Kさんの映画レビュー・感想・評価 - 36ページ目

アポロ13(1995年製作の映画)

3.5

実話ベース。アポロ13号の史実は知らない状態で見た。トムハンクスとケヴィンベーコンが同じ画面に写っている贅沢さ。搭乗予定だったケン(ゲイリーシニーズ)と首席管制官ジーン(エドハリス)のキャラクターが良>>続きを読む

乱れる(1964年製作の映画)

4.0

未亡人と義弟…11歳差。小売店とスーパーマーケット。ゆで卵の早食い。幸司と礼子の掛け合いが楽しい。「幸司さんどういう職業が向いてるの?」「無職だな」。「毎日ぶらぶらしてると人間が腐っちゃうわよ」「そう>>続きを読む

タワーリング・インフェルノ(1974年製作の映画)

3.8

オープニングで消防士の方々に捧げられるメッセージはすでにエンドロールのよう。ポールニューマンとスティーブマックイーンの名前の位置は優劣がつかないよう苦慮したらしい。グラスタワー…地上550m138階(>>続きを読む

紙ひこうき(2012年製作の映画)

3.0

こういう作品を見るには遅かったかもしれない。書類で紙ひこうきを作り出す時点で仕事せえよという気持ちになり、それを繰り返すことで紙の無駄だなと感じた。上司は何も悪くない。道路に飛び出すのは危険。その後の>>続きを読む

セーラー服と機関銃(1981年製作の映画)

3.6

獣医。ブリッジしながら歌う姿…「カスバの女」。ものすごくテンポが良い序盤。若い頃の渡瀬恒彦さんと柄本明さんが魅力的。魚眼レンズ。大地蔵。暴走族(本物)。背中に雨が降るという表現。「エリートコース一直線>>続きを読む

ツィゴイネルワイゼン(1980年製作の映画)

3.7

サラサーテ「ツィゴイネルワイゼン」。聞き取れない言葉とは。盲目の旅芸人。真っ赤なカニ。白い腕。肝の口移し。ちぎりこんにゃく。黒い傘。何度か登場する手鏡。ライターの光。一定のリズムが鼓動のよう。指パッチ>>続きを読む

希望のかなた(2017年製作の映画)

3.9

台詞少なめ。無表情な人々。独特な間。シュールなコントを見ているよう。シリアのアレッポからフィンランドへ。難民。ストレートフラッシュ。タメ口から敬語へ…殴り合いから面談の流れが好き。ウェットになりそうな>>続きを読む

エレファント・マン(1980年製作の映画)

3.8

実話ベース…ジョゼフメリックさん。病院長と何気ない会話をしながら涙を流す彼が印象的。聖書。ロミオとジュリエット。社交界の流行。婦長さんの苦言。お祝いの化粧箱。夜警の男の窓を叩く音と鏡が本当に性悪。劇場>>続きを読む

HACHI 約束の犬(2009年製作の映画)

3.5

本当に犬が好きなのだなと伝わってくるリチャードギアの姿。リードなし。毛布くらい置いてあげてという気持ち。木の葉で表現される時の流れ。汚したメイク。忠犬ハチ公について知っている人なら話の流れは知っての通>>続きを読む

ザ・ライダー(2017年製作の映画)

2.1

馬は本来自然の中で生きるもの。生きる上で人間を必要としていない。ましてや鞭打たれる生き方など望んでいないはず。人間の都合に振り回され、巻き込まれているだけの馬。それを対比に持ってこられた瞬間、意識が自>>続きを読む

アリス(1988年製作の映画)

3.7

お噂はかねがね…初のヤンシュバンクマイエル作品。交互に繰り返すオープニングクレジットと口元アップのナレーション。ギシギシ効果音。BGMなし。引き出しの取手が抜けるときのキュポンッという音に懐かしさを覚>>続きを読む

ワールド・オブ・ライズ(2008年製作の映画)

3.4

エドとロジャーの関係は踊る大捜査線でいうところの室井さんと青島に少し似ている気がした。傲慢なアメリカ像を体現したようなラッセルクロウ。ストーリー的にはそこまで引き込まれなかった。アイシャのパートは不要>>続きを読む

レインマン(1988年製作の映画)

3.6

小さい頃にテレビで何度か見た本作。ほとんど内容を忘れていた。飛行機もダメ、高速道路もダメ。曜日、時間、テレビ。数々の儀式的習慣。トムクルーズのイライラ演技がよく伝わってくる。視聴率調査。レインマンとは>>続きを読む

ナイト・オン・ザ・プラネット(1991年製作の映画)

3.0

評価が高いので視聴。自分にはこの作品の良さが分からなかった。日常系。ロサンゼルス…女優、ニューヨーク…道化、パリ…盲目、ローマ…神父、ヘルシンキ…不幸。地域の特性を活かした雰囲気。5つのエピソードが絡>>続きを読む

天才たちの頭の中~世界を面白くする107のヒント~(2019年製作の映画)

3.5

「あなたはなぜクリエイティブ?」。ビョークの「それが普通なの、ほかは無理」が印象的。子どもの持つ創造性を保ちながら大人になる方法とは。犬は首をかしげる、人も見る角度を変えるといい。逆さの映像。「それし>>続きを読む

Wの悲劇(1984年製作の映画)

3.6

ドキッとさせられるオープニングの会話。ダンスレッスン。役者志望の熱気。一口で捨てる煙草。カーテンで表現する緞帳(どんちょう)。Wには和辻とwomanの二つの意味。照明を点けたり消したりカチカチ。指歯磨>>続きを読む

カラーパープル(1985年製作の映画)

4.5

コスモス畑。セリーとネティ。馬とスーツ、雪。文字の勉強。「マキダダ」。手紙。キッチンに石油。歌手シャグ。ハーポの妻ソフィア。“セリーのブルース”。市長夫人の底の浅さ。荒い運転。雨漏りの音や剃刀の動きを>>続きを読む

