うかりシネマさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

アビス(1989年製作の映画)

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沈没した原潜を救助するため石油プラットフォーム「ディープコア」が深海へと潜るが、ハリケーンによってケーブルが切断され、海底で孤立してしまう。海底に空いた海溝“アビス”で、クルーは未知の生命体と遭遇する>>続きを読む

哭悲/The Sadness(2021年製作の映画)

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ゾンビ映画だがゾンビは自我を失くすわけではなく、知能と人格を保ったまま凶暴性が増す。のっけからハイテンションで豪快に人を殺し、過剰なまでに流血する。男女構わずレイプされ、下品なワードも飛び交う。

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マリグナント 狂暴な悪夢(2021年製作の映画)

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何者かに夫を殺されたマディソンは、怪物が殺人を犯す悪夢を見るようになる。何故怪物は人を殺すのか、そして何故マディソンはそれを見せられるのか……。

怪物の見せる/見せないは、見せすぎず隠しすぎずコント
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サイコ・ゴアマン(2020年製作の映画)

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傲岸不遜の少女・ミミが見つけた石は、凶悪な宇宙人・サイコ・ゴアマンを操ることのできる宝石だった。サイコ・ゴアマンを殺して人類を奴隷にしようと目論むパンドラが地球にやってくるが、サイコ・ゴアマンもかつて>>続きを読む

スーパーマリオ/魔界帝国の女神(1993年製作の映画)

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マリオとルイージは兄弟ではなく親子。ヒロインはピーチではなくデイジー。クッパは恐竜から進化した人間。全くの別物なのに、キノコが活躍したりジャンプ台(もしくはくつ)でパワーアップ、ポリーンがマリオのヒロ>>続きを読む

別れる決心(2022年製作の映画)

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山で男が転落死した事件を追う刑事・ヘジュンは、被害者の妻・ソレを疑い捜査するうちに、ソレへ特別な感情を向けるようになる。
第一幕は刑事もののフォーマットで進み、第二幕はロマンスが描かれ、第三幕では二つ
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赦し(2022年製作の映画)

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7年前、同級生の17歳を殺し、懲役20年となった福田夏奈。彼女の再審が認められ、被害者の両親が証人となる。

弁護士は「正義のため」と言うが(悪い意味で)人間味があり、福田夏奈にさえ金目当てだと見透か
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窓ぎわのトットちゃん(2023年製作の映画)

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トモエ学園に入学したトットちゃんの約5年を描く。
シンエイ動画らしい優しい作画と美術が渾然一体となって、戦前から戦中を描かれている。複数の人物が一つのカットで同時に動き、それを目で追うだけで楽しい、“
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TALK TO ME/トーク・トゥ・ミー(2022年製作の映画)

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降霊術をテーマにしたホラーだが、降霊術がドラッグのように扱われており、主人公自体が憑かれるというよりはそれによって孤立していくさまが描かれる。

ゴア描写は強烈で、痛々しいだけでなく見たくないものを見
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オペレーション・フォーチュン(2023年製作の映画)

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口の汚さやギャグにガイ・リッチーっぽさはあるが、世界を飛び回っておつかいをこなしてマクガフィンを手に入れる、美味しいところをちゃんと全部やってる普通のスパイ映画。
クライマックスで時系列を軽くシャッフ
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金の国 水の国(2023年製作の映画)

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原作は大人向けの童話という感じだったが、子供向けっぽい王道の演出に。綺麗な三幕構成で二人の活躍があり、幕ごとのクライマックスは気合が入っている。

目を見張る作画や劇場向けの普段はやらないアニメーショ
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禁じられた遊び(2023年製作の映画)

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説明台詞だらけで不自然な会話に、屋内は再現ドラマレベルのルックス。ホラー映画なのに人物に実在性がなく生活感もないので感情移入して怖がれない。
どのカットも平凡な画角で退屈すぎて集中を許さない。時系列は
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スイート・マイホーム(2023年製作の映画)

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一軒家を購入した主人公の周囲に不幸が降りかかるホラー映画。
ホラー映画が最も怖いのは、ジャンルが未可分である頃。本作はヒトコワなのか心霊なのか、“視える”兄は統合失調症なのか本物なのか、主人公は信頼で
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Phil Tippett: Mad Dreams and Monsters(原題)(2019年製作の映画)

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多くの偉大な映画に携わってきたストップモーション職人・フィル・ティペットを追うドキュメンタリー。

『スター・ウォーズ』、『ピラニア』、『ロボコップ』と次々とモンスターをデザインし、コマ撮りしていたが
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マッドゴッド(2021年製作の映画)

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使命を持った男が地下世界を進む。

怪物が跋扈し、複製された人が虫のように潰され、糞尿を食う頭、人肉を加工する機械、破壊を繰り返す工場……あらゆる汚物が混じり合った悪夢のような世界がただただ続いていく
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ソフト/クワイエット(2022年製作の映画)

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多人種・多文化を尊重する現代社会に反対する6人の女が、白人至上主義を掲げ会合を開いていた。彼女らは白人が最も素晴らしい人種だと讃え、有色人種を口汚く差別し、「アーリア人」を名乗ってナチス式の敬礼をして>>続きを読む

65/シックスティ・ファイブ(2023年製作の映画)

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6500万年前、宇宙を航行する探査船が小惑星群に衝突する。乗組員のミルズが墜落したのは白亜紀の地球だった。
恐竜が闊歩する世界で山頂に落ちた脱出艇を目指す、という単純なストーリーながら、後半は恐竜の影
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ベネデッタ(2021年製作の映画)

