MinaMiさんの映画レビュー・感想・評価 - 7ページ目

MinaMi

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新聞記者(2019年製作の映画)

3.1

ジャーナリズムに携わる人、ジャーナリズムの力を一度でも信じたことがある人は観るべき作品。
松坂桃李とシム・ウンギョンの演技がよい。実際はもっとドロドロしてそうだけど、えげつない内閣の情報操作と報道する
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婚期(1961年製作の映画)

2.5

台詞の応酬!テンポが早すぎてなにが起きているのかを理解するまでに時間が要ったけど、面白かった。
女優さんはみんな美しいし仕草もチャーミング。船越英二の優男ぶりもいい。ばあやの北林谷栄も最高、志村けん演
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モンテ・クリスト伯(2002年製作の映画)

1.8

ディズニー系列のタッチストーン・ピクチャーズも製作に関わっているらしく誰にでもわかりやすい作品。小学校高学年くらいなら観ても大丈夫だと思う。シンプルな分、内容が荒い部分は多いけれど細かいつっこみは野暮>>続きを読む

バリー・リンドン(1975年製作の映画)

4.1

どのカットをとっても絵になる。18世紀の風景画や人物画がそのまま映画になっているような美しさ。
第1部の純粋な青年がいかにして成り上がり、第2部のような男になったのか。出会う人々と起こる出来事が紡ぐ運
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終電車(1980年製作の映画)

2.9

カトリーヌ・ドヌーヴが美しい。本物の女優は存在するだけで正義。『終電車』というタイトルのわりに電車はほぼ出てこない。ほとんど劇場のシーン。第二次大戦終盤のパリ。ドイツ人の検閲に負けず新作劇を成功させよ>>続きを読む

モリエール 恋こそ喜劇(2007年製作の映画)

1.8

モリエールがテーマなので楽しみにしていたら、思っていたよりだいぶ軽い。まあ、喜劇っちゃ喜劇なんだけど、モリエール劇のような深みがない。天才劇作家と比べるのはそりゃかわいそうだろうとはいえ、おままごとの>>続きを読む

モンティ・パイソン・アンド・ホーリー・グレイル(1975年製作の映画)

2.5

モンティ・パイソンのセンスが大好き。
ものすごくくだらないのに、なぜか品がある。知性と皮肉と不条理を笑いで味付けした感じ。低予算感が逆にいい味を出している。アニメと実写の融合が寧ろお洒落。
馬鹿馬鹿し
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ドクトル・ジバゴ(1965年製作の映画)

3.6

『ドクトル・ジバゴ』というタイトルから医者の話かと思っていたが、医者である前に詩人であった男の話だった。
暴力的なロシア革命の中でも、凍える氷の大地においても、ふと自然の美しさに見惚れてしまうユーリ。
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40歳の童貞男(2005年製作の映画)

3.0

ネタ映画かと思いきや不覚にも目が潤んだ。意思のある童貞は、かっこいいじゃないか。
スティーヴ・カレルの演技が上手い。幸せなら手を叩こう。

・脚本 6/10
・演技 7/10
・演出 6/10
・音楽
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軽い男じゃないのよ(2018年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

ドラえもんの、もしもボックスを使ったような男女逆転の世界。
予備知識なしで観たので驚くと同時に、最初のシーンの意味がだんだんと理解できて面白い。
Père-LachaiseがMère-Lachaise
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ヒトラー 〜最期の12日間〜(2004年製作の映画)

3.5

ほぼ全編が地下壕の出来事なので非常に息がつまる。癒しを求めて総統MADが作られるのも、ちょっとわかる気がする。
ヒトラーやナチスが自ら進んで名誉や高邁な理想のために死を選ぶのは勝手だが、市民やゲッペル
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帰ってきたヒトラー(2015年製作の映画)

