このレビューはネタバレを含みます
原作となった『エール』が良作だと騒がれていたときに一度観てみようとしたが、フランス映画らしい湿度高めの雰囲気と過度な下ネタがキツくて、途中で断念した覚えがある。
その点、リメイク版である今作は、ストー>>続きを読む
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何年か前にトニー賞でパフォーマンスされてから、歌に一目惚れして、ずっと気になっていた。だから映画化されて嬉しかったし、確かにいい映画であるとは思うのだが……終始、感動ものに仕上げられたゆえの違和感、の>>続きを読む
冒頭から永遠見せつけられるエディとヴェノムの痴話喧嘩。主線もヴィランとの対決、というよりはケンカップルの二人が仲直りするまで、といった方が近い。
大虐殺、という割には、一般市民の被害の描写が少ないか>>続きを読む
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今年(2022)の春に初めて観賞し、マイベストに急浮上した映画。その日と翌日も繰り返し再生ボタンを押してしまった、日常に寄り添ってくれる素敵な作品。
冒頭の一連の長回しで、少年が同じ日を幾度もタイム>>続きを読む
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奥寺さんが脚本を担当した監督の映画はすべて好きだ。
前作同様、本作も監督自身が話を書いたことで、ストーリー自体はツッコミどころが多めだが、発想やグラフィック、そして何より歌唱シーンの美しさが際立ってお>>続きを読む
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公開当初から気になってはいたものの、グロ耐性が極端にないため、長く見るのを渋っていた。でも、友人から何度もおすすめされるし、出演されている方々が好きな人ばかりなので、意を決して視聴。
結果、トラウマに>>続きを読む
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過去と現在を結ぶSFサスペンス感が、大好きな映画『オーロラの彼方へ』を彷彿とさせ、ドラマを毎回楽しみに見ていた。最終回、SPドラマ共に謎を残す終わり方だったので、映画化は単純に嬉しかった。
しかし、本>>続きを読む
初めは問題のある家族の更生──的な方向で話が進むのかと思っていたら、全然違った。なるほどそう来たか、と唸る終幕。
ただ、全体的にスリラー要素強め、というか、個人的には『シックスセンス』や『ミスターガ>>続きを読む
ヤンキー系のケンカもの全般が苦手だ。だから、友人が強く強く、それはもう煩いぐらいに粘り強く、もはや脅迫かと思えるレベルで勧めてくれなければ、私はこの映画を見ずに終わっただろう。だからこそ、感謝している>>続きを読む
司馬遼太郎×原田監督×岡田准一、というと『関ヶ原』が思い浮かぶ。過去その作品を見た印象が、史実の三次元化に淡い恋愛要素をプラスした流れる絵巻の如きダイジェスト映像、といったものだったため、歴史に疎い部>>続きを読む
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MCU作品は、ヒーローごとに映画の内容や画の撮り方まで多種多様で、それぞれ独自の色をもっていると思うが、今回はまた他作と一線を画している印象だった。
主なキャラクターが各地様々な伝承の神々をモチーフと>>続きを読む
『マンオブスチール』が好きで、ヴィランも好き。けれど、ジャケ写から勝手に荒唐無稽でポップなイメージを抱いてしまい、長らくちゃんと目を通していなかった。友人にお勧めされてから腰を据えて観た後、印象が大き>>続きを読む
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「ホラー映画やん」と、終始笑いが零れるほどのオカルトっぷりを発揮している異色のMCU映画。と思っていたら、カルト映画を多く撮っているサム・ライム監督作品と知って納得。
元々マーベルはドクター・ストレ>>続きを読む
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初回と二回目以降で、だいぶ印象が変わった。全体的に重々しく、暗い雰囲気。ゆっくりと解き明かされる謎と登場人物の多さに、三時間ぶっ続けて観た後の疲労感がすごく、最初は「もう少し的を絞れば、あと40分は削>>続きを読む
アガサクリスティー作品は正直苦手な部類なのだが、ミステリーが好きなので実写化されると気になってつい見てしまう。
前作が大衆的で見やすかったので、本作も公開されたときから気になっていたが、やはり映像の美>>続きを読む
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MCU系列だと勘違いして視聴したものの、肝心の『インクレディブル・ハルク』にはブルースが何故ハルクになったか描かれていなかったので、脳内補完のためには見ておいてよかったかもしれない。
ある意味マルチバ>>続きを読む
ディズニープラスに入ってからマーベル作品を一気見した勢なので、長らくハルクは未視聴だった。今回新たに配信されたので、早速視聴。
今作は、冒頭で彼がハルクになった経緯をフラッシュばりのダイジェスト形式>>続きを読む
トニー賞授賞式のパフォーマンスで一目惚れし、サントラを聴きながら辞書を片手に歌詞を検索して、もう数年の月日が流れた。
去年、ディズニーチャンネルで配信されているのを発見したときは雄叫びを上げたことを覚>>続きを読む
初めて見たディズニーアニメ作品は確か、『アラジン』だった気がする。小さい頃は特に“かわいい、ふわふわ、お姫様”が苦手だったので、気も強く、自立しようとするジャスミンをかっこよく思ったし、魔法がすんなり>>続きを読む
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初めてスパイダーマンに触れたのは、確か小学生の頃だったか。それから歴代作品はすべて追ってきた。
長い間、ヒーローに苦手意識があり、ずっとヴィラン派だった。それはひとえに海外の悪に対する制裁の概念と反り>>続きを読む
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セブンシスターズの日本版かと思えば、全く違うストーリー。着想はそこから得たのかもしれないが、七つ子、ではなく、七人格に設定を変えてそれぞれの日常や個人の在り方に焦点を置いたのは、発想の勝利としか言いよ>>続きを読む
監督のダークファンタジーの作り方が好きだ。パンズ・ラビリンス然り、シェイプ・オブ・ウォーター然り、要所要所にグロテスクと言えるものがあるにもかかわらず、美しさを秘めていて惹かれてしまう。
本作はとに>>続きを読む
テレビシリーズからしばらく離れていて、最近は映画だけを追っている。そのため、情報が薄ら入っているキャラと「こんにちは初めまして」のキャラが増え始めた。
赤井ファミリー大集合という宣伝から勝手に想定して>>続きを読む
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本当に久しぶりに映画館に行った!!
