ま2ださんの映画レビュー・感想・評価

ま2だ

ま2だ

2017年開始。ネタバレなしで感想書きます。

映画(144)
ドラマ(0)

万引き家族(2018年製作の映画)

4.3

万引き家族、観賞。

善と悪、正しいことと間違っていること、それぞれの暗い面と縫い合わされた場所で生まれる愛や絆を提示することで、善なるものと正なるもの、悪しきものと正しくないものの違いを観る者に問い
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ワンダー 君は太陽(2017年製作の映画)

4.1

ワンダー、観賞。

生まれつき顔に残る障がいに負けず、健気に生きる男の子の物語、ではない。そこだけ取り出すと中庸な仕上がりだが、その扱い方と、彼と彼を取り巻く登場人物それぞれに対する映画時間の配分に、
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犬ヶ島(2018年製作の映画)

4.0

犬ヶ島、観賞(字幕版)。

決して難解ではないが(プロットはむしろシンプルだ)面白さを言語化しづらい作品。企まれ、整理された混沌、という印象を受けた。

英語、日本語、イヌ語とそれぞれの字幕が氾濫する
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ファントム・スレッド(2017年製作の映画)

4.5

ファントム・スレッド、観賞。

しきたりの厳しい名家に嫁いだ平民の嫁が、さまざまな困難を持ち前の根性で乗り越える細腕繁盛記。極めてNHK朝ドラ的な骨組みのプロットを持ちながらも、終始共感の軸をずらし続
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レディ・バード(2017年製作の映画)

4.6

レディ・バード、観賞。

事前にあまり情報を入れず、勝手にHidden Figures的に様々な障害を乗り越えてある名門大学に入学した初の地方出身女性の半生の物語だと思っていたのだが全然違っていた。監
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フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法(2017年製作の映画)

4.5

フロリダ・プロジェクト、観賞。

子供の視線から切り取られた、美しいパステルカラーの風景に閉じ込められた人びとの、連鎖する行き場のなさ、無意識の愛のかたちに胸が締め付けられる。

フロリダのディズニー
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デッドプール2(2018年製作の映画)

4.0

デッドプール2、観賞。

ストーリーの水準はひと昔前のマーヴェルレベルまで後退(GotGなどには遠く及ばない)しているが、第4の壁云々を超え、メタ的な小ネタを隅々まで投入した銀魂路線を強化している。い
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アイ, トーニャ 史上最大のスキャンダル(2017年製作の映画)

4.4

アイ、トーニャ、観賞。

ナンシー・ケリガン襲撃事件に至るまでのトーニャ・ハーディングの半生を、劇画的な演技力と演出で強度のあるクズ勢ぞろいエンタメに仕立て上げている。映画がしっかり面白いからこそ、負
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ピーターラビット(2018年製作の映画)

3.9

ピーターラビット、観賞。

湖水地方を巡る人間とウサギの縄張り争いを描くヤクザ映画として堂々の実写映画化。動物たちの精緻なCG表現と俳優陣の演技の融合という観点において現時点での到達点と言えるだろう。
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ランペイジ 巨獣大乱闘(2018年製作の映画)

3.8

ランペイジ 巨獣大乱闘、観賞。

怪獣映画とスタア映画、そしてちょっぴりディザスタームービー感。ジャンルをタイミングよくスイッチすることで飽きさせない工夫が成功している。

序盤から「民間の〜」という
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タクシー運転⼿ 〜約束は海を越えて〜(2016年製作の映画)

4.8

タクシー運転手、観賞。

1980年の光州事件を題材に、市井の人々の喜怒哀楽をくっきり刻み込んだ一大エンタメ作。地の塩、という言葉が脳裏をよぎる。これは遠い過去でも未来でもなく、現代を描いた神話だ。傑
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ザ・スクエア 思いやりの聖域(2017年製作の映画)

4.3

ザ・スクエア、観賞。

「フレンチアルプスで起きたこと」のリューベン・オストルンド監督最新作。これぞ苦笑、という笑いが、終始自分の口から漏れ続ける、むず痒くイヤミに満ちた映画時間だ。

映画は横槍とす
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君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)

4.9

君の名前で僕を呼んで、観賞。

この映画の中で示される、人間の魂が美しくあるための道筋と、それを見守る優しさに思いを馳せるたび、今でも涙が滲んでしまう。最初はジェームズ・アイヴォリー、なんて瑞々しい筆
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アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー(2018年製作の映画)

5.0

完成度の高さに涙がこぼれるのも、観賞後に何かしゃべろうとすると泣きそうになるのも久しぶりの感覚だ。この時代のエンタメの真髄を見た思い。

レディ・プレイヤー1(2018年製作の映画)

4.4

レディー・プレイヤー1、観賞。

スピルバーグの全方向的な愛の照射に圧倒される2時間。2018年におけるアバターやマトリックスの後継であり、ジュマンジとの共振もありつつ、ナード/オタクの大伽藍に仕立て
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パシフィック・リム アップライジング(2018年製作の映画)

3.5

パシフィックリム アップライジング、観賞。

前作の終盤がKAIJUバトルのバリエーション及びインフレーションに限界を感じさせる内容だったため、本作の情報解禁の際には続編やるんだ、と思った記憶がある。
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さよなら、僕のマンハッタン(2017年製作の映画)

4.3

さよなら、僕のマンハッタン、観賞。

マーク・ウェブ監督が惚れ込んだ脚本は、都会とモラトリアム、それを取り巻く優しいまなざし、そしてもう一つの物語が縒り合された芳醇な香りを放つ。

新鋭カラム・ターナ
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ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル(2017年製作の映画)