3.6

面白おかしく笑った後には、背筋も凍る恐ろしさ。
屋上シーンのBGMに違和感があったが後から納得。
ヒトラーのことをはじめてチャーミングだと思った。真面目で意思が強くて人に流されない。人を見る目があり、
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風と共に去りぬ(1939年製作の映画)

4.0

スカーレット・オハラが嫌いである。わがままで自己中心的で気分屋で、美貌を武器に強かに生きる女。前半ではそういう印象だった。けれども、悪夢のような戦争を経ても生にしがみつく強さと、失敗しても挫けないどこ>>続きを読む

モンティ・パイソン/ライフ・オブ・ブライアン(1979年製作の映画)

3.4

最初から最後まで大笑いしながら観られる傑作。公開当時は問題作と言われ上映禁止運動が起きたのもよくわかるけれど、英国人のスピリットを感じるユーモアに溢れている。
特に好きなのは宮殿の壁にラテン語でローマ
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ソーセージ・パーティー(2016年製作の映画)

2.5

おバカ映画に見せかけて、人種や宗教やLGBTを風刺した深いテーマを持っているように見せかけた、おバカ映画。
シラフより、バスソルトをキメながら観るともっと楽しそう。
宇宙の秘密を知っていそうなガムがク
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ROMA/ローマ(2018年製作の映画)

4.0

打ち捨てられた人形、割られたままのガラス、タイヤに踏み潰される犬のフン。世の中のあらゆる弱い、取るに足らない存在に視線を向けて、淡々と事実として描いている。
台詞が少なく、BGMは無く、カメラの動きも
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5時から7時までのクレオ(1961年製作の映画)

3.4

メンヘラというほどではないが、女子の厨二病のようなガーリーな魅力あふれるクレオの可愛さ!
フランス女らしさが溢れている。ちょっとだけ登場するルグランのピアノはやはり最高。演技もいけるとはさすが。サング
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スタンド・バイ・ミー(1986年製作の映画)

4.1

初めて観た13歳の時の印象と比べて、あらためて観るとなんて短くて単純な話だったんだろうと驚く。それほど子供時代に観たこの映画の衝撃は凄かった。大人になると見えなくなるものがあるというが、この映画はそん>>続きを読む

ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書(2017年製作の映画)

3.3

スピルバーグにメリルにトムと最高の材料で、トランプ政権を皮肉るようなジャナーリズム映画を作ったら、それは良質なものができるでしょうというところですが、それ以上でも以下でもなく淡々と進む感じが、やや退屈>>続きを読む

ビル・エヴァンス タイム・リメンバード(2015年製作の映画)

3.1

鑑賞後すぐにビルの演奏を聴きたくなる。繊細なのに力強いピアノ。やや神経質そうな話し方も魅力的。
マイルスのバンドにレッド・ガーランドの代わりに入ったことを初めて知った。
家族の写真を見ると、ハリーは母
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タイタニック(1997年製作の映画)

4.1

観るたびに泣ける名作。決まって泣くのは、演奏家のシーン。設計士、船長、老夫婦、貧しい母子、紳士、そして演奏家達。己の運命を悟って最期の迎え方を選ぶ姿に感動。「エイリアン2」「アバター」でも魅せてくれる>>続きを読む

風立ちぬ(2013年製作の映画)

3.6

初めて観た時は男性のための映画だと思った。けれどもう一度観たら夢を持った全ての人のための映画だと思った。
創造的人生の持ち時間は10年という言葉は宮崎駿の遺書のようでもあり一抹の寂しさを感じる。
宮崎
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後妻業の女(2016年製作の映画)

2.3

大竹しのぶの不気味さと豊川悦司の渋さを堪能する犯罪コメディ。ドラマ版よりテンポがよく、舞台を大阪に限定しているのはしまりがあって好感。ただ後半ダレ気味。小夜子は怖い女だという展開を期待していたけども、>>続きを読む

歩いても 歩いても(2007年製作の映画)

