ニトーさんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

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バイバイマン(2016年製作の映画)

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リング」の口伝バージョン、というか。あちらはまさに「映像」を観ることによって感染するという映画に忠実な映画(なんだこの言い回し)だったような気がするのですが「バイバイマン」はその情報伝達が言語であると>>続きを読む

クィーン・コング(1976年製作の映画)

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吹き替えで遊びすぎていてもはやビースト・ウォーズなんて目じゃないくらいで。

いや、チープとか言われますけどそれなりに特撮は観れますよ。何故なら作品そのものが極めて卑俗的だから。

いや、まあ、そうい
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おみおくりの作法(2013年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

寡黙な映画でございます。
しかしそれは多くを語らないことを意味しない。

外を歩くとき、少し引いた位置からネイサンを捉える。一方で、黙々と作業をしているとき(=身寄りなき亡者の過去に触れ、彼らを知ろう
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ワイルド・スピード/スーパーコンボ(2019年製作の映画)

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ワイスピ新作ってことで一応観に行ったんですけど、シリーズで一番退屈でした。
いや、もう特に書くことはないんですけどね。これに関しては。

「デッド・プール2」「アトミック・ブロンド」のデヴィッド・リー
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アンフレンデッド(2015年製作の映画)

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PC画面のみで展開する映画なんですが、ホラーという点で「サーチ」とは異なりますん。
結構楽しかったです。

しかしまあ、チャット系のアプリあんま使わないので若干UIとかに戸惑う。

作劇上の制限とはい
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エニイ・ギブン・サンデー(1999年製作の映画)

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控えめに言って傑作。

選手の痛みから始まり、屋内での選手の姿を忙しない手持ちのカメラが追っていく。それを口火にアメリカンフットボールの世界の病理・マチズモをこれでもかと暴き出しながら、それでいて劇映
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ゾンビ・サファリパーク(2015年製作の映画)

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モチベーションが「パージ」的というかヒャッハーというか。

 「ジュラシック・パーク」なんかもそうですけど、こういう生命をアミューズメント化する施設を舞台にした作品では人間側のエゴが相対化されて見えて
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スクール・オブ・ロック(2003年製作の映画)

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観ててニヤニヤ、ほっこりする。そしてジャック・ブラックの動きが面白すぎる、地味に長回しだだったりするし。

一見するとジャック・ブラックがロックを押し付けているという学校と同じような構造のように見えつ
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search/サーチ(2018年製作の映画)

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 監督まだ20代半ばですか。卓越した編集力と脚本の構成力で画面がもう才気煥発している。

これは大きな画面で観ないと細かいディティール、というか画面中に散りばめられた伏線を確認しづらいので劇場で観てお
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工作 黒金星と呼ばれた男(2018年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

いやぁ政治をメインに扱った映画としては抜群の楽しさでございますよ、これ。

史実ベースということもあり、主要5科目において赤点ないし限りなくそれに近い点数を取り続け、中でも歴史の知識に乏しい私は二の足
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落としもの(2010年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

絵本作家ショーン・タンが自らの絵本を原作に、共同監督としてアンドリュー・ラーマンを据えて自ら短編アニメーションとして映画化したもの。

ちひろ美術館で開催されていた「ショーン・タンの世界展 どこでもな
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エイリアン・スナッチャーズ(1996年製作の映画)

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こういうどうしようもない映画をVHS画質で観るとノスタルジーに浸れる。

しかしこの映画のどうしようもなさったら本当にない。

この映画ときたら「戦争で人類滅亡しちゃいました。別の銀河(数光年先らしい
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トイ・ストーリー4(2019年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

トイ・ストーリーにはそんなに思い入れがあるわけではない。これまでのシリーズにしても、一作たりとも劇場で観てないし。

もとからそんなにお熱だったわけではないことに加え、少し前に一部界隈で盛り上がったウ
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カニバ/パリ人肉事件 38 年目の真実(2017年製作の映画)

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アルバトロスでもトランスフォーマーでも配給できなかったらしい、というくらいなのですが、まあわからないでもない。
東京ですら1館でしか上映していないという小規模公開で一日一回の上映というキツイ上映プログ
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Diner ダイナー(2019年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

平山夢明原作と聞いて観に行ってきました「ダイナ―」。

まああの変な人の作品は実のところ一作しか読んでなくて、それが滅茶苦茶面白かったのと、過去の作品の書評を読んでるとずっと同じタイプの小説を書いてき
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アラバマ物語(1962年製作の映画)

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あらすじをちょろっと読んでから観たので、てっきり法廷ものかと思ってたら予想と全然違ってちょっと面食らいました。

でもこれ、黒人差別に対する問題意識はそこまでないように見える。人種差別的な問題という
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ワンダー 君は太陽(2017年製作の映画)

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登場人物、全員善人。

いや、善人なんてものも悪人なんてものも実際はいないんじゃないかとも思いますけど。

しかし危ない、劇場で観てたら間違いなく泣いてた。まあ泣ける映画が良い映画とかってわけではな
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ボン・ボヤージュ 家族旅行は大暴走(2016年製作の映画)

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楽しい映画、という意味では「ピーター・ラビット」と同じくらい笑いました。

登場人物が軒並み問題を抱えている人ばかりで、行動という行動が悪手になってどんどん事態が悪化していくコメディ映画なんですけど、
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はじまりのうた(2013年製作の映画)

