ニトーさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

ニトー

ニトー

映画(414)
ドラマ(0)
アニメ(1)

ビリー・リンの永遠の一日(2016年製作の映画)

-

問題系としては「ハートロッカー」や「アメリカン・スナイパー」に通じるのですが、ただ映像の耽美さというか寄り添い方はだいぶ思いやりがある。

これ劇場公開されてなかったんですね。結構な良作だったと思うん
>>続きを読む

レッド・ダイヤモンド(2016年製作の映画)

-

 いや、まあ、トマトの評価は知りませんが私は結構楽しめました。

ただまあ、なんというかですね、明らかにこれテレビシリーズの劇場版的な作りになっておりまして、観終わった後にテレビドラマ版があるのだろう
>>続きを読む

Planet of the humans(原題)(2019年製作の映画)

-

マイケル・ムーアが監督。したわけではなくあくまでエグゼグティブとして参加しているドキュメンタリー映画。

一言で表すなら「グリーン(クリーン)エネルギー」を取り巻く欺瞞について。

環境問題が語られる
>>続きを読む

ラスト・アクション・ヒーロー(1993年製作の映画)

-

昔々に観たのを観返してみると新しい発見があったりするわけですが、これ今見ると面白い構造をしている。

まあでも、確かにシュワちゃんファンは観ていて歯がゆいものがあるのは確かでしょうけど。明らかにアーノ
>>続きを読む

かごの中の瞳(2016年製作の映画)

-

どっかで聞いた名前だと思ったら 「ワールドウォーZ」やら「プーと大人になった僕」の監督でしたか。なんかあんまりおんなじ監督って気がしないような気がしないでもない。

身体の変化が人間性の変化へと直結す
>>続きを読む

68キル(2017年製作の映画)

-

いやーこれすごい面白かったです。ヴァイオレット以外のキャラクターが屑しかない。ヴァイオレットも退場の仕方こそあんなんでしたけど、セリフだけとはいえ世の理不尽をサバイブしてきた強くて脆い人間として一番キ>>続きを読む

シコふんじゃった。(1991年製作の映画)

-

やっぱり周防さんの映画は笑える。それだけで貴重なのだけれど、変にべたつかないのが観ていて心地よい。知らなかったけどIF出身だったんですね、周防さん。

必ずしも演技が達者な人でなく、むしろそうであるか
>>続きを読む

ある天文学者の恋文(2016年製作の映画)

-

死者によって手繰られる生者の生。それを通俗的な恋という形で描出することのおどろおどろしさ。監督は本気でこれを純粋なラブストーリーとして観ているからここまで突き抜けているのではないのかしら。

いや、確
>>続きを読む

タリーと私の秘密の時間(2018年製作の映画)

-

「ヤング=アダルト」のジェイソン・ライトマン監督でしたか。納得。

「若女将は小学生」に通じるセルフケア映画。「もっと自分をケアしなきゃ」というセリフと、その矛盾の持つ温かさに少しジーンとくる。

>>続きを読む

地獄の逃避行(1973年製作の映画)

-

地獄要素は「地獄の黙示録」に合わせた日本側の配給にのみ依拠している、という「戦争のはらわた」案件なわけで。

打算なき戯言。あるいは夢幻の戯事。ホリーのモノローグで始まるこの映画はキットの最期すらもホ
>>続きを読む

ヘレディタリー/継承(2018年製作の映画)

-

4DX再上映。

4DXは確か「パシフィック・リム」と「GotG.vol2」で体験済みだったけれども、ホラー映画では初めて。結構椅子の動きが結構違っていて、これはこれでかなり相性がいいんじゃないかとい
>>続きを読む

前田建設ファンタジー営業部(2020年製作の映画)

-

タダ券で良かった。

高杉きゅん目当てだったのに肝心の高杉くんが寒いギャグ演技をさせられてまったく魅力を感じなかったという。

こういうのはやるなら全力でやらなきゃいけないっていうのに、寒々しい演技で
>>続きを読む

黒い司法 0%からの奇跡(2019年製作の映画)

-

泣いてしまった。元々涙腺が弱いというのもあるのだけれど、これは泣く。

監督のデスティン・ダニエル・クレットンについては全く知らないのですが、この映画の前から評価されている監督だったのですな。

これ
>>続きを読む

ミッドサマー(2019年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

「ミッドサマー」と「黒い司法」を連ちゃんで観賞。おかげで感情が疲弊しますた。

アリ・アスター監督の噂自体は「ヘレディタリー」の時点で耳にしていたのですが、結局未だにそちらは観れておらず、「ミッドサマ
>>続きを読む

バッド・ルーテナント(2009年製作の映画)

-

そういえばヘルツォークの映画をまともに通して観るのこれが初めてだった。
これ一応フィクションですけど「日本で一番悪い奴ら」のような実録ものが日本にあるのにアメリカでああいうことがない、なんていうことは
>>続きを読む

戦場のピアニスト(2002年製作の映画)

-

BGMがほとんど響かず、ときたま聞こえてくる音楽は戦火の音に瞬く間にかき消される。かと言って徹底してBGMを排しているのかというと、そういうわけでもない。それは劇中で流れる音楽のあわいに流れる些細な音>>続きを読む

野性の呼び声(2020年製作の映画)

-

これ主演ハリソン・フォードじゃなくてバックでしたね。いや本当に。

後半はダブル主人公な立ち位置ですけど、中盤までほとんど出番ないですしハリソン。

 

にしても、原作全く知らなかったのですが、リア
>>続きを読む

蹴る(2018年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

間違いなく今年観た中でベスト級の映画。というか、この一年の中でもベスト級の映画でございました。


中村和彦監督のことを知っている人がどれだけいるのか分かりませんが、少なくとも私は今回の上映会まで寡聞
>>続きを読む

1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)