3.8

ジュマンジ、観賞。

観ている間はあまりピンと来なかったのだけれど、子供向けではなくれっきとした全年齢対象でかつ、政治やジェンダーへの言及皆無で大人から子供まで予備知識の多寡に関わらず楽しく観られる作
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ヴァレリアン 千の惑星の救世主(2017年製作の映画)

4.0

ヴァレリアン、観賞。

リュック・ベッソンが長年温めてきた、フランスのSFコミック「ヴァレリアンとローレリーヌ」の実写映画化。ベッソンが長年、と聞くと不吉な予感しかしないが、その半分は当たっているもの
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レッド・スパロー(2017年製作の映画)

3.8

レッド・スパロー、観賞。

フランシス・ローレンス監督が自身のミューズであるジェニファー・ローレンスと組み、スパイ映画と派手なアクションの分離を図った作品。アクションを抜いた穴を埋めるのは、複雑なプロ
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ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書(2017年製作の映画)

4.6

ペンタゴン・ペーパーズ、観賞。

ローカル紙に過ぎなかったワシントン・ポスト紙の経営陣が、ベトナム戦争におけるアメリカ側の内幕を暴いた機密文書の報道を巡り、ニクソン政権を告発するに至った経緯を描く。
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トレイン・ミッション(2018年製作の映画)

3.9

トレイン・ミッション 観賞。

原題はThe Commuter。観客の知的好奇心をいっさい信用しないダサい邦題を見て、SAWシリーズからゴアを抜いて96時間おじさんをぶち込んだようなバカっぽいノリを想
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ビッグ・シック ぼくたちの大いなる目ざめ(2017年製作の映画)

4.5

ビッグ・シック ぼくたちの大いなる目覚め、観賞。

幾重にも重なった文化と文化、価値観の内側と外側それぞれで生じる摩擦や軋轢を、ラブコメ/難病ものの双方から描く脚本の巧さに舌を巻く。その達成の上に醸成
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トゥームレイダーファースト・ミッション(2018年製作の映画)

3.2

トゥームレイダー ファースト・ミッション、観賞。

ファースト・ミッション、と書いて「はじめてのおつかい」と読む。なんとも足元のおぼつかない新生ララ・クロフト=アリシア・ヴィキャンデルの振る舞いを愛で
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リメンバー・ミー(2017年製作の映画)

4.3

リメンバー・ミー、観賞。

原題は"Coco"、そしてまたの名をおばあちゃん子殺し。娘であり母であり祖母であり……というある一族のストリングスの絶妙なポイントに位置する曾祖母ママ・ココの名をタイトルに
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彼の見つめる先に(2014年製作の映画)

4.6

彼の見つめる先に 観賞。

2014年のブラジル発青春ドラマ。この時期にこれほど軽やかにふたつのノーマライゼーションを達成してみせていることにまず驚かされる。2018年に観ることでその意義、そしてエ
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しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス(2016年製作の映画)

4.0

しあわせの絵の具 観賞。

重度のリウマチを患いながら素朴派の画家として生涯作品を描き続けた、カナダの女流画家モード・ルイスとその夫エヴェレットの物語。モードのおぼつかない、しかし頑固な足取りのような
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ナチュラルウーマン(2017年製作の映画)

3.6

ナチュラル・ウーマン、観賞。

ある登場人物の欠落、退場によりその周辺の人間関係に変化と歪みが生じる。その良くも悪くも新しい関係性をどう捉えるか。

急逝した故人の家族と愛人による、葬祭にまつわる悲喜
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聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア(2017年製作の映画)

4.5

聖なる鹿殺し、観賞。

たっぷりとした距離と空間、時間を効果的に利用して、スリルや恐怖のイントロダクションとしている。観客の注意力を惹きつけるボリュームやサイズの設定も細やかで、画面からは終始不穏な美
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ブラックパンサー(2018年製作の映画)

4.5

ブラックパンサー観賞。

単独シリーズ1作目という利を活かして、ヒーロー映画が陥りがちな肥大化を免れ、アフリカとアフリカンアメリカンの歴史を総括しつつ、極めて2018年的な視点を取り入れた見事な脚本、
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シェイプ・オブ・ウォーター(2017年製作の映画)

4.8

シェイプ・オブ・ウォーター、観賞。

ギレルモ・デル・トロ監督最新作、言葉を喪った中年女性イライザと謎の半魚人とのラブストーリー。奇妙で美しく、そして何より映画として最高に面白い。時間と空間と音楽、聖
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15時17分、パリ行き(2018年製作の映画)

4.3

15時17分、パリ行き 観賞。

2015年の高速鉄道タリス車内でイスラム過激派の男が銃を乱射した事件の映画化。なのだけれど、実際のテロシーンはわずか。全編が緊迫感に包まれた映画ではない。

これは偶
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グレイテスト・ショーマン(2017年製作の映画)

4.0

グレイテスト・ショーマン観賞。

俳優・歌・曲いずれも素晴らしい。歌唱中の演出もよく練られている。が、予想通り終始、没入感を妨げられる作品だった。観賞直後は、脚本の薄さや出来の悪さのせいだと思っていた
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悪女/AKUJO(2017年製作の映画)

4.3

悪女、観賞。

喩えが古くて恐縮だが、何の因果かマッポの手先系女子2018。近作で言えばシャーリーズ・セロンのアトミック・ブロンドに、スケバン刑事的な前時代的ドラマと刀傷を大増量した感じで、ニキータや
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