Kさんの映画レビュー・感想・評価 - 35ページ目

存在のない子供たち(2018年製作の映画)

3.6

子どもに手錠は初めて見た。「僕を産んだ罪」。薬を染み込ませた服。スパイダーマン風おじいちゃん。遊園地。鏡に反射アニメ。スケボー鍋の乳母車。洗車シャワー。薬ドラマドール。中盤からしばらくは『誰も知らない>>続きを読む

マンマ・ミーア!(2008年製作の映画)

3.3

すごく元気でハイテンションの続く映画。ABBAの名曲が聞けるのはいいし皆さん歌は上手いんだけど、ABBAの曲はABBAが歌うからいいんだなと気付かされる。陽気でウェーイな感じは元気をもらえる部分もあり>>続きを読む

プラン9・フロム・アウター・スペース(1959年製作の映画)

3.0

「アメリカで最低の映画監督」と言われる監督の作った「史上最低の映画」。透明な糸の見える宇宙船。ベラみたいなゾンビの奥さん。ものすごくウエストが細い。この映画なにかが変だ。なんの話を見せられているのか分>>続きを読む

ヴィンセントが教えてくれたこと(2014年製作の映画)

3.7

タイトルとポスターからだいたい想像のつく内容。想定内と想定外が入り混じるストーリー。写真など自分がこれされたら嫌だなと思う箇所と共感しにくい部分がちょこちょこ。ナオミワッツ演じるダカのキャラクターが良>>続きを読む

アトミック・ブロンド(2017年製作の映画)

3.4

冷たそうな氷のお風呂。サスペンスアクションというだけあって全体的にシリアスな雰囲気。シャーリーズセロン様が美しく格好いいのはもちろんのこと、ヘロヘロになりながら闘う姿も印象的。血に染まる金髪。ジェーム>>続きを読む

ザ・レイド(2011年製作の映画)

3.8

SWAT対ギャング。30階建ビル。シラット。ものすごくシンプルな設定。一発の銃弾で光と影が現れ、上の階と下の階で撃ち合いが始まる描写の緊迫感がすごかった。敵も味方もどんどん死んでいく。出血量の多さと血>>続きを読む

まぼろしの市街戦(1967年製作の映画)

3.5

ブラックユーモア系。誰もいなくなった街で新たな文化が生まれる様は見ていて楽しかった。衣装もいい。ごっこ遊びのよう。綱渡り。壁の向こう。乗り切れない部分もあり対比のバランスは悪く感じた。こっちは良くてあ>>続きを読む

アンタッチャブル(1987年製作の映画)

3.7

実録映画。オープニング曲がものすごく格好いい。「腐ったリンゴがイヤなら樽の中を探すな 木からもげ」。絵になるシーンばかり。映画らしい映画だと感じさせられる。ケビンコスナー、ショーンコネリー、アンディガ>>続きを読む

探偵物語(1983年製作の映画)

3.3

しなしなスーツ。身長差約30cm。トリックや真相を含めて2時間モノのサスペンスドラマと相違ない手応え。薬師丸ひろ子さんの魅力で成立していたように思う。松田優作さんの活躍をもっと見たかった。ボディガード>>続きを読む

宇宙人ポール(2011年製作の映画)

3.5

コメディ映画の中にSFや恋愛などさまざまな要素の詰まった作品。パロディも多く盛り込まれていた。スピルバーグのくだりは笑う。救ったり救わなかったりする選択は自己都合でちょっと複雑。自分の場合、人命が関わ>>続きを読む

マッドマックス2(1981年製作の映画)

3.6

前作よりもさらに荒廃した世界観。北斗の拳の空気感がより増す。ドッグフード。オルゴールをもらった子どもの反応がすごく可愛い。身体むきだしオートジャイロ。車体の前面に人をくくりつけるアイデアの恐ろしさ。改>>続きを読む

アンコール!!(2012年製作の映画)

