ヨダセアSeaYodaさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

インフィニティ・プール(2023年製作の映画)

4.2

「クローン技術の発展」を扱って倫理観を問うようなフィクション作品は多数あるが、今作におけるクローンは倫理観崩壊へのトリガーでしかなく、作品の主軸ではない。
面白い設定の上にあぐらをかくことなく、今作独
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青春18×2 君へと続く道(2024年製作の映画)

4.3

散々な目に遭った現在。通常の音と「逆再生」のような響きの音を交えた音楽が、主人公を過去へと導いていく。

カラフルでまさに"青春"な18年前と、無機質な色合いの中で足をゆっくり進める現在の見事な対比。
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12日の殺人(2022年製作の映画)

4.2

冒頭でこの映画の事件が「未解決事件」であることは明かされており、結末で驚かせる映画でないことはわかった上で観客は物語を追うことができる。
これによって変に“ミステリー映画らしい”展開を期待しなくてよく
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ボブ・マーリー:ONE LOVE(2024年製作の映画)

3.9

【REVIEW】
完成披露試写にて。

すごい人をすごいと讃えるだけでなく、未熟なメンタルや危うい部分も叙事的に見せた上で、“音楽で社会を変える”を本当に成し遂げてしまったというどんな汚れでも曇らない
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猿の惑星(1968年製作の映画)

4.2

【REVIEW】

子どもの頃に今作を観たっきり、他の作品も観たことがないので新作に向けて観ていこう。

正しさや合理性の追求よりも、異端・未知を理不尽に排除することで保身に走ること。未来への貢献より
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世界の人々:ふたりのおばあちゃん(2023年製作の映画)

4.2

開始数秒で、“ふたりのおばあちゃん”の虜になった。温かく可愛らしい彼女たちの人間性が、その声色・表情のひとつひとつで見事に切り取られている。

ダンスを楽しむ姿や、オナラをいじり合う仲睦まじさでほっこ
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パリ・ブレスト 〜夢をかなえたスイーツ〜(2023年製作の映画)

3.2

まさにスイーツテロ映画。今作のために作られた料理のビジュアルや、その撮影構図が秀逸で、料理工程から完成スイーツまで常に“美味しそうパワー”が全開。
チョコレートや生クリームを摂取したくて仕方なくなる。
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ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦(2024年製作の映画)

4.5

『ハイキュー!!』のストーリーやキャラクターがすばらしいのは言うまでもないので、この映画について。

まず、TVシリーズならもっと時間がかかるであろう1試合を85分というアニメ劇場版らしい尺にまとめつ
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枯れ葉(2023年製作の映画)

4.1

これは本当に2023年の映画か?そう思わせるほど“懐かしい”質感の作品だった。

『デッド・ドント・ダイ』のような最新映画が平然と流されても崩れないこのノスタルジーは、画面のサイズ比や画質を少し調整し
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コンセント/同意(2023年製作の映画)

4.0

未成年相手がそもそも論外ということを別にしても、立場的なパワーバランスにギャップのあるふたりの肉体関係があった際、どこまで“同意”があったといえるのかというのは日本でも議論されているところ。

今作で
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けもの(仮題)(2023年製作の映画)

4.2

【STORY】
 大きく複数の時代にまたがって並行して展開する複雑な物語。感情が邪魔とされる近未来、ガブリエルは感情の"浄化"を受けるが…。

【REVIEW】

最推し俳優の一人であるレア・セドゥ様
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ゴーストバスターズ/フローズン・サマー(2024年製作の映画)

3.2

【STORY】
 前作『アフターライフ』での事件以降、ゴーストバスターズとして活躍する一家。しかし15歳のフィービーは未成年のため活動を停止するよう迫られ、せっかくの居場所を失いかけてしまう。
 そん
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劇場版 アーヤと魔女(2020年製作の映画)

3.0

【REVIEW】

 1回目で途中で眠くなって以降観てなかったので今回の金曜ロードショーで初めて最後まで鑑賞。最後「えっ」て声が出てしまった。本当にあれで終わり?
 ここまでちゃんとドラマがあった上で
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RED SHOES/レッド・シューズ(2023年製作の映画)

3.2

【STORY】
 バレリーナとしても憧れだった姉を亡くし、バレエが踊れなくなって非行を繰り返していたサム(サマンサ)は、周りに強制されて再びバレエを踊ることに…?

【REVIEW】
バレエ版『セッシ
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四月になれば彼女は(2024年製作の映画)

4.1

映画は映像の表現。「文字で説明するのが難しいけど確かにそこにある感情」に没入させられる時にこそ、ドラマ映画の力を強く感じる。今作の主演陣(佐藤健/長澤まさみ/森七菜)は3人全員がまさにその体験をくれた>>続きを読む

アクアマン/失われた王国(2023年製作の映画)

3.4

マーク漏れ。

さようなら旧DCユニバース!余計な心残りなく、ひたすら大冒険と豪快なバトルと愉快なコメディで楽しませてくれてありがとう。ブラックマンタのお手本のような軽技アクションがあまりにクールで、
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ナイト・オブ・フォーチューン(2023年製作の映画)

3.9

遺体安置所で、他人のおじさん同士が遺体との邂逅を見守り合う短編。

薄暗くても色が際立つセットと撮影が印象的。

どんな見た目でも、年齢にも性別にも関係なく、人間は痛みや悲しみを持ち合わせるもの。寄り
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マリウポリの20日間/実録 マリウポリの20日間(2023年製作の映画)

4.6

【OUTLINE】
 ロシアによる攻撃が始まってから、破壊され、孤立し、追い詰められていくマリウポリの街をひたすら撮影し続けたドキュメンタリー。

【REVIEW】

 "観ていて辛い。でも辛くあるべ
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Ninety-Five Senses(原題)(2023年製作の映画)