選挙(2006年製作の映画)

3.3

最近のニュースを見てふと思い出した本作。幼稚園。運動会。お祭り。すぐ演説に駆けつける。子作りと気が触れちゃってるのくだりは人間の嫌な部分がよく出ていた。仮住まいのような狭い部屋。妻の愚痴。なだめる夫。>>続きを読む

ヒトラーの忘れもの(2015年製作の映画)

4.1

1945年5月ドイツ降伏。デンマークの西海岸に埋められた地雷220万。動員された兵士2000人。信管を抜く緊張感。軍曹殿。人間より大事にされる犬。家畜の餌。「忘れるなよナチスの罪を」。地雷の作りが悪質>>続きを読む

blank13(2017年製作の映画)

2.7

文字数の多い説明オープニング。カチカチ音が大きい。母親役の神野三鈴さんが良い。腫れた唇。タイトルの出るタイミング。挨拶のターンから見ているのがキツかった。共感性羞恥。佐藤二朗劇場。『つぐない』テレサテ>>続きを読む

J・エドガー(2011年製作の映画)

3.2

初代FBI長官ジョン・エドガー・フーヴァー。彼についてほとんど知らない状態で視聴。捜査体系が確立されていない時代。今でこそ当たり前になった指紋の扱い。レオナルド・ディカプリオの演技は毎度ながらお見事。>>続きを読む

ある日本の絵描き少年(2018年製作の映画)

3.6

自画像。絵柄の変化。時代を取り入れた表現。斬新な見せ方。アイデアが秀逸。20分とは思えない濃さ。

バリー・リンドン(1975年製作の映画)

3.8

民謡とクラシック。音楽が格好いい。赤い軍服が景色に映える。イッヒリーベディッヒ。つけぼくろが流行っていた時代。つける位置で気分を表していたとか。長尺ながら無駄がなく、絵になる美しいシーンの連続で飽きる>>続きを読む

海辺の映画館―キネマの玉手箱(2019年製作の映画)

4.0

これまで以上にものすごい情報量だった。ヒントンバトルさん。中原中也。馬場毬男…マリオバーヴァ、鳥鳳介…フランソワトリュフォー、団茂…ドンシーゲル。太巻き。鯉。ピカ!…ドン!。アテレコ。タップダンス。戦>>続きを読む

仮面/ペルソナ(1967年製作の映画)

3.6

不思議な映画だった。オープニングのモンタージュに引き込まれる。画面全体を覆う不穏さ。赤裸々な告白。エリーサベットがアルマに髪を重ねるシーンが幻想的。散らばったガラス。焼けるフィルム。人間って人前では良>>続きを読む

スモーク(1995年製作の映画)

3.5

評価が高いので気になっていた作品。派手さはなく自然体な会話と映像が続く。音楽はほとんど流れない。さまざまなタバコが登場。吸い方と種類を変えることでその人物像も物語っているように見えた。魅力的に映し出さ>>続きを読む

きっと、いい日が待っている(2016年製作の映画)

4.4

重い重い2時間だった。繰り返される苦痛と絶望。見る側にも逃げ場がない。実話ベースじゃなかったら悪趣味すぎると感じて最後まで見られなかったかもしれない。タイトルに工夫がほしい。校長役のラースミケルセンが>>続きを読む

ラ・シオタ駅への列車の到着(1895年製作の映画)

3.0

50秒間の映像。場所はフランスのブーシュ=デュ=ローヌ県ラ・シオタ。内容はタイトル通り。今見れば何でもない映像。この時代には衝撃的だったのだろう。構図や距離にこだわりがあるのかな。ドキュメンタリー。こ>>続きを読む

映画の妖精 フィルとムー(2017年製作の映画)

3.2

クレイアニメ。映画が詰まっていた。オマージュの数々。 キングコングは本来の作品とテイストが違うような。フィルとムーはWorld Theater Projectのマスコットキャラクターらしい。プロジェク>>続きを読む

サマー・オブ・84(2017年製作の映画)

3.0

スタンドバイミー感。序盤は思春期真っ只中の少年たちといった描写が多く明るい雰囲気。電話の音が大きい。後半の何故まだ10分以上残っているのか考え出すあたりから怒涛。後味が悪い。見る側のまさかね…の心理を>>続きを読む

ミザリー(1990年製作の映画)

3.8

珍しいマッチの付け方。軽快な音楽の中テンポよく事故る。とろ〜りスープ。尿瓶。豚のミザリー。オイルを掛けながらのトーク。舞い上がる塵。高級紙ドーン。伸びた爪。ガラスのペンギン。グラスの中身。絶望ワイン。>>続きを読む

爆裂都市 BURST CITY(1982年製作の映画)

3.5

とんがった作品。「せからしかぁ!」スパナアタック。「今日何曜や、今日何日や、今日の予定は、今何時、今日何しようか」。垂れ幕「裕福の飢餓」。登場人物の名前はほとんど分からない。独特なファッション。それを>>続きを読む

バトルシップ(2012年製作の映画)

4.0

元ネタは同名ボードゲーム。チキンブリトー。ピンクパンサーのテーマ。「マハロ、クソッタレ」。海洋生物のような形にも見える大型機動兵器。チェーンの塊みたいな兵器は強すぎる。パターン赤または緑。敵意がなけれ>>続きを読む

ミッドサマー(2019年製作の映画)

3.0

ヘレディタリーのときも思ったけど、映像と設定の力でどんどん引っ張る感じ。ストーリーは何だったのだろうと考えると掴みにくい。一種の通過儀礼を表現しているとして、あそこまで残酷にする必要性を感じない。向い>>続きを読む