ソウルフルワールド、鑑賞。
この短編向きモチーフを2時間堪能できるのは受け手送り手双方の成熟。社会から要請される役割との距離の取り方、上手くやっているつもり(こじらせとも言う)でも時折感じる一抹の寂>>続きを読む
WW1984。どのへんが1984なのかなと思ってたら、舞台はもちろん撮り方も1984的。狙ってのことだとは思うが、世界の分断に向けた終盤のメッセージを2020年に輝かせるには、このノリではやや物足りな>>続きを読む
詩人の恋、鑑賞。
才人ヤン・イクチュン主演、本作のLGBT要素、冴えない詩人と貧しい環境の美しい青年、という組み合わせにおける性別は、そのアイデンティティの揺らぎの強さに寄与しているものの、これは詩>>続きを読む
マティアス&マキシム、鑑賞。
ハリウッドに進出した前作「ジョン・F・ドノヴァンの死と生」ではスケールを持て余し、魅力を減じていたグザヴィエ・ドラン、カナダに戻り監督・脚本・主演・プロデュースを務め>>続きを読む
オフィシャル・シークレット、鑑賞。ドローンを用いた現代の戦争を描いた秀作アイ・イン・ザ・スカイのギャヴィン・フッド監督の最新作は、イギリスGCHQ所属の女性による、イラクに対する軍事制裁決議を巡るア>>続きを読む
ハニーボーイ、鑑賞。シャイア・ラブーフがアルコール依存症治療中に書き上げた、子役だった自身とステージパパの父親との関係を描いた自伝的脚本の映画化。
ラブーフの幼少時代と青年時代をそれぞれ演じたノア・>>続きを読む
パブリック 図書館の奇跡、鑑賞。
大寒波の夜、暖を求めてオハイオ州シンシナティの図書館に籠城したホームレスたちと職員たちの物語。コメディーと捉えるか、コメディータッチと捉えるかで評価が分かれそうな>>続きを読む
透明人間、鑑賞。
リー・ワネル監督による古典ホラーの現代版リブート。透明人間というホラーアイコン表現のアップデートにとどまらず、現代社会の抱える問題点をホラーというジャンルに重ねることでタイトルのも>>続きを読む
WAVES、鑑賞。
兄と妹の2つのパートを重ね合わせる構成で「事件」への転落とそこからの再生を描く。全編通してのエモーショナルな色彩感覚とBGMの用い方は確かに印象に残るが、映画としてみるとそれらは>>続きを読む
エセルとアーネスト ふたりの物語、鑑賞。
「スノーマン」や「風が吹くとき」で有名な絵本作家レイモンド・ブリッグスが自らの両親を描いた絵本の映画化。戦前から現代まで、20世紀を生きたひと組の夫婦の物語>>続きを読む
ヘルボーイ、鑑賞。
リブートしてデルトロ監督作にどう挑むか。というのが本作の期待値だったわけだが、それ以前の問題。まるでAIがディープラーニングで自動生成したような仕上がりに、中盤まではただただ困惑>>続きを読む
ジョン・ウィック : パラベラム、鑑賞。
自分が何者かを完全に把握した者の強みか。組織から追放されたジョン・ウィックの逃走劇、というただただシンプルなシナリオに、2時間自在に緩急を付与し続けるアクシ>>続きを読む
ジョーカー、鑑賞。
破壊的で圧倒的というよりは非常に細やかで設計の行き届いた映画だ。北風と太陽で言えば太陽の企み。これは今夏に公開された深田晃司監督「よこがお」も同じで、前作「淵に立つ」の寄る辺ない>>続きを読む
アナベル 死霊博物館、鑑賞。
原題はAnnabelle Comes Home。映画は原題と邦題、双方に含まれたユーモアとスピンオフならではのライトさをムードとして展開する。近年の死霊館ユニバース作品>>続きを読む
アドアストラ、鑑賞。
事前予想としては、インターステラーのムードで撮ったイベントホライズン。この予想はある程度当たっていて、スペースオペラ感は皆無、過去のSFへのオマージュを散りばめ、ここまで映画が>>続きを読む
ワンスアポンアタイムインハリウッド、鑑賞。
これまでのタランティーノ作品に比べるとモンド感やB級感、ゴアテイストは薄い。正確に言うとこれらを基調としていない(偏在している)。本作で炸裂しているのは、>>続きを読む
ゴーストランドの惨劇、鑑賞。
人形だらけの古い屋敷に越してきた夜に侵入してきた暴漢に襲われる母と姉妹。ホラーのクリシェを積み重ねたクラシカルな部分と、パスカル・ロジェ監督ならではの鬼畜描写が目を惹く>>続きを読む
ワイルドスピード スーパーコンボ、鑑賞。
人類を滅亡させうる殺人ウィルスを持つ女を追ってCIAやらMI6やらが大騒ぎ。過去100回くらい聞かせれたプロットそのままに進行するため、どこで寝落ちしても大>>続きを読む
ライオンキング、鑑賞。
オリジナルアニメーション未見という観点から観ると、意外なほどにコンパクトでシンプルなストーリーテリング。それをスケールの大きな描写と組み合わせることでバランスの良いエンタメに>>続きを読む
ハッピー・デス・デイ2U、鑑賞。
第1作目のエンディング直後から始まる今作は前作で配置した登場人物たち、そして残された大きな謎にしっかりフォーカスしてみせた続編。その結果、1作目でも希薄だったホラー>>続きを読む
ハッピー・デス・デイ、鑑賞。
続編に合わせて公開された日本劇場未公開タイムループホラー。ショッキングなシーンやゴア表現は最小限にとどめ、まさに死んで覚える死にゲースタイルで自分を殺した犯人の正体に迫>>続きを読む
チャイルド・プレイ、鑑賞。
AI家電による生活の一元管理と、その司令塔として配置された人形の暴走、という現代的なテーマと、走り回る人形というモチーフが合っていそうで噛み合っていない。AIというキーワ>>続きを読む