遊さんの映画レビュー・感想・評価 - 23ページ目

タイム・オブ・ザ・ウルフ(2003年製作の映画)

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詳しくないけど メタルギアみたいな雰囲気の映像だと思った

絶望の唐突な到来と意思疎通の不可能性を見せつけてくるのは相変わらずだけど、経済的にもなんら不自由ない現代人が街を歩いてたら突然地面に穴が開い
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Dolls ドールズ(2002年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

棒読み・無表情・シーンの大胆な省略にブレッソンみがあるなと思ってたら、最後むちゃくちゃ少女ムシェットだった 明らかに

「異常性」が際立つ愛を3つ描いているけれど、じゃあ通常の愛って何、とか、彼らだけ
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殺しの烙印(1967年製作の映画)

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なぜ今まで観てこなかったのか!!!
日本にこんなグルーヴまみれだけで突き進む映画があったとは...無知だった
真理アンヌはほぼアンナ・カリーナ

タランティーノとパクチャヌクに影響を与え 北野武を論
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妹の恋人(1993年製作の映画)

4.5

論理とルールと常識に縛られないゆえに「頭のおかしい人」「精神病」と括られてしまう男女ふたりが通じ合って恋芽生える話 こんなの良くないわけがない!!
パンチドランク・ラブからアクを抜いてよりさわやかにし
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ライトハウス(2019年製作の映画)

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ふだん制作会社を意識していない層でもなんとなく名前は知ってて、いつも流行りの最先端で、信頼をおいても良い気がするのがA24だと思ってたけど よく考えるとmid90sもムーンライトもWAVESも全然ハマ>>続きを読む

空白(2021年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

「一人ひとりが違う形の傷を負っており、それぞれに譲れないものがある、その中で客観的な正しさなどない」というテーマじたいはもはや目新しくもないし、衝突と葛藤とドラマを生じさせるための寺島しのぶの「自分の>>続きを読む

007 スペクター(2015年製作の映画)

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光が当たってなくて顔が見えなくても、顎の輪郭だけで分かるクリストフヴァルツ 「存在感」のきわみ

ダニエルボンドシリーズで一番惹き込まれたな...レアセドゥが腰を抜かすほど美しカッコかわいいので
レア
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007 スカイフォール(2012年製作の映画)

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キャストも脚本の布陣もほとんど変わらないのに監督が違うとここまで違うの?と実は一番よくわかってない「監督」という仕事についての非常に端的な比較考察が出来る とってもワクワクしてた サムメンデスすげ〜

ひとりで生きる(1991年製作の映画)

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難解で意味ありげな表現の考察大好き人間なので、終盤の怒涛のメタファー連投に興奮しながら友達と何回も巻き戻していろいろ考えた
今観たら必死に頭使って解釈を試みないとアクセスできない表現が その時代、その
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ファーザー(2020年製作の映画)

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現実を把握するための握力が日に日に衰えていく
It doesn't make sense と何度も何度も呟くアンソニー・ホプキンスの真白な毛髪と禿げた頭頂部

後方の席に座っていたから、映画が終わって
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ミナリ(2020年製作の映画)

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スーパーで買い出しした帰り道、友達が横断歩道で急にこけた時に「卵!!!!!!」と叫んでしまって お前はその人の身の安全よりその人が持ってた10個パック卵が割れてないかが大事なのかと別の友達にかなり真剣>>続きを読む

キャッシュトラック(2021年製作の映画)

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ガイリッチーがユーモアを封印して重厚なアクションものを...というレビューが多いけど、めちゃくちゃ笑い取りにきてると思う
緊張感がずっと途切れないままで、笑っていいのか分からないけど可笑しいセリフや展
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うみべの女の子(2021年製作の映画)

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観ていて本当にいやな気持ちになることがたくさんあったから、この映画を「嫌い」「甘えるな」「自立しろ」と軽く斬り捨てられるような人間になりたいし、そう言ってのける人の背中についていきたくなってしまうけど>>続きを読む

007/慰めの報酬(2008年製作の映画)

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前作のがっつり続きだった
かなり頭が悪いため、騙し騙され系のスパイアクション系映画はいつも早々に誰がどの騙され段階か見失って、誰と誰が戦ってるのか全然分からなくなるが、眼の前の映像を楽しめばそれでいい
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007/カジノ・ロワイヤル(2006年製作の映画)

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ダニエルクレイグが往年の名作映画を10分間で24本パロディして最終的に007の宣伝をする動画を観てすごく楽しい気持ちにさせて頂いたので、まんまと乗せられてシリーズを1から観始めた
 
意外な展開も込み
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パーフェクト ワールド(1993年製作の映画)

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これが売れ線狙いの泣ける要素詰めただけの薄っぺらい商業作品なのか、人々の心の奥に響く深いものを描けている傑作映画なのか、おれにはわからない どっちとかないけど

ローラダーンの蹴りはすごく良かった

メッセージ(2016年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

テネットを何回も観て「未来と過去が【上下】ではなく【左右】になる、対等になる」ということだろ?!と周りのみんなに熱弁を振るっていたのですがそもそも話を真剣に聴いてくれる人が少なくて寂しかったのですが、>>続きを読む

シナのルーレット(1976年製作の映画)

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脚本や台詞回し、あとは役者の演技だけを見て映画を観た気になることがほとんどだけど、ファスビンダー(あとドライヤーとかペドロコスタ)の映画を観ると否が応でも全ての「ショット」のやんごとなき力強さに全ての>>続きを読む