3.6

『海よりもまだ深く』に似た部分も多くありながら、こちらの方がよりノスタルジック。夏の日の思い出は不思議な懐かしさを感じさせる。なんてことない景色が切なくて、目が潤んでしまう。家族の風景は複雑でありなが>>続きを読む

ブラッド・ダイヤモンド(2006年製作の映画)

3.0

けたたましいほどの暴力に満ちている。富の源泉を求める欲望が交錯する。
革命の理念そのものが美しかろうと、そこから生まれる血の惨劇がおぞましいのと同じように、ダイヤモンドの輝きに魅入られた人間はアフリカ
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グリーンブック(2018年製作の映画)

3.5

異質であるということを深く描いた作品である。単に人種差別だとか移民問題、女性差別、性的マイノリティ(後者2つは直接的には触れていないが)を撤廃すべしというようなシンプルな話ではなく、黒の中の白、白の中>>続きを読む

クレヨンしんちゃん アクション仮面VSハイグレ魔王(1993年製作の映画)

2.0

今と顔も声も違うしんちゃんが懐かしい。おふざけに見えて意外と壮大なSFなところがいい。
・脚本 4/10
・演技 4/10
・演出 4/10
・音楽 4/10
総合点 16/40

クレヨンしんちゃん ヘンダーランドの大冒険(1996年製作の映画)

2.1

ユーモアとシュールを通じて、子どもが感じるぼんやりとした恐怖が描かれていると思う。ス・ノーマンとトイレで二人きりになるシーンはサスペンスばりのスリルがある。魔法のトランプの力でなんでも願いが叶うのに、>>続きを読む

ブルース・ブラザース(1980年製作の映画)

3.8

笑える!おバカコメディミュージカルの傑作。無茶苦茶なカーアクションするわ、イかれた女が銃撃してくるわシュールな笑いが80年代らしい。
そんな軽いノリに対して音楽は最高!え、あなたもしかしてあの有名なミ
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劇場版シティーハンター 新宿プライベート・アイズ(2018年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

FOOT STEPSが流れたら無双するよね。オタク心を鷲掴む豪華劇場版。
ドローンやAIといった現代的な要素を散りばめつつ、やっぱり変わらない獠ちゃんがカッコイイ!
そう、それそれ〜って感じで。
なん
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ファースト・マン(2018年製作の映画)

3.4

月はガンダーラでもなければエルドラドでも、ましてやオズのエメラルドの都でもない。
そこに行けば願いが叶うというわけでもないのに、人類の大いなる飛躍のために、飛行士の命も大量の税金も注ぎ込み宇宙に踏み出
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シカゴ(2002年製作の映画)

3.6

初めて映画館で観た時はロキシーのたくましさに感心していたが、あらためて観るとヴェルマの格好良さが際立つ。ダンスの動きに太ももの美しさ、ゼタ=ジョーンズに惚れる。
あまりに不道徳なストーリーにも関わらず
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フィフス・エレメント(1997年製作の映画)

3.6

ハリウッド大作との違いは、フランス人らしいセンスの良さだと思う。衣装はかっこいいし、色彩も美しい。オペラのシーンも好き。
バンド・デシネを映画にしたようなファンタジー感があるのに、アメコミ映画のような
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オール・ユー・ニード・イズ・キル(2014年製作の映画)

2.1

覚えゲー。
自分の趣味的に、この手の映画の評価に厳しい傾向があるかもしれないけれど、これゲームでよくないか。漫画原作だというのを知ってなるほど。
軽い気持ちで、深夜にジャンクフードとお酒を携えて観たい
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セカンド・コーラス(1940年製作の映画)

2.4

まるでチップとデールのような、おとぼけコンビの恋をめぐるすったもんだの前半はありがちな展開にぼんやりと眺めていたが、クライマックスの演奏シーンは最高。こんな指揮があるかい?演奏できるのかい?なんていう>>続きを読む