誘ってくれた友人に感謝したい。最高だった。
前作は設定を詰め込みすぎて、一時理解が追いつかない状態になることが何度かあったが、今回はむしろ一度で飲み込めるほど話は>>続きを読む
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アニメ派で原作未読。
銀魂はシリアス回が大好きで(ほぼそれしか見てないと言っても過言ではない)、アニメシリーズが終わり、漫画も完結したと聞き、どんな終焉を迎えたのか気になっていた。
結果、松陽先生推し>>続きを読む
こんなのあるんだ?! と、動画配信サービスの一覧で見つけ、吹き出してしまった。
マイケル・ケインにモーガン・フリーマン。「彼らが出てればとりあえず面白いんだろう」という、漠然とした信頼感がいつの頃から>>続きを読む
グロテスクなものは苦手だが、友人の話題にたびたび上がるので、恐る恐る視聴した。「これくらいならいけるかも」と、油断していた矢先、中盤から吐き気を催すシーンが増え始める。もはや現実離れした血の惨劇も、リ>>続きを読む
友人に「一度見ていてもいいかもしれない」とおすすめされて鑑賞。
最新の犯罪の知識や、きな臭い気持ち悪さ漂うスリルとサスペンスが色々と盛り込まれていた気もするが、最後まで鑑賞した今となってはすべてを犯人>>続きを読む
わかりやすいサスペンスだった前作とは違い、今回は投獄された浦野や最後に因縁を残して終わった加賀谷の心理描写を掘り下げる作りになっていたので、別物として楽しめた。
主線の事件の犯人が伏線から早々にわか>>続きを読む
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鮮やかな色彩が目を引き、心を掴まれる。
シーンのどこを切り取ってもポストカードにできそうな、アート的な映像の撮り方がとても好きだ。
本作はミュージカル映画を謳っているものの、パフォーマンスを魅せようと>>続きを読む
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死後の世界を題材にした映画は多くあれど、生まれる前の世界をメインに置いた作品は、あまり見たことがない。
本作は子ども向け、というより、より大人に響くメッセージが多分に込められているように思う。
地球>>続きを読む
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ミステリーにしては軽快で、ユーモラス。クセの強すぎるお客様に対応するホテルマンの描写が続き、一人一人の話が一区切りになっていることから、オムニバス作品を切り貼りしたような印象を受ける。
しかし、その一>>続きを読む
『幸せのちから』『7つの贈り物』の監督さんと聞いて納得がいった。
苦難や苦境の描写を多めに、その中での穏やかな幸せを描く。中でも本作は、親子愛を通じた表現が色濃く、印象的で見やすかった。
セピアやオレ>>続きを読む
最近は、女性の在り方を唱える作品が非常に多くなった印象があるが、このシンデレラは思った以上にその主題にハマっていた。
枠に囚われず夢を叶えたい女性。性別のせいでスタートラインにも立たせてもらえない。>>続きを読む
最初から最後まで息もつかせぬスピード感。おしゃれで、ウィットに富んでいて、全体的にオーシャンズのような雰囲気が滲んでいる。
知性に裏付けされたユーモアがキャラクターの輪郭をより濃くしていて、面白みもあ>>続きを読む
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死を前にした走馬灯の中で、ヴァイオレンスな幻想に浸り、生を見つめ直す、というのが津田監督の十八番なのだろうか。
仄暗く、鮮明な映像の中で、シュールに進んでいく荒唐無稽さが楽しい。
目に見えた現実を土>>続きを読む