矢吹健を称える会さんの映画レビュー・感想・評価 - 24ページ目

矢吹健を称える会

矢吹健を称える会

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REVENGE リベンジ(2017年製作の映画)

3.1

 痛い描写だらけで、監督は変態なんじゃないかと思ってしまったが、てめーの足に刺さったクソでかいガラスの破片をようやく引き抜くことができたので嬉しくて笑ってしまうレイプ男など、忘れがたいシーンもある。>>続きを読む

ウォーキング・トール(1973年製作の映画)

1.5

 悪夢みたいな出来だ。本当にひどい。一周して面白いくらいひどい。ひどすぎて全編みてしまった。これ本国では大ヒットしたらしいんですけど何かの間違いじゃないんでしょうか。

 序盤から画面、科白、音楽、演
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巨大蟻の帝国(1977年製作の映画)

2.4

 まーこれ指摘するのも野暮っちゃ野暮なんでしょうけど、特撮がね、やっぱりショぼいですよね。ショぼいっていうかこれ根本的に企画として間違ってるんじゃないかという疑いすら胸に萌すよね。

 それはいいんだ
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沈黙、愛(2017年製作の映画)

2.7

 チェ・ミンシクが苦みばしった顔してるので何となく雰囲気はあるのだが、妙に勿体ぶったストーリーテリングが鬱陶しい。特にーーまあ話のキモであるから詳述しないけれどもーー監視カメラの動画を巡るあれこれはや>>続きを読む

シュガー・ラッシュ:オンライン(2018年製作の映画)

2.6

 マーヴル映画にとっての『デッドプール』、DC映画にとっての『レゴバットマン』のようなメタメタしい作品として、ディズニー/ピクサー作品への言及なんかはそれなりに面白く見ましたが、各種SNSやインターネ>>続きを読む

聖夜の贈り物(2018年製作の映画)

-

 Netflixで配信されているクリスマス映画をひたすら見るという試みをなんとなくやっているわけですが、TV映画とはいえこんなので良いのか。20分ほど見て脱落した。

ポッターズビルの奇跡(2017年製作の映画)

2.4

 このご時世にネッシー騒ぎもないもんだという感じだが……小学生なら楽しめるかもしれない。「ネルソン・マンデラに捧ぐ」は笑った。

クリスマス・スピリット(2015年製作の映画)

2.6

 主役は美男美女だし、画面の感じも悪くないのでなんとなく見られてしまうのだが、回想シーンがてんで駄目、っていうかトーマス・ボードインの過去にまつわるエピソードが雑すぎてやばい。ダンスシーンも全然よくな>>続きを読む

きみへの距離、1万キロ(2017年製作の映画)

3.2

 この「監視用ロボットを遠隔操作して少女を覗き見し、彼女の窮地を救う」という着想がまず良い。『裏窓』や『デジャヴ』には及ばない(及ぶわけがない)だろうと見る前からわかっていても、見たくなる設定である。>>続きを読む

SPL 狼たちの処刑台(2017年製作の映画)

3.3

 近年田宮二郎的に鋭さ・険しさを増してきたルイス・クーの顔面力にやられる。相変わらず映像効果がダサいとか話がアホくさいとかの欠点が帳消しになるほどルイス・クーの顔がやばい。ただし包丁アクションなどの刃>>続きを読む

ビューティフル・デイ(2017年製作の映画)

-

 はっきり言って嫌いな作風なのだが、ひとりくらい人が死ぬまでは見てみようと思っていたら、売春組織討ち入りシーンでRosie & The Originalsの"Angel Baby"がかかって、おおこれ>>続きを読む

ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)

2.9

 序盤、"Keep Yourself Alive"の演奏シーンを途中でカットする感覚に「うーむ」と思ったのだがーーだって、フレディの初舞台なんですよーーその感じが最後まで続く。例えば、Queenという>>続きを読む

美女とエイリアン(1957年製作の映画)

2.4

 大量の台詞で設定の辻褄をあわせようとする点と、そのわりにわけのわからないストーリー展開が珍奇。ただ特に前半、宇宙人の描き方(地球人としての一般的なふるまいを身に着けている)のバランス感覚というか、全>>続きを読む

ターゲット(2010年製作の映画)

2.9

 ヌルいコメディとはいえ結構楽しいし、エミリー・ブラントの七変化ぶりが可愛いのだが、後半で急にデレデレになったうえ「泥棒」というキャラがまったく活かされなくなるのは残念。

チャウ・シンチーのゴーストハッスル(1990年製作の映画)

2.8

 まあしょうもない映画なのだが、ヴィヴィアン・チョウとかいうヒロインがあまりにも可愛いので見ていると最終的にワイヤーアクションとか始まり、なんか微妙に満足してしまう香港映画マジック。コメディなのに着弾>>続きを読む

きみの鳥はうたえる(2018年製作の映画)

4.0

 夜、あるいは夜明けの街の美しさだけでもう最高に満足。薄青の夜空、オレンジ色の街灯なんてのも素晴らしいが、決定的に痺れたのは石橋が染谷たちと遊んだ夜、終電か何かで帰る夜の、道路に設置された誘導灯。もう>>続きを読む

祇園の暗殺者(1962年製作の映画)