3.4

独房で最後の食事をする死刑囚が、人生を振り返りながら、最後に感じるであろう香りや味など、五感について独白する。

次々に画風は変わっていくのに、よく同じ1作品として統一感が出るな、と感動してしまった。
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War Is Over! Inspired by the Music of John & Yoko(原題)(2023年製作の映画)

-

ジョン・レノンとオノ・ヨーコの「War is Over」にインスパイアを受け、戦争中に相手国とチェスをし、その手をハトに伝えさせている兵士たちを描いた短編アニメ。

チェスの手を伝えるために戦場を飛ば
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Our Uniform(原題)(2023年製作の映画)

-

ムスリムの服装の規制に窮屈さを感じている女子学生のモノローグを、斬新なアニメに乗せた短編。

どこまでが布でどこまでが絵でどこから加工なのか全然わからない。すごすぎる。ずっと観ていられる、工夫にあふれ
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Pachyderme(原題)(2022年製作の映画)

3.8

女性が、祖父母の家で過ごした9歳の時を思い出す短編。

動く絵本のようで、一見可愛らしくなりそうなのになんだか不気味…と思ったらそれもそのはず。
子供が感じる何とも説明できない恐怖と、それが今もトラウ
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フレーミングホット!チートス物語(2023年製作の映画)

3.7

"先見の明を持つ者は、どこにも収まらない"

【OUTLINE】
 ラテン系が軽視される社会で、自身の故郷の味として「辛いチートス」を売り出し、スナック菓子事業に貢献した実在のラテン系男性の物語。
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ありふれた教室(2023年製作の映画)

4.3

【STORY】
 学校で起きた窃盗。誰もを疑わなければならないという状況で、教師、生徒、親達の良い信頼関係が成り立つわけもなく…。

【REVIEW】

 時に、正しいかどうかか、真実か否かではどうし
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ナイアド ~その決意は海を越える~(2023年製作の映画)

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64歳でキューバからフロリダまで泳ぐという破格の挑戦を成し遂げた女性の話。まず実話がすごすぎるんだけど、ナイアド本人とその友人ボニーを演じたアネット・ベニング&ジョディ・フォスターの演技があまりにリア>>続きを読む

マエストロ:その音楽と愛と(2023年製作の映画)

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とにかくブラッドリー・クーパーの本人似せメイクが完璧すぎるし、彼とキャリー・マリガンの繊細な演技、エレガントな映像に魅入ってしまう。上質なクラシック映画を観る気分で最新クオリティを楽しめる優雅な1作。>>続きを読む

アメリカン・フィクション(2023年製作の映画)

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「黒人が書く小説はこういう形で世に訴えかけないと」というステレオタイプを押しつけられ、望まぬ売れ方で大注目を浴びてしまう黒人作家をジェフリー・ライトが好演。

ポリコレって、本人たちが納得いく正しい形
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関心領域(2023年製作の映画)

4.8

レビュー記事はこちら↓
https://www.tvgroove.com/?p=133505

【REVIEW】
あえて残虐な部分を映さないというコンセプト勝ちの1作。「アウシュヴィッツ郊外でドイツ人
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ラスティン:ワシントンの「あの日」を作った男(2023年製作の映画)

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暴力に頼らずに信念を貫き、アメリカ史上最大の公民権運動を起こしながら、自身の名誉のためには動かなかった偉大な黒人運動家の実話。

アカデミー主演男優賞ノミニーのコールマン・ドミンゴ、人間臭さと渋かっこ
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雪山の絆(2023年製作の映画)

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怖すぎる。オスカーノミネート期待の実話サバイバル映画。

雪山に飛行機が不時着。限界状態での隔離生活は、"生"の定義すら忘れさせる。

対処しようもなく一瞬で命の危機に陥るシーンの迫力はあまりに恐ろし
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ニモーナ(2023年製作の映画)

4.0

シンプルかつ深い…Netflixアニメ映画。

はぐれ剣士と"変身する怪物"を通じて「自分と違うものを倒せば英雄になれると教えこまれた大衆」を描く。

親・上司・有名人が言うから正しいと思い込んでいる
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ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ(2023年製作の映画)

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寄宿学校で、頑固な教師、悲しみを抱えた料理長、問題児生徒がホリデーシーズンを過ごすお話。

みんななんだかんだ、辛いことを抱えてる。見える部分だけで人を判断してもしょうがない。人生ってこんなもん。そう
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デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

4.4

憎悪・欲望・宗教・恋・狂気。圧倒的にフィクションなのに、ここまで自分ごとのような恐怖心・危機感を煽れるとは。物語の完成度も、身体全体に響く音響も圧巻(IMAX絶対推奨)。
オースティン・バトラーの狂っ
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.8

詳細はレビュー記事を書きました。

https://t.co/KhXxTmENKg

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【SHORT REVIEW】

試写にて。

結論を断言することなく叙事詩的に事実をつづりながら、グロ
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コヴェナント/約束の救出(2023年製作の映画)

3.9

誰もが感覚を麻痺させる戦争の中にも人情を失わず、国籍の違う恩人のために命もすべて賭けた男性をジェイク・ギレンホールが熱演。
感情をゆさぶり、戦闘シーンでハラハラさせる今作、ガイ・リッチー監督作でも稀に
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マダム・ウェブ(2024年製作の映画)

3.2

ソニー・ピクチャーズ様ご招待にて試写。

試写の感想は普段★をつけないようにしていますが、荒れすぎていて可哀想なので敢えてつけます。

もったいない部分もある映画だから批判もあるのはわかるけど、今作な
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