-

全編ワンカットということを前面に押し出すことにした東宝東和の広報戦略がどの程度効いているのかわかりませんが、初日ということもあって結構客が入っておりました。
「前代未聞の全編ワンカット」という触れ込み
>>続きを読む

パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

のっけから余談で申し訳ないのですが「パラサイト」と言えばロバート・ロドリゲス監督イライジャ・ウッド主演のSFホラーの方を思い出す人も多いのではなかろうか。
今見ると「ワイルド・スピード」でおなじみジョ
>>続きを読む

ザ・ピーナッツバター・ファルコン(2019年製作の映画)

-

いやー困った。いや、ここまで作り手が気持ちいいだけで観客としては反応に困る映画だとは思わなんだ。と、観た直後は思ったんですけど、思ったよりもいい映画なんじゃないかと、反芻しているうちに思い直した次第で>>続きを読む

アイ, トーニャ 史上最大のスキャンダル(2017年製作の映画)

-

インタビュー画面、みんながみんな真正面から撮られているのに、誰一人として誠実さを感じられない。それは画面の余白ならぬ余黒のせいでもあるし、それぞれの姿勢やインタビュー場所の背景にあるのかもしれない。と>>続きを読む

ザ・ウォーク(2015年製作の映画)

-

ジョセフ・ゴードン・レビット、映画のたびに顔が少し変わっている気がするんですけど。いつも彼を見かけると「あれ、これゴードン・・・? でも微妙に違うような・・・あ、やっぱりゴードンだ」という風になるので>>続きを読む

それでも夜は明ける(2013年製作の映画)

-

きつい。痛みで泣きそうなったの久々ですよ、本当。

否が応でもその場に、視線を括りつけようとする長回し。カメラを移動させながらのものもあればフィックスによるものもある。そのあまりにも残酷な世界を提示し
>>続きを読む

マチネー/土曜の午後はキッスで始まる(1993年製作の映画)

-

2階のスペースが崩落して座席が吹っ飛ぶショットが最高。 

さすがはジョー・ダンテ。無邪気な楽しさを全開にしつつもその背景あるいは背後に忍び寄る不穏を滲ませる。ラストのヘリコプターのショットなんてぞっ
>>続きを読む

ザ・クリーナー 消された殺人(2007年製作の映画)

-

どうしてこうなった…どうしてこうなった?最後までは良かったのに!

娘も含めてみんな良い演技して演出も良かったのに、どうして最後にああなった!?

ひょんなことから大きな陰謀に巻き込まれるのかと思いき
>>続きを読む

ラスト・ターゲット(2010年製作の映画)

-

ヒットマンのジョージクルーニーというより助平ジジイにしか見えないんですが。

ていうか監督も狙ってるよね?ブロンド美女のケツ(やや望遠とはいえスカート透けてるし)カットからの凝視クルーニーのアップであ
>>続きを読む

カジュアリティーズ(1989年製作の映画)

-

斜めのカメラワークやスロー、一人称視点のカメラワークなどなどデ・パルマックスな画面。印象的な画面が多い。

ベトナム戦争を題材にしたものであり戦争犯罪を描いてはいるのですが、その精神性は「野火」にとて
>>続きを読む

ラスト・ワールド(2013年製作の映画)

-

一言でいえば盛大な逆張り映画。

思考実験としては楽しいけど映画としては・・・思考実験という設定じゃなくて、それこそループにすればまだ観れたのではないかと。2013年だし。ありふれてはいるけれど。
>>続きを読む

レイト・アフタヌーン(2017年製作の映画)

-

色彩といい身につける強い色の物体の線の脈動といい、ボケた母親の心象というモチーフとは真逆の生に溢れた優しい映画でございました。

とはいえ、徹底して少ない線で描いていたと思いきやおばあちゃん(というか
>>続きを読む

リチャード・ジュエル(2019年製作の映画)

-

ゴーンさんによって世界的に明るみになった日本の司法制度の悪辣さといいオリンピックイヤーといい、やけに日本にタイムリーなネタ。

とはいえイーストウッド映画。「運び屋」を未だに観ていないわたくすの不徳は
>>続きを読む

フォードvsフェラーリ(2019年製作の映画)

-

冒頭の真っ暗な、ややもやがかかったコースを車のライトが照らしながら走行するあのシーンからのマット・デイモンの顔アップで涙腺に来た。

なんというかこう、無垢な美しさ・・・というか綺麗さといえばいいので
>>続きを読む

ハスラーズ(2019年製作の映画)

-

一般向け初号試写会にて。
朝日ホール使うだけあってかなり人数多かったです。「見えない目撃者」もかなりのもんでしたが。

今回、人もさることながらHUSTLERS MEMBER'S CARDなるグッズ?
>>続きを読む

パニック・トレイン(2013年製作の映画)

-

超良作。いや、本当に良かったですこれ。いやもうね、パパが最高。

ただ邦題のせいでパニックムービーと思われそう(自分もそう思っていた)ですけど、全然違いますよこれ。いわゆるアクション要素もあまりないで
>>続きを読む

さよならテレビ(2019年製作の映画)

-

以前も何かの映画のレビューのときにも似たようなことを書いた気がするのですが、ドキュメンタリーは決して現実を「そのまま」切り取ったものなどではあり得ない。

そこに「何を」「どう」撮るかという作り手の視
>>続きを読む

新幹線変形ロボ シンカリオン 未来からきた神速のALFA-X(2019年製作の映画)

-

どうでもいいけどこれTBS枠だったんですね。テレ朝かテレ東かと思ってました。
 

大晦日だからか朝イチだからか、席はまあまあ空いてました。おかげで児童向け映画を劇場で観る際の余計な居心地の悪さを感じ
>>続きを読む