フェイク(1997年製作の映画)

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いつもと違う、三流マフィアのアルパチーノがたまらなく愛おしい
舐められて横取りされて、いつまでも年下にこき使われて端っこに追いやられる、そんなレフティに情を移していってしまうドニーの気持ちが分かる..
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サマーフィルムにのって(2020年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

全体的な評価は高いのに、(僕の周りの)映画好きな人たちの評価は軒並み低くて、「大嫌い」とまで言う人もいて、それで逆に気になって観た

そしてその理由がなんとなく分かった!!
いい感じにエモくなりそうな
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ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

5.0

良かった、などという生易しいものではない
179分ずっと画面に釘付けになりながら口は開いたまま観てた
帰り電車乗らずに2時間かけて家まで歩きながらぐるぐる考えたくなるほどのパンチ力 それでいて作品自体
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M(1931年製作の映画)

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久しぶりに映画を観れた...忙しくても無理やり映画を観ることが大切だと思えた...

「映画ってこういう面白さを届けられるんだよ」ということを教えてくれるトーキー初期の傑作だ

誰かの指を見て ああ
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みんな〜やってるか!(1994年製作の映画)

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適当に観た方が良いと言って友達が貸してくれたのでマジで別の作業を真剣にやりながら流してたらそれがマジでちょうどよかった なんかずっと変なことやってるけど脈絡が無いのでたまに目をやるといつも画がシュール>>続きを読む

映画クレヨンしんちゃん 謎メキ!花の天カス学園(2021年製作の映画)

5.0

最初から号泣をしてしまいました 
感想を書いている今も泣き腫らしています

開始数分のみさえの1週間分のハグでもう泣きはじめました
風間くんとケンカをしてしまうところでオイオイ泣いてしまいました  
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メン・イン・ブラック2(2002年製作の映画)

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Kが駅のロッカーを開けて中身が映った瞬間におれはこの映画を観たことがあったと思い出した これがデニューラライズか...

「雨の日は気分が滅入るものよ」
「君が悲しむから雨が降るんだ」
度を超えたウソ
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メン・イン・ブラック(1997年製作の映画)

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久しぶりに吹替で映画を観たけど、全然疲れないし、映像に集中できる
笑えるし、飽きないし、観終わって良い気分だし、世界を救うのは娯楽映画だな

BTTFのチャックベリーのくだりもそうだけど、実はプレスリ
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リバー・オブ・グラス(1994年製作の映画)

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ラスト え? ってなってエンドロールで「この話はなんだったんだ」となって、でも観て損したなとはまったく思わない、「上質なゆるい作品」ってすごい

男と女と車ひとつの逃避行で物語が立ち上がりつつ、ピント
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トスカーナの贋作(2010年製作の映画)

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Ok, I'll die, so what?
名言 キアロスタミが言ってるからね

最初から最後まで、ただの倦怠期の夫婦喧嘩でしかないはずなのに めちゃくちゃ深い感じがする
「国民」とかと同じように、
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ブロークバック・マウンテン(2005年製作の映画)

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幸福なひとときも辛い日々も、どのシーンでも雄大で澄み渡る山々と青空と白い雲がショットの主役を占めていた その演出が、この美しい世界にたった2人で取り残されているイニスとジャック、というイメージを伝えて>>続きを読む

制服の処女(1931年製作の映画)

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「まあ90年前の作品だし」という差し引きなしに面白かった
ドイツ語のセリフでも韻を踏んでたのか分からないけど、「あなたが害だと思うものを、私は愛だと思っています」はめちゃくちゃ痺れた

デスプルーフ in グラインドハウス(2007年製作の映画)

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2019/11/12 1回目

2021/7/25 2回目 

最初に観た時より少しだけ映画のことを知った状態になっていたので、ラスト15分は笑い泣きになってしまった
キルビルでユマ・サーマンのスタ
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オールド・ジョイ(2006年製作の映画)

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一本の細道のようなストーリーと、広大な余白
夜になってネオンの光る都会へと帰っていく間の無言の数分間、ヒーリング効果に全身が包まれて、いろんなことを考えて、人生は根底から自由であるような気持ちになって
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クラッシュ(2004年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

群像劇だけどめちゃくちゃ脚本が練り込まれ倒しているのでひとつの物語として観続けられる、圧巻...
前半でああこの人は人格者なんだ、と思っていた人が後半で誰かを非道に殺す
心無いと思えるレイシストが人命
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オールド・ボーイ(2003年製作の映画)

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誰が観ても印象に強く残るだろうなというカットがたくさんあり、衝撃的だけどあまりにもシンプルで何で今まで誰もこの展開やらなかったんだろうという脚本も成立してる、すげー

千原ジュニアに見える敵役がカッコ
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ブリーダー(1999年製作の映画)

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いかにもタランティーノなレンタルビデオ店員が監督の名前を羅列しまくる中にタランティーノの名前も含まれてるの凄いなあ、この時まだジャッキーブラウンが最新作くらいの頃なのに、もうそんな位置にいたんだなあ>>続きを読む

ミークス・カットオフ(2010年製作の映画)

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驚きの展開も強烈な世界観もないのに、ひたすら「没入」していた...エンドロールが流れてるあいだ、このあと照明ついて現実に戻るのが非常に残念だと思っていた
ぜんぜん楽しい話じゃないのに!
ほとんどの時間
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