカット版を推奨する声が多かったのでこちらを視聴。最初の公開は1982年。作品の>>続きを読む

リズと青い鳥(2018年製作の映画)

3.3

『響け!ユーフォニアム』の続編でありスピンオフ作品。単体でも見られるよう作られているそうなので視聴。小説・漫画・アニメ版はすべて未読未見。始まってすぐの水彩タッチの絵の美しさに惹かれる。納得の京都アニ>>続きを読む

マジック・マイク(2012年製作の映画)

3.0

家具職人を目指すマイクがちょいちょいモヤモヤしながらストリッパーとして働く姿を見つめる映画。画面は派手なのに何分経っても何の話がしたいのか見えてこない新感覚。エンドロールが流れ始めたときはまさかのオチ>>続きを読む

二郎は鮨の夢を見る(2011年製作の映画)

3.5

「シンプルを極めるとピュアになる」。序盤の静岡から来たお客さんとのやりとりでこのお店の厳格さが伝わってくる。強調される「3万円から」。よく撮影に応じたなと感じるザ昭和ザ職人な空気。寿司屋を継ぐ息子たち>>続きを読む

すれ違いのダイアリーズ(2014年製作の映画)

3.4

すれ違いの意味は序盤で判明。湖上分校。前半はクモ、ヤモリ、ヘビ、アレなどウゲッとなる描写がちょこちょこ。水質が良いとは言えなさそうな色味。カメラの切り替えが上手い。エーン先生は感情豊かというか情に流さ>>続きを読む

約束のネバーランド(2020年製作の映画)

3.2

アニメ版は視聴済み。北川景子さんがものすごくハマり役。彼女の登場シーンが待ち遠しかった。渡辺直美さんもなかなかのハマり役。ちょっとやり過ぎ感は否めない。浜辺美波さんの作り笑顔アピールした笑顔が印象的。>>続きを読む

スポンジ・ボブ/スクエアパンツ(2004年製作の映画)

3.4

実写との融合。しれっととんでもないことをするボケや、ときどき絵のタッチが変わる場面を見て懐かしい気持ちになった。トリプルグーバーパフェ。グーフィーグーバーの歌。大人に憧れる子どもの姿って、こちら側から>>続きを読む

ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

3.5

原作未読。映像が綺麗。特に海辺のシーンは良かった。過去と現在の行き来。原作が発表されたのは1868年。日本は幕末・戊辰戦争をやっていた頃。当時のアメリカの暮らしが伝わってくる。階段に座ってピアノの音色>>続きを読む

ピアニスト(2001年製作の映画)

3.8

一にも二にもイザベルユペール。彼女の演技力に脱帽。さまざまな表情が目に焼きつく。真面目な顔して狂った映画というより、狂った顔して真面目な映画という印象。設定は39歳。母の過干渉。横並びのベッドは驚く。>>続きを読む

アーティスト(2011年製作の映画)

3.5

始まりから終わりまで犬の名演っぷりがすごい。サイレント映画ならではの字幕表示。台詞なしで進む場面が多いので、場面や表情から今何が進行しているのか多くを想像させられる。目は口ほどに物を言う。少し目を離す>>続きを読む

老人Z(1991年製作の映画)

3.7

大友克洋、江口寿史、今敏、北久保弘之と豪華スタッフが勢揃い。最新型介護ロボットZ-001号機。第6世代コンピュータ。超小型原子炉が内蔵という設定には驚く。様々なものが合体していく描写は遊び心があってい>>続きを読む

家族を想うとき(2019年製作の映画)

3.0

不揃いな歯並び。生活保護はプライドが許さない。お年頃とはいえ息子の態度はよくない。一体何を見て育ち、何に期待しているのか。殴ったところで何も解決しないけれど、誰も手をあげないのが偉いと何度か感じた。不>>続きを読む

500ページの夢の束(2017年製作の映画)

3.5

テンポよく進むストーリー。彼女のキャラクター描写も分かりやすい。エアハグ。ロサンゼルスまでの大冒険。お供は犬のビート。次から次へと起こるトラブル。それに伴って現れる捨てる神と拾う神のみなさん。こちらま>>続きを読む

CLIMAX クライマックス(2018年製作の映画)

2.8

インタビュー映像の両脇を固める本とDVDに目がいく。ハラキリ、イレイザーヘッド etc。全て監督の私物だとか。ダンスシーンはそこまで引き込まれなかった。ダンス自体は格好いいんだけど撮り方は普通に見える>>続きを読む

レベッカ(1940年製作の映画)

3.7

二転三転するストーリーに引き込まれた。ドライブシーンの合成は分かりやすい。マンダレイ到着以降、雰囲気が一気に変わる。何パターンも想像させられるその後の展開。作中一度も登場しないレベッカ。関係者の口から>>続きを読む

オーシャンズ11(2001年製作の映画)

3.4

豪華キャストの面々。人数が多い分見せ場も分散。マットデイモンの活躍をもう少し見たかった。悪役ベネディクトを演じたアンディガルシアが良い。彼の悪人エピソードは台詞で語られるのみ。少なくとも善人には見えな>>続きを読む

教誨師(2018年製作の映画)

3.8

読み方はきょうかいし。登場する6人の死刑囚。濃いキャラクターばかり。実際にあった事件をモデルにしたような人物がちらほら。中でも玉置玲央さん演じる高宮を見ていると、相模原障害者施設殺傷事件を思い出さずに>>続きを読む

ラフィキ:ふたりの夢(2018年製作の映画)

3.3

初めて見るケニア映画。このポスターは男女かと思いきや女性同士。内装、服装、メイク。日本とは違う色彩感覚。予告もあらすじもチェックせず見たので、正直なところまたこの題材かと思ってしまった。この分野の理解>>続きを読む