3.4

王道オブ王道。このストーリー展開は読める人が多いと思う。いいなと思ったのは信頼し合っている夫婦の姿。意地を張るマリオンが可愛らしい。そして彼女の上手ではないけど味のある歌声がまた良かった。アーサーのパ>>続きを読む

ネバーエンディング・ストーリー(1984年製作の映画)

3.3

子どもの頃何度もテレビで放映されていた本作。ちゃんと見たことがなかったので視聴。原作ミヒャエルエンデ。危篤状態の王女さま。「無」による崩壊の危機にあるファンタジア。薬探しと世界の救済。「無」から逃げる>>続きを読む

インポッシブル(2012年製作の映画)

4.2

2004年スマトラ島沖地震。実話ベース。前置きはかなり短め。息を呑む津波描写。水の中のくぐもった音。凶器となるガラスや木の枝。人体のなんと軟らかく脆いことか。現地の人々。病院。携帯電話。バッテリー残量>>続きを読む

金環蝕(1975年製作の映画)

3.4

実際にあった九頭竜川ダム汚職事件を基にしたストーリー。金と女。政治家の話なのに雰囲気は仁義なき戦いのよう。仲代達也さんと三國連太郎さんのオーラがすごい。そして付け歯の宇野重吉さん。首相夫人の京マチ子さ>>続きを読む

ゲティ家の身代金(2017年製作の映画)

3.3

誘拐発生から大金持ちでドケチなおじいちゃんに身代金を払ってもらうまでの話がメイン。その手法に大きな仕掛けはなく誘拐モノの中ではのんびりした印象。登場人物たちよりも見ているこちらの方がハラハラしている気>>続きを読む

その日のまえに(2008年製作の映画)

3.9

石井剛史(今井雅之さん)のところに佐藤俊治(筧利夫さん)の妻が訪ねてくるシーン。ここで写るお仏壇。これを見て誰もが「その日」を通過しながら生きていることを強く意識させられた。当たり前ながら日頃はあまり>>続きを読む

ひみつの花園(1997年製作の映画)

1.4

雑誌を切り抜いてパラパラ漫画のように組み立てる必要はあっただろうか。「だったらその分お金ちょうだい」。人の死を見て「よしっ!」とガッツポーズする場面でこの作品を受け付けなくなった。三木聡監督作品と雰囲>>続きを読む

レザボア・ドッグス(1992年製作の映画)

3.5

オープニングが格好いい。会話の内容に人柄は表れるとしても、それ自体にあまり意味のない雑談をこれほど多く盛り込むのはやはりタランティーノ節だなと感じた。耳の造形はある意味興味深い。想像していたよりも残酷>>続きを読む

マッドマックス(1979年製作の映画)

3.5

オープニングクレジットとタイトルの出方が格好いい。暴走族が本物であるエピソードを含め『狂い咲きサンダーロード』を想起させられる。ストーリーはとてもシンプル。トラックとの衝突で目がむき出しになる描写はこ>>続きを読む

僕と世界の方程式(2014年製作の映画)

2.9

『リトル・ダンサー』の製作者が贈る…という文言に惹かれて視聴。結果的には期待はずれだった。ダニエルライトウィングという実在の人物をモデルにしたストーリー。冒頭いきなりねじ込まれるフィクション。その選択>>続きを読む

スウィング・キッズ(2018年製作の映画)

3.1

戦争映画とミュージカル映画のどちらもやりたかったのだと思うけど、うまく融合していなかった印象。どっちかに振り切ってもらえるとありがたい。違和感が強かったのは序盤に登場するコサックダンスのCG。これをや>>続きを読む

残菊物語(1939年製作の映画)

3.9

巻物を手動で流すようなオープニングクレジット。長回しの1シーン1カット。台詞はところどころ聞き取りづらい。正直な感想を述べるお徳とそれを聞く菊之助が二人でゆっくりと歩く道がものすごく自然。角度が見やす>>続きを読む