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ヘイリー・スタインフェルドって真っ当な美人というよりもややブサ可愛方面のキュートさなのではないかと思ったり。
割と太ましい。だからカーリーにぴったりではあるんですけど。

なんか既視感があるというかど
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トライアングル(2009年製作の映画)

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ループものとしては何気に良作では、これ。

重要なのは夢と繋がっているところでしょうか。繋がってましたよね、確か・・・?
冒頭を少し睡魔と格闘しながら見てたのではっきり覚えてないんですけど。

夢と現
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ピーターラビット(2018年製作の映画)

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公開当時の評判がよく分かった。
吹き替えで観たんですけど千葉くんのピーターも小生意気(ってレベルじゃないけど)さが出ていてかなりはまり役ではなかろうか。
繁の方の千葉さんも鶏のやかましいイメージにピッ
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スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム(2019年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

そういえばMCUの吹き替えを劇場で観るのは初めてでした。

劇場で観たのは、ってだけでMCUの吹き替え自体は何回も観ているので既存の吹き替えキャストにはこれといって文句はなし。
ただ今回、ネッドの恋人
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凪待ち(2019年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

【ハートフル】この世のすべてはあなたを追い詰めるためにある【ボッコ】
けれど救いはないわけではないのかもしれない。というバランス。

フィルマークス試写会にて。


白石監督の映画って割と話題になる作
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パドマーワト 女神の誕生(2018年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

たまたま時間が合ったというだけの理由でよく考えもせず「パドマーワト 女神の誕生」を観る。

観るまですっかり失念していました。インド映画は上映時間が長いということを。「ロボット」というSFコメディでさ
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ぼくたちの家族(2013年製作の映画)

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「町田くんの世界」を劇場予告で観て「おや、これはどっちに転ぶんだろう」と期待と不安入り混じる感覚で二の足を踏んでいたのですが、「ぼくたちの家族」を観るとイケるような気がしてきました。どうしよう、観よう>>続きを読む

ゾンビランド(2009年製作の映画)

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2が今年やるということことで観てみたんですけど、この手の映画にしてはキャストが豪華すぎる。ビル・マーレイも含めてですけど、「アクアマン」でメラの役をやってたアンバー・ハードが割とちょい役で出ていたり「>>続きを読む

俺たちに明日はない(1967年製作の映画)

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観たことあると勝手に思っていたのですが、見直すつもりで観たら全く記憶になかったことに愕然とする。なんとも人の記憶というものは曖昧なものであることか。いや、私の記憶か。

ウィキには「銃に撃たれた人間が
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サイレント・ボイス/愛を虹にのせて(1987年製作の映画)

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志は高貴かもしれませんが、 映画としてはどうか、という問いが(いうまでもありませんが、これ映画なので)。カットのつなぎが不自然なところもあったりするし。

極めてポリティカルなネタではありますが、それ
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恐怖の影(1971年製作の映画)

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DVD未発売にてVHS画質で観たんですが、エロい。すさまじくエロい。画質が画質だけに、ソフトフォーカスだと余計に茫漠とした印象になるんですが、それがまたちょっと幻想的な雰囲気を醸し出していてエロスを漂>>続きを読む

ゴジラ キング・オブ・モンスターズ(2019年製作の映画)

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ぶっちゃけ脚本はアレだし人間ドラマは取ってつけたような感じです(とはいえ直接的に怪獣が絡んでくると結構いいんですけど)。

あとモンスターバースのサリー・ホーキンスは結構好きだったので割とおざなりに
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ミスター・ノーバディ(2009年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます


観よう観ようと思ってから3年くらい経過してしまっていた。あと「神様メール」も観たかったんですけど、こっちは時間の都合上断念。

そんなわけでようやく観賞したんですけど、なんだすかこれ・・・。

一応
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ウィーアーリトルゾンビーズ(2019年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

フィルマークスの日本初号試写会にて。
監督もキャストも一切知らない状態で観ました。まあ今回が長編一作目ということらしいので私のような無知蒙昧な愚者が知らないのも仕方ないのですが。

しかし長編初監督作
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プロメア(2019年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

今回の試写は一橋ホールでした。
ここで観るのは初めてだったんですけど、ちょっと劇場の設備が・・・。たぶん、もともと映画をメインとしているわけではないのでしょうけど、座席の数と空間の奥行に対してスクリー
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ナイトクルージング(2018年製作の映画)

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まず映画の概要を引用。

「あぁ、見えてない。それがどうした?」

視覚がなく、光すら感じたことのない全盲の加藤秀幸は、ある日映画を作ることを決める。加藤は、映画制作におけるさまざまな過程を通して、顔
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インクレディブル・ファミリー(2018年製作の映画)

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「トゥモロー・ランド」でケチがついた(私はあれ結構好きなんですけど)ように思われるブラッド・バードですが、あんな作品を作るだけあって才能はやっぱりあるんですよね。

無論、ピクサーという集合知に依拠し
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ものすごくうるさくて、ありえないほど近い(2011年製作の映画)

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浸りすぎ。「語る」に落ちた映画。

伝えたいことはわかるしそこに共感する部分もないわけではないのですが、どうも押しつけがましいというか「バンブルビー」にも似た厭味ったらしさが。
3.11の当時の「絆」
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