うかりシネマさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

リゾートバイト(2023年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

そもそも原作の怖さというのは「普通に見える女将さんが」「日中に」「変わった(そして知っていればそこに見える)場所で」やることが逆説と不和を伴って恐怖を倍増させているわけで、深夜に入り組んだ家で“安易ホ>>続きを読む

SISU/シス 不死身の男(2022年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

大戦末期、一人の男がナチスの一個小隊と戦う。
ストーリーはほとんどなく、台詞も主人公“シス”について語るもののみ。言葉で説明することなく、出てきてすぐ死ぬキャラ含めナチス軍人はキャラが立っていて、死に
>>続きを読む

バイオレント・ナイト(2022年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

両親が別居して離婚寸前の一人娘の家にサンタがやってきた。しかしそこには隠し金を狙った武装集団がいた。

サンタが暴れて強盗を殺していくが、無敵でもなければ戦闘に長けているわけでもない。クリスマスの飾り
>>続きを読む

ザ・クリエイター/創造者(2023年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

2600年代、AIがロサンゼルスに核を投下したことにより、西側諸国はAIを禁止。AIを尊重するニューアジアと戦争状態に突入していた。アメリカは正体不明のAIクリエイター“ニルマータ”を殺害するため作戦>>続きを読む

ノースマン 導かれし復讐者(2022年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

北欧神話とヴァイキングの伝説を元にしたダークファンタジー。

天気が晴れることのない曇天の北欧は美しく、主人公・アムレートを運命に導くウィッチたちは神秘的。王道の復讐譚で小目標が更新されていくので見や
>>続きを読む

キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(2023年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

石油資源を持ち1920年代当時世界で最も裕福な民族と言われたオセージ族を排除しようと、白人がオセージ族を殺す事件が多発していた。
戦場帰りのアーネストは、“キング”と呼ばれる顔役の叔父によって、オセー
>>続きを読む

フェイブルマンズ(2022年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

スピルバーグの半生を下敷きに、青春時代の感情の機微を切り取った映画。
初めて観た映画に魅了されて自分でも撮り始めるも、知りたくなかった真実をもうカメラは捉えてしまう、芸術とは呪いである、という話もある
>>続きを読む

ゴジラ FINAL WARS(2004年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

15体の怪獣が登場することもあり、休む暇なく怪獣が暴れ、ストーリーが停滞することがない。
特撮も等身大アクションもカーアクションもギャグも、とにかく盛ればいいと思っている。

『三大怪獣』や『大戦争』
>>続きを読む

ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS(2003年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

ミレニアムシリーズ唯一の続編で、『モスラ』と『モスラ対ゴジラ』を意識した作品になっている。
『GMK』で登場できなかった小美人や幼虫モスラが登場するほか、東京タワーと国会議事堂が印象的に使われる。特撮
>>続きを読む

ゴジラ×メカゴジラ(2002年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

母離れできない子供と、仲間を死なせた問題児パイロットのメカゴジラもので、可もなく不可もなく。

初代ゴジラの骨を使ったせいで3式機龍が暴走する設定は面白いし、CGの進歩も感じるが、全体的に予定調和のま
>>続きを読む

ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃(2001年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

平成ガメラシリーズの金子修平が監督しており、ゴジラを英霊の怨念、バラゴン、モスラ、キングギドラを大和を守る「守護聖獣」と設定したオカルティックなものとなっている。しかし、これが時間の空いた単発のリブー>>続きを読む

ゴジラ×メガギラス G消滅作戦(2000年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

首都を大阪に遷都、原発を永久放棄しているとシリーズでは珍しく(初?)if世界を舞台としているが、この設定は最後まで機能しておらず、何故採用したのか謎。

前作の有能な子供と違って、一人の子供がメガギラ
>>続きを読む

ゴジラ2000 ミレニアム(1999年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

ドラマパートは前段を省略して始まるので導入のテンポがよく、それにつられてゴジラの登場も早い。
伊福部曲を使わずともゴジラ映画として成立する音楽が力強く、満を辞して使われる「ゴジラのテーマ」はたまらない
>>続きを読む

GODZILLA ゴジラ(1998年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

2時間20分のゆったりテンポに子供向けのギャグとなっちの読みづらい字幕が相まって、とにかく長い。

主人公と恋人がなかなか出会わないまま物語が進み、合流しても恋人があまりに屑でどうしようもなく、その後
>>続きを読む

Returner リターナー(2002年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

「未来からの来訪者と共に世界のために戦う」という大筋は監督の前作『ジュブナイル』と共通するものの、主人公を大人にすることで印象を大きく変えている。

CGは必要最低限に、ロケをして実車を破壊してスケー
>>続きを読む

ジュブナイル(2000年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

未来からやってきたロボットと共に小学生が宇宙人を撃退する、文字どおりのジュブナイル映画。
一夏の冒険感はワクワクさせるし、そこから宇宙人の侵略を断絶させることなくスムーズに繋げてくれる。