3.3

笠原和夫先生としては無念の出来だったらしいが、いや全然面白いです。特にあの楳図かずお作品から切り貼りしたみたいな子供の顔が衝撃である。北沢典子の清楚な美しさとの対比が凄まじい。
また、菅貫太郎
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関東やくざ嵐(1966年製作の映画)

2.7

ムショ帰りの鶴田浩二に、かつての親分の加藤嘉……って、めちゃくちゃ既視感あるんですが、まあそれはまだしも、定型感ありありの展開に鼻白む。天知茂も使い方を間違えているとしか思えない。
強いて言え
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巨大クモ軍団の襲撃(1977年製作の映画)

3.0

 『鳥』の蜘蛛版だが、オープニングから妙に色気づいたウィリアム・シャトナーのニヤケ面をずっと見せられるのでなんかムカムカ。演出もダラダラしている。
 しかし中盤以降で遂に死人が出始めるあたりからはなか
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D.N.A.(1996年製作の映画)

2.6

 オープニングの空撮殴りあい~救助後のヴァル・キルマー&マーロン・ブランドの不気味さに「なんだ、言われてるほど悪くないじゃないか」と思っていたが、どんどんどうでもよくなってくる。
 主演のデヴィッド・
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1987、ある闘いの真実(2017年製作の映画)

3.3

 「中心」が微妙にずれながら展開していく群像劇として、序盤から中盤にかけてはかなり面白い。小道具(靴)の使い方なんかも良い感じなのだが、エモくなると途端にフラッシュバックとかスローモーションとか始めて>>続きを読む

悪坊主侠客伝(1964年製作の映画)

2.6

 近衛十四郎が途中から妙にメソメソしはじめて、それだけでもわりとうんざり。キャラもブレまくる。勝新ならこんなこともなかっただろうに。
 一方無駄にキャラが立っている東千代之介は無駄な回想シーンとヒロイ
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人生劇場 新・飛車角(1964年製作の映画)

3.1

 全体的に話が湿っぽくてあまり好きではないのだが、いいところとしては、長門裕之率いるストリップ劇団との賑やかな道中。これは楽しい。それからラストの討ち入りシーンは、広い倉庫の中をカメラが縦横無尽に移動>>続きを読む

双頭の殺人鬼(1959年製作の映画)

2.1

 なにがなんだか。科学者(マ・ドンソクっぽい顔)おまえ何がしたいねん。頭がもうひとつ生えるという発想と、肩に目がぎょろっと出ているヴィジュアルのみ面白い。

 クレジットが殆ど日本人の名前なので「はて
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The Witch/魔女(2018年製作の映画)

2.6

 後半の大部分を占める夜のシーンがまるで夜に見えなくてガッカリだし、研究所という空間の面白くなさも寂しい。これなら『人狼』の地下水道のほうがまだ良かったんじゃないか。研究所炎上も冴えない。『イコライザ>>続きを読む

バッド・バディ! 私とカレの暗殺デート(2015年製作の映画)

2.6

 アクション演出が全然ダメだわ話は底抜けだわで、役者の魅力くらいしかいいところがない。その役者にしても、主役級およびRZAはともかく、ティム・ロスの無駄遣いぶりが目に余る。

はじまりのうた(2013年製作の映画)

3.1

 もともとサントラだけ聞いていて"Coming Up Roses"という曲が好きで、それでまあ見てみようかなという気になったのだけれども、マーク・ラファロの娘(ヘイリー・スタインフェルドなんだが)まで>>続きを読む

光あれ(1946年製作の映画)

3.4

 当時のお医者さんは今よりも圧倒的に優秀だったらしく、心的外傷ゆえんのチックや発話障害や歩行障害などをものの数分でビシバシ治していく手際はブラック・ジャック先生顔負けである。『ディア・ハンター』の連中>>続きを読む

契約殺人(1958年製作の映画)

3.2

 変なショットもあるが、殺人シーンを描かないことで生まれるスリルと、それゆえ画面上では何も起こらないというほのぼの感が、軽妙なBGMと相まってオフビートなリズムを生む。海外でカルト的に支持されているの>>続きを読む

バッド・ラップ(2016年製作の映画)

2.8

 4人のアジア系ラッパーに密着しているドキュメンタリー。まあDumbfoundeadが主役級といっていい扱いなのだが、印象に残ったのは(『オーシャンズ8』に出演していた)Awkwafinaと、布教もし>>続きを読む

ヴェノム(2018年製作の映画)

2.8

 冒頭で「フライシャーのスプリット・スクリーンや……」とひとりで勝手にウケていた。

 原作をすこし知っているものとしては、映画のトーン(というかエディ・ブロックとヴェノムのキャラクター)の軽さに驚い
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人狼(2018年製作の映画)

2.7

 韓国映画界随一の器用貧乏男にしてミスター雰囲気野郎キム・ジウンの、それにしても空虚なアクション映画。『密偵』もダメだったが、こちらは登場人物がより(無駄に)多いぶん、輪をかけたダメっぷりである。>>続きを読む

判決、ふたつの希望(2017年製作の映画)

3.2

 「言葉」をめぐる映画。しかし後半が「なぜ彼は”その言葉”を言ったのか」という謎解きに費やされてしまって、その退屈さたるや『砂の器』の如し……もっともあちらには加藤嘉がいたが。本作はアーデル・カラムの>>続きを読む