矢吹さんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

矢吹

矢吹

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トラスト・ミー(1990年製作の映画)

4.0

年末なので、全部忘れるために、
メモ「多重魂」「撥体」29

音楽が印象的な作品
対位法的でもあり、そうでしかあり得ないようでもある。
塞ぎ込んでしまった人たちがたくさん出てくる。
みんな下向いてて、
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スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース(2023年製作の映画)

4.0

年末なので、全部忘れるために、
メモ「多重魂」「撥体」28

めちゃくちゃ前半。
しかし確かな続編。
個人的には、この映画の頭の方では、前作のスパイダーバースの方が、映像の自由度高かった気がして、若干
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アル中女の肖像(1979年製作の映画)

4.4

年末なので、全部忘れるために、
メモ「多重魂」「撥体」27

アイライクベルリン!

社会問題と、正確な統計と、良識。ですか。
ベルリンに到着していたやつ。
今、どこにいるんでしょうか。
少なくとも日
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ひかりの歌(2017年製作の映画)

4.1

年末なので、全部忘れるために、
メモ「多重魂」「撥体」26

短歌四つが原作の、オムニバスですね。
出会いと別れの愛と光りについての4作。

美術教師と占い。
一年で終わる非常勤。
電話口の歌。卒業し
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デコトラ★ギャル奈美(2008年製作の映画)

3.9

年末なので、全部忘れるために、
メモ「多重魂」「撥体」25

見たぜ、
めちゃくちゃいい話じゃないか。
全然ポルノじゃない。
しかも、シスターフッド。
音楽めっちゃかわいい。
涙も出せる。ほっこりでき
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ママと娼婦(1973年製作の映画)

4.2

年末なので、全部忘れるために、
メモ「多重魂」「撥体」24

そもそも、上映時間が長い。
しかも、何度も挟まれるのが、眠るような画面の切替。
瞼みたいに、じっとりとしたフェードアウト。
また起きて 、
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犬王(2021年製作の映画)

3.9

年末なので、全部忘れるために、
メモ「多重魂」「撥体」23

600年前、南北朝より、室町時代。
琵琶法師と、盲、過去ならではのやりたい放題。風景、超綺麗。
雨のシーンがね、全く人間の生活をオシャレに
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ブロークン・フラワーズ(2005年製作の映画)

3.8

年末なので、全部忘れるために、
メモ「多重魂」「撥体」22

マーレイ×ジャームッシュ。
やりませんって言って、やる子。
友達もわかってる感じ、かわいい。

曲がめちゃくちゃかっこいい。
ロードムービ
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アジアの天使(2021年製作の映画)

3.8

年末なので、全部忘れるために、
メモ「多重魂」「撥体」21

メクチュチュセヨとサランヘヨ

なんかよくわからない感情は、全部愛だ。
もしくは愛に変わる可能性のあるものだ。

だから、覚えるべき韓国語
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ブルー・ウインド・ブローズ(2018年製作の映画)

3.9

年末なので、全部忘れるために、
メモ「多重魂」「撥体」20

人間という現象は、青い。
いつか僕にも見えるかな。
父さんは帰ってこなかった。
赤と青。夕と夜。あっちとこっち。夢と現実。
美しい対比。
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歌うつぐみがおりました(1970年製作の映画)

4.0

年末なので、全部忘れるために、
メモ「多重魂」「撥体」19

時間。
オレはやるべきことをやっている。
君が集中していないのは、やるべきことをしていないからだ。

覗くもの、測量のやつ、顕微鏡、望遠鏡
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落葉(1966年製作の映画)

3.9

年末なので、全部忘れるために、
メモ「多重魂」「撥体」18

正直にいいますけど、明確に、
計画経済への、怒りの生産工程だったのね。
社会情勢、知らなくて、恥ずかしい。

序盤の、荘厳な、神の所業。
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田園詩(1976年製作の映画)

3.9

年末なので、全部忘れるために、
メモ「多重魂」「撥体」17

晴耕雨読。というか、晴耕雨ダンス。は、カッコよく言い過ぎたけど、ダンスは魂の喝采だから、いいか。

牛に食べさせたら、牛が私たちを満腹にし
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車軸(2023年製作の映画)

3.7

年末なので、全部忘れるために、
メモ「多重魂」「撥体」16

新世界の、ソドム?がどうたら。

あなたと、ジュンさんの両輪の、真ん中は、そのバカでもいいけど、
まず、自分で運転してみろ。

昨今の新宿
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サタデー・フィクション(2019年製作の映画)

3.8

年末なので、全部忘れるために、
メモ「多重魂」「撥体」15

まじでよくできてるな、
ガチンコのローグワンね。
よくぞここまで絡ませ合いましたね。
すごすぎる。
ミュージックスタートも、絶妙。

ハレ
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まなみ100%(2023年製作の映画)

3.9

年末なので、全部忘れるために、
メモ「多重魂」「撥体」14

俺のまなみは何処。
青春の終わりの物語。

まじで軽薄な男。主人公。
周りには、人がいないよ。
なぜならば、
軽薄だから。
よく映画やって
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クラム(1994年製作の映画)

4.2

年末なので、全部忘れるために、
メモ「多重魂」「撥体」13

兄貴の物語だ。弟の物語だ。
クラムさん、知らなくて、お恥ずかしい話。
ちょうどゴーストワールドから流れて辿り着いた。
まじで超かっこいいの
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ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい(2023年製作の映画)

4.0

年末なので、全部忘れるために、
メモ「多重魂」「撥体」12

駒井れんちゃん!
本当に才能ってやつは、色んな形をしているんだなと思わせられる。
不完全性に宿る無敵の魅力。

優しすぎるんだよ、傷ついて
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LOVE LIFE(2022年製作の映画)