子供たちの
>>続きを読む

新しき世界(2013年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

犯罪組織に8年もの間潜入捜査している警官・ジャソンは、急死した会長の跡目争いのために暗躍を命じられる。

コンクリ詰めで沈められる潜入捜査官のシーンから始まるように、色濃い暴力を描いた作品ではあるが、
>>続きを読む

イコライザー THE FINAL(2023年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

新しい街にマッコールさんが馴染み、平和を脅かす悪人を殺す“いつもの”だが、「若者の夢を妨害する」くらいの規模ではなくテロ組織や巨大なマフィアが絡んでいるので悪行もエスカレートしている。
見せしめとして
>>続きを読む

ガールズ&パンツァー 最終章 第4話(2023年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

開始直後のあんこうチームリタイアから始まる継続高校戦は、雪山のロケーションを活かして見たことのないアクションをやってくれる。飛び散る雪はスムーズに、雪崩は大迫力にCGで描かれ、急斜面では衝突しまくる。>>続きを読む

スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐(2005年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

母を亡くした悲しみからアナキンが道を誤り、暗黒面に落ちて引き返せなくなるまでが描かれる。最初からバッドエンドが確定していたプリクエル・トリロジーだが、実際に運命が決定してしまうシーンからの転落は圧巻。>>続きを読む

スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃(2002年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

操られる元老院やジェダイ評議会の中で、誰が敵なのか分からないまま敵の罠に嵌められていく。
オビ=ワンが大量のクローン・トルーパーやバトル・ドロイドといった殺戮兵器を発見する裏で、アナキンは戒律を破って
>>続きを読む

スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス(1999年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

貿易関税の増税を阻止する通商連合、共和国の中枢・元老院の腐敗、最高議長の座を狙うパルパティーン議員、保守的なジェダイ評議会と、地味な政治劇が全編を通して描かれる。

白眉は物語中盤のポッド・レースで、
>>続きを読む

スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還(1983年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

2回目。
ジャバ・ザ・ハットの宮殿から始まり、前作で叶わなかった反乱軍との合流、そして惑星エンドアへの潜入、デス・スター宙域での艦隊戦、ルークとダース・ベイダーの戦いが並行して描かれる。
ジャバの宮殿
>>続きを読む

スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲(1980年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

2回目。
前作から帝国軍の追跡は熾烈化し、反乱軍の雌伏の時が描かれる。
氷の惑星ホスからの撤退戦、ダゴバでのヨーダとの修行、そしてベスピンでの謀略と決戦。負け戦に始まり、修行は中断されて暗黒面が示唆さ
>>続きを読む

スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望(1977年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

2回目。
王道ロードムービーの冒険譚。宇宙を舞台にしているが、父親を亡くして叔父夫婦の元で暮らし、夢を叶えられない田舎の少年と置き換えると普遍的で、感情の動線も分かりやすい。

ルークは選ばれた者では
>>続きを読む

ジョン・ウィック:コンセクエンス(2023年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

追放処分を取り消させるために、古来の決闘ルールに則り、主席連合の全権を持つ侯爵と戦う。
決闘を行うために必要な情報やキーを集めるというのが本筋で、ただ逃げていただけの前作とは異なり、着地点が用意されて
>>続きを読む

キル・ビル Vol.2(2004年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

『vol.1』のような執拗なまでの(オマージュというより)パロディは鳴りを潜め、チャプター1のようなオフビートなバトルが続く。四天王を被りなく描くとするなら象徴的な敵、豪奢な意味でのクライマックス、主>>続きを読む

キル・ビル Vol.1(2003年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

全編を通して無秩序なサンプリングに溢れ、とにかく自分の好きなものだけで構成されている。
表現も単一のそれには収まらず、ワイヤーアクション、日本のアニメ、モノクロ時代劇と統一感なく多種多様。

謎多き復
>>続きを読む

回路(2000年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

赤いガムテープで封じられた「あかずの間」を開けてしまうと幽霊に遭う。幽霊に害意はなく、ただそこに存在するだけ。……という設定は面白いが、ドラマ部分がとにかく弱い。
何が起こっているのかは分かるがどこに
>>続きを読む