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17世紀、イタリア。修道女のベネデッタはイエスの姿を幻視し、その言葉を口にした。聖痕が現れいくつもの奇跡を起こしたベネデッタは、修道院長となる。
しかし、ベネデッタは同じ修道女のバルトロメアと禁断の恋
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ヒトラーのための虐殺会議(2022年製作の映画)

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ユダヤ人根絶のために開かれたヴァンゼー会議を描く。
物語的な起伏はなく会議が淡々と進められるが、その議題は「最終解決」の「処理」について。反論する者もいるが、それは己の利益だったり法律に照らし合わせて
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search/#サーチ2(2023年製作の映画)

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原題は「Missing」(前作は「Searching」)で、前作の事件が起きた世界というだけで繋がりはない。
本作もPC画面上のみで物語が進行するが、前作以上に編集が加えられている。序盤は特に日常シー
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search/サーチ(2018年製作の映画)

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行方不明になった娘を探す父親の姿が、全編PC画面で描かれる。
同様の手法で撮られたアンフレンデッドシリーズとは異なり、時間のスキップや画面の拡大が使われたり、音を被せる、不自然にカメラを起動し続ける、
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ナポレオン(2023年製作の映画)

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フランス革命以降のナポレオンを描く伝記映画。

最初の妻・ジョゼフィーヌとの関係が深く掘り下げられ、どちらが支配しているのか分からない複雑な愛が描かれる。
二人の関係は魅力的だが、エジプト遠征と不妊く
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(2023年製作の映画)

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信長が「荒木村重の首を獲った者を後継者にする」と言い放ち、跡目争いが勃発。村重と恋仲であった明智光秀は村重を匿い、それを知った羽柴秀吉は謀略を張り巡らせる。

現代でここまでやれるのかという攻城戦から
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御法度(1999年製作の映画)

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新選組に新たに入隊した加納は美少年であった。同期の田代に求められた加納は、次第に隊の男たちに抱かれるようになっていく。
加納を演じた松田龍平はつぶらな瞳に色白で線が細く、デビュー作ということもあって演
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(1985年製作の映画)

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戦国武将・一文字秀虎が、突然三人の息子に家督を相続することを宣言する。それにより骨肉の争いが始まってしまう。
太郎と次郎は肉親といえど躊躇なく殺し、己が当主にのし上がろうとする。欲を見せるのは三人の兄
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セッション(2014年製作の映画)

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名門校の新入生・アンドリューは、憧れだった教官・フレッチャーに見染められ、バンドチームに加入する。しかしフレッチャーのレッスンは罵詈雑言が飛び交う過激なものだった。
最高峰の音楽学校で偉大なドラマーを
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ベイビー・ドライバー(2017年製作の映画)

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ベイビーは強盗の逃走用のドライバーを任されていた。天才的な運転技術で、毎回組む相手を変えるボスからも例外で重宝されていた。
ベイビーは裏社会から足を洗いたがっていたが、家族や友人を盾に脅され、ドライバ
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ウォッチメン(2009年製作の映画)

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アメリカがベトナム戦争で勝利し、ニクソンが3期目に突入、アメリカとソ連が第三次世界大戦の瀬戸際にある世界が舞台。
ヒーロー集団「ウォッチメン」の一人、コメディアンが死亡したことを受け、同じくウォッチメ
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ノック 終末の訪問者(2023年製作の映画)

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刺青まみれの大男が、山小屋に住む家族を訪ねてくる。そして、家族のうちの一人を選択して死ななければ全ての人類は滅亡し、残った家族は人類の死を見届けた後も永久に宇宙を漂うことになると言い放つ。
武装した男
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キャビン(2011年製作の映画)

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ホラー映画の定番よろしく、若者たちが湖畔の別荘に向かう。しかしそこではある“プログラム”によって、ホラーモンスターの襲来が予定されていた。

ホラーお決まりの展開をメタっておきながら、その設定は綺麗に
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ウィッチ(2015年製作の映画)

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アーティスティックなホラー。
村を追われたキリスト教徒の一家が、村外れの森の近くに引っ越す。その森で末っ子が消えてしまう。赤ん坊を奪ったのは魔女か狼か、家族は次第に疑心暗鬼になっていく。

長女のトマ
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七人の侍(1954年製作の映画)

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野武士の襲撃に怯える農民が、野武士を倒すべく侍を雇うことを計画する。強く、そして聡い侍・勘兵衛は、野武士を殲滅するために七人の侍が必要だと言い、残る侍たちを集める。

侍と野武士の戦いはチャンバラでは
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魔界転生(1981年製作の映画)

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怨念を抱えた天草四郎が徳川幕府に復讐すべく蘇った。天草は、無念のままに死んだ細川ガラシャ、宮本武蔵、宝蔵院胤舜、伊賀の霧丸を蘇らせ、魔道へと導く。

仲間集めのパートはバリエーション豊かで、パターン化
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タンポポ(1985年製作の映画)

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タンクローリー運転手のゴローが、偶然立ち寄ったラーメン屋を日本一のラーメン屋にするため奔走する。気風のいい人物ばかりで格好よく、女主人・タンポポも、ただ手をこまねくだけでなく成長する姿を見せる。

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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

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冒頭でゴジラが出たきり、かなりの長尺で主人公の日常が描かれる。復員兵とヒロインの関係は王道で、臭みもなく、丁寧すぎではあるが充分に感情移入させる。
これはホラー的な“積み上げ”で、幸せなドラマパートが
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ザ・キラー(2023年製作の映画)

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依頼に失敗した殺し屋を追うスリラー。
目的はあるが山場はなく、淡々と進行していく。生活感があり最新のガジェットを使うなど、スパイ映画やアクションの殺し屋映画とは異なる演出は面白い。

殺しに対して美学
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