3.9

年末なので、全部忘れるために、
メモ「多重魂」「撥体」11

人の目を見て、話さない。
どんなに離れていても愛することはできる。

窓の外から見る。一室の生活。

黄色い風船があるところ。
あのタイミ
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あなたに会いたくて…(2023年製作の映画)

4.0

年末なので、全部忘れるために、
メモ「多重魂」「撥体」10

ピンク色のちりとり。
おかみのミスディレクション
お父さんの、楽な接客。
三角関係のどっちにも効く、謝り文句。
良い思いしてるなあ、いいな
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(2023年製作の映画)

3.8

年末なので、全部忘れるために、
メモ「多重魂」「撥体」9

史上もっともけったいな、本能寺の変
パロディとかコメディってわけじゃない。
むしろ最も真面目にやった結果の、
けったいさ。の疑いがある。
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さよなら ほやマン(2023年製作の映画)

4.2

年末なので、全部忘れるために、
メモ「多重魂」「撥体」8

どうせ刺さる程度でしょ。
刺さる程度の言葉なんかじゃ届かない場所まで、抱きしめ、抱き合い。抱き合わせ。
すごすぎる。

序盤の、モロハの演技
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

3.9

年末なので、全部忘れるために、
メモ「多重魂」「撥体」7

怖すぎる。俺の目は誤魔化せない。
ゴジラ手術を受けた、ゴジラ人間じゃないか。
浜辺美波。
ゴジラ信仰。銀座を壊した神として祀られた集団の、操
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ノンフィクションW 大林宣彦&恭子の成城物語 [完全版] ~夫婦で歩んだ60年の映画作り~(2019年製作の映画)

4.0

映画なのかな、テレビなのかな、
なんなななのかなと思って見始めた、
開口一番。大林監督こと、名脇役が、
主演女優を紹介してくれて、安心した。
CMを制作する過程でも言ってたけど、
彼が回すものはすべか
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青春デンデケデケデケ(1992年製作の映画)

3.9

年末なので、全部忘れるために、
メモ「多重魂」「撥体」6

大林宣彦色の音楽映画。
高校生のバンド活動記録写真。

ある日、デンデケデケデケと、
エレクトリックリベレーション。
電気的啓示を受けた少年
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王国(あるいはその家について)(2018年製作の映画)

4.1

年末なので、全部忘れるために、
メモ「多重魂」「撥体」5

2人だけの暗号回線。

これが噂の、情報が完結しない領域なのかと感じる部分もある。
どう進んでいくかわからない。
同じ時間の繰り返しに、厳密
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通り魔の告白 現代性犯罪暗黒篇(1969年製作の映画)

3.8

年末なので、全部忘れるために、
メモ「多重魂」「撥体」4

完全に、ポルノ作品のタイトルなんすけど。
劇映画です。
ピンク映画になる可能性もあったけど、劇映画でしょう。
やり過ぎれば、都合が良すぎれば
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物体 -妻が哲学ゾンビになった-(2023年製作の映画)

4.1

年末なので、全部忘れるために、
メモ「多重魂」「撥体」3

あの世界の、あのゾンビ達、それ自体が、哲学ゾンビ。ってネーミングが正しいか、事実ニュースになってしまえば、リアルでこう言う呼ばれ方になるであ
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あるいは佐々木ユキ(2013年製作の映画)

3.9

年末なので、全部忘れるために、
メモ「多重魂」「撥体」2

だから、降りてこいよ、言葉。

もう少し歩いて、もう少し変になってみる。
主義は変わる。人は動き続けるが、好い。
主義に止まってしまっては、
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僕は猟師になった(2020年製作の映画)

3.9

年末なので、全部忘れるために、
メモ「多重魂」「撥体」1

喋るか喋らないか。羽の音変わるけどな。
鳴くか鳴かないか。
ここで動物に対する感情の寄せ方も大きく変わる気がする。魚と虫はどうでもいいと思っ
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クオリア(2023年製作の映画)

4.0

そんなのニワトリだけじゃないでしょ

エンディングの曲、洋楽というか、記憶では、フランスの可能性もあった、「Rails」byナポリタンなんたら。みたいな人。
誰か詳細知ってたら教えて欲しいです。切実に
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氷の花火 山口小夜子(2015年製作の映画)

4.2

美しいことは苦しいこと。
見た目がどうとかそんな簡単な話じゃない。
その、何度も大きく立ちはだかる、極上の苦しさの先にある、ほんの小さな、自分にとっては尊いかけらのようなものを、
楽しめる人、もしくは
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きのう生まれたわけじゃない(2023年製作の映画)

4.2

この日の自分にまた帰ってくる。
もしくは、
この日の自分に、いつか、未来で交代してあげようと思う。

おじいちゃん曰く、
あの時は、過去の自分になってた。とのこと。
そう思えば、タイムスリップなど、容
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ゴーストワールド(2001年製作の映画)

4.0

スカーレットヨハンソン映画かと思ってたよ。
乗り物映画なんかいな。
高校を卒業してから、変わっていく世界。
人生を生き抜くに、何より大切なもの、
センスオブユーモア。
こんなことを、卒業式で、真面目な
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復讐は囁きにのせて(2023年製作の映画)

4.0

こんなにもヘッドホン推奨な映画ないっすね。
思わぬ展開というより、
思わぬほどにずーっと面白い。
油断していて、申し訳ございませんでした。
70分くらいですか?
内容のボリューム、満足感で言うと159
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正欲(2023年製作の映画)

4.1

最後の一言。
あれだよね、大事なものが離れた男への、1番響く爆撃。
相手の中で誘爆しまくる一手。
とんでもないな。
結構テキトーに言うけど、浅井リョウは、こういう一言を、心を読み解く怒涛の計算と五十音
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