ポリスアカデミー(1984年製作の映画)

3.1

この時代ならではの描写が多め。マイケルウィンスローさんの声帯模写が印象的。

風が吹くまま(1999年製作の映画)

3.8

ロングショットの連続。宝探し。テスト第一の少年。ピタゴラスイッチりんご。ピリピリ夫婦喧嘩。置き去りカメラ。電波探し。丘の上。ゴロゴロした石。長身の骨。カメラ正面アップのひげそり。鏡越しの会話。ほとんど>>続きを読む

サンドラの週末(2014年製作の映画)

3.1

サンドラかボーナスか。涙を見せたくない主人公。復職できたところで大丈夫なのかと心配になる姿。他人の選択を知りたがる同僚たち。協力的な夫、二人の子ども。幾度となく登場する薬。後半の彼女のある選択を見て以>>続きを読む

大誘拐 RAINBOW KIDS(1991年製作の映画)

4.0

和歌山県が舞台。出発のたびにかかるメロディ「レッツゴー」。頭にタイツ。肉色仮面。三本締め。ビジネスライク。虹の童子。堂々としたお婆ちゃんが格好いい。「長いアゴ カットしたろかあ」。個性の強いパイロット>>続きを読む

ミスター・ノーバディ(2009年製作の映画)

3.2

ハトの迷信行動。超ひも理論。もしあのときこうしていれば。選択の違い。数分のズレ。こういうものが人生の分岐点となっている。それはそうとして、この映画の伝えたかったことは何なんだろう。濃いめのSF設定から>>続きを読む

機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ(2021年製作の映画)

3.0

アクセサリーのカチャカチャ音。アップは綺麗だけれど、遠目になると雑に見えるシーンがちらほら。手書きとCGの質感の違い。混ざるとどうも違和感。サイズ感のバラつき。特にホテルのキー。椅子のきしみなど効果音>>続きを読む

9人の翻訳家 囚われたベストセラー(2019年製作の映画)

3.2

『ダ・ヴィンチ・コード』の原作者ダンブラウンさんの新作小説を出版する際、地下室に翻訳家を隔離したエピソードがベースになっているらしい。集められた9ヵ国の翻訳家。序盤から不明な点が多く、物語が動き出すま>>続きを読む

竹取物語(1987年製作の映画)

3.4

顔が見えなくても声ですぐに分かる伊東四郎さん。しそうでしないくしゃみ。家ごとゆれる装置。竹林…自然の風景を綺麗に写すのがお上手。87年の映画にしてはところどころ台詞に雑音が混じる。青い目。赤ちゃんから>>続きを読む

細雪 ささめゆき(1983年製作の映画)

3.5

昭和13年。「お金」顔、顔、顔で切り替わるカメラ。「こだわってる」「こだわってへん」。お花見。桜をバックにしたオープニングクレジット長め。帯の音。名前を違えた新聞記事。縁談…鮎の話。「人の縁て簡単なよ>>続きを読む

魔界転生(1981年製作の映画)

3.5

生首だらけのオープニング(ほとんどが本物の人間を埋めているらしい)。一つの首を二つに断ち割って増やすという描写。能。「エロイムエッサイム我は求め訴えたり」。沢田研二さんの声がいい。徳川家綱。女性の胸が>>続きを読む

里見八犬伝(1983年製作の映画)

3.5

英語の主題歌ジョンオバニオンさん。見たことのある名前がたくさん並ぶオープニングクレジット。序盤からエキストラの数がすごい。生首ぞろり。無数に突き出した手。御霊(みたま)様。この時代の映画の血ってこの色>>続きを読む

王と鳥(1980年製作の映画)

3.5

日本ではあまり見ない絵のテイストと配色。犬の表情も独特。5+3+8=16世。羊飼い娘と煙突掃除人。果物、はしご、靴。絵から抜け出す描写に夢があっていい。棒を伝ってピューンと出動する警察官。「親切ね地球>>続きを読む