月曜日のユカ(1964年製作の映画)

3.3

モノクロ。見たことのない字幕の出し方。舞台は横浜。ユカとユカの母親の会話が異次元でずっと怖い。同じシチュエーションにこだわるユカ。人形。マジシャンの男性と土砂降りの中ドライブする一連のシーンは、お前ち>>続きを読む

ウォレスとグルミット 野菜畑で大ピンチ!(2005年製作の映画)

3.7

ウォレスとグルミット初視聴。喋らないタイプのクレイアニメかと思いきや人間はしっかりしゃべる。ウォレス(人間)の声は萩本欽一さん。グルミット(犬)は喋らない。ヒロインの声は飯島直子さん。意外なうまさ。開>>続きを読む

泥の河(1981年製作の映画)

3.7

この時代ならではの人情味と儚さ。信雄の両親を演じた田村高廣さん、藤田弓子さんのキャラクターが良い。自然体な話し方。のぶちゃん、きっちゃん、銀子。加賀まりこさんの異様とも言える美しさ。お祭りとカニ。子ど>>続きを読む

ムカデ人間(2009年製作の映画)

3.0

やだな〜こわいな〜と思いつつ、有名だし見ておこうと意を決して視聴開始。序盤は意外な映像の綺麗さ。火事場のクソ力(ぢから)を連呼する関西弁の日本人。台詞はほとんど北村昭博さんの即興らしい。博士役ディータ>>続きを読む

フィールド・オブ・ドリームス(1989年製作の映画)

4.0

もう30年以上前の作品だしありがちな目新しさのない話かなと思ってつい後回しになっていた本作。見始めたら良作だった。選手がじわじわ横並びになるシーンとラストシーンが好き。あとは奥さんが良い人で笑い方が特>>続きを読む

おらおらでひとりいぐも(2020年製作の映画)

3.2

タイトルは永訣の朝の一節。教育テレビのようなオープニング。踊る田中裕子さんに母の姿が重なる。新聞の振り下ろし方が格好いい。大正琴と関連したイメージ映像に笑う。おばあちゃん子にはぐっとくるばっちゃの描写>>続きを読む

猛獣大脱走(1983年製作の映画)

3.2

お洒落な音楽と共に映し出される汚染された街。全編通して音楽と映像の雰囲気が合っていない。猛獣たちに用意された“エサ”のビジュアルが過激。ネズミだらけの撮影は演者さんの苦労が思いやられる。襲いかかる動物>>続きを読む

THE LIMIT OF SLEEPING BEAUTY リミット・オブ・スリーピング ビューティ(2017年製作の映画)

3.1

第一印象は『式日』。いちいち現実に引き戻されるのでピエロのカツラもうちょっと上手く着けてほしい。芸術的で少し俺様で優しく儚げな目をした高橋一生がハマり役。中盤からの映像は『レクイエム・フォー・ドリーム>>続きを読む

ノンフィクションW 大林宣彦&恭子の成城物語 [完全版] ~夫婦で歩んだ60年の映画作り~(2019年製作の映画)

4.0

「あんまり上手いからもう一回いこう」。大林宣彦さんの声はやはり優しい。名前でしか見たことのなかった大林恭子さん。彼女の人柄が伝わってくるエピソードの数々。カメラの前だけでなく普段から互いを大事にしてい>>続きを読む

ボーイズ・ライフ(1993年製作の映画)

3.4

自伝小説の映画化。未見かどうか忘れていたけど見たことのある作品だった。熟練デニーロ劇場と瑞々しいディカプリオ。こういう人いるいる感が上手い。ライター。角刈り。親の都合に振り回される子どもの姿は辛い。今>>続きを読む

青天の霹靂(2013年製作の映画)

3.1

映画の中で披露されるマジックは嘘と本当の見分けがつかないのですごさが伝わりにくい。グランド・イリュージョン以来改めてそう思った。インド人の大泉洋さんはもうただの大泉洋で笑う。ひとりさんは普段コントで見>>続きを読む

ルドルフとイッパイアッテナ(2016年製作の映画)

3.0

『ルドルフとイッパイアッテナ』は既読。続編の『ルドルフともだちひとりだち』は未読。あのあとにこんな物語が続いていたとは知らなかった。学校の先生いい人。ルドルフとイッパイアッテナそれぞれの飼い主は理解し>>続きを読む

世界一キライなあなたに(2015年製作の映画)

3.0

ミツバチのタイツがラムちゃんに見えた。ブレないエンディングをどう受け止めればいいのか。過去にすがるも未来を生きるも本人の自由。ただ、だったらなんでと思う描写が多い。綺麗に綺麗に撮られるので、四肢麻痺も>>続きを読む

くれなずめ(2021年製作の映画)

2.8

監督が実体験を基に執筆した舞台劇を映画化。どおりでなるほどと感じる部分が多々ある。身内ノリについていけないということは、それだけ彼らの空気が完成している証拠なのだろう。独特な構成はこれまでに見たことが>>続きを読む

セバスチャン・サルガド 地球へのラブレター(2014年製作の映画)

3.6

フォトグラファー「光で描く人」。セバスチャンサルガド。彼の撮った写真を彼自身の解説を交えながら追いかける。瞳を開いた子ども。移民難民のパートは直視するのが辛い。うんざりするほど人間の残酷さと恐ろしさを>>続きを読む

ガープの世界(1982年製作の映画)

3.1

果たして問題だろうか、いや問題ではない。と序盤から当然といった表情で展開される突飛なエピソード。性に関する台詞や描写が多め。犬。舌。車。伏線らしき不穏な描写の数々。共感できないながらも興味を持ってこの>>続きを読む