わたPさんの映画レビュー・感想・評価 - 18ページ目

わたP

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スナッチ(2000年製作の映画)

4.0

the お洒落映画、ここからどんどんとコアな映画にはまっていく入門編のような映画だと思う(自分がそうなだけですが)
ロックストックよりも見栄えの印象が強いのはやはり役者の違いだろうか。
テンポよく巡る
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TOKYO TRIBE(2014年製作の映画)

4.0

またバカになってる、園子温
ただアクションもパワーアップしてて最高!カンフー!!
ぶっつけから語り部となる染谷くんの長回しとババアのDJがかっこ良すぎてかつめちゃくちゃ笑える。セットがほとんどなんです
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その男、凶暴につき(1989年製作の映画)

4.0

いちいちカッコいいシーンが続く。沈黙からの突然の発砲など間のとり方が非常に意識されていて、緊張感のある作りになっている。ラストの倉庫のシーンは最高に高揚し緊張し美しくて儚くて無常。

ある種暴力や凶暴
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バック・トゥ・ザ・フューチャー(1985年製作の映画)

4.0

実は見たことがなかったシリーズ。

ストーリーの筋がしっかりしていて矛盾の全然ない映画(科学考証の部分ではなく)
だからこそ誰もが楽しめて語り継がれるのだろうと思う。
今でこそ様々なタイムスリップもの
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松ヶ根乱射事件(2006年製作の映画)

5.0

やはり邦画マイベストはこれでした。
以前に見たときはそのじわりとしたえぐ味と田舎特有の閉塞感と静かな狂気とそれなのに笑える不気味さがあって、こんな映画があるのかという驚きでハイ!1位!ハイ!これ好き!
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トウキョウソナタ(2008年製作の映画)

4.5

恥ずかしながら黒沢清作品を初めて鑑賞したのですが、これまで見てこなかった自分に大変後悔しております。「佐藤健と綾瀬はるかのそんな売れ線とか興味無いし〜」「どうせオダギリジョーと浅野忠信のお洒落雰囲気映>>続きを読む

KOTOKO(2011年製作の映画)

4.0

coccoの神秘性と不安定さが全面に出た映画であってそれが全てだ。
崩れていく精神を大きく乱れるカメラで上手く捉えていて、そこには存在しないものを映し出しているかのようだった。
中盤、田中とのある種の
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ゼア・ウィル・ビー・ブラッド(2007年製作の映画)

4.0

とても重厚でのしかかるようなほの暗さがつきまとう映画
冒頭、石油を掘り当てる場面であるのに、ずっと不安を駆り立てるような音が鳴り続けているところからスタートをする。それこそがもう既にこの結末を予期して
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カリガリ博士(1920年製作の映画)

3.5

まず驚くのは現代でも通用するストーリーライン。男の告白から話は展開し、カリガリ博士とチェーザレの登場、犯行と謎の解明、そして現在に戻りもう一つ話をひっくり返される。
100年近く前の映画ですでに現代ま
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処刑人(1999年製作の映画)

4.0

ウィレム・デフォーの狂演!

敬虔なクリスチャンの兄弟が喧嘩のゴタゴタから正当防衛でロシアンマフィアを殺してしまったことから彼らは悪人を次々と殺していく。そしてそれを追うFBI捜査官の関係性が面白い。
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第9地区(2009年製作の映画)

4.5

まさかエビ側にカタルシスを感じるとは思わなかった。
登場する人間たちはどれもクソみたいなやつばかりで、主人公のヴィカスは皮肉にも感染し、エビのクリストファーと交流するところから人間らしさを取り戻してい
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ロード・トゥ・パーディション(2002年製作の映画)

4.0

とても重厚で静かなトーンの逃亡と復讐劇。そこで語られるのは父と子の絆の話であった。

冒頭はモノローグから始まるのだけど、この息子役の子のモノローグで父親のことを「彼」と呼んでいる。そこに妙な距離感を
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BRICK ブリック/消された暗号 BRICK ブリック(2005年製作の映画)

4.0

ドラッグと殺人が絡んだミステリーなのだけれど、学園モノでもあって、登場するキャラクターやその組織化した様子など漫画に登場しそうな設定の中で話が展開する。

アメリカのハイスクールという狭い世界で展開す
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ドラッグストア・カウボーイ(1989年製作の映画)

3.5

ヤク中の逃亡モノといえば、その青春の瞬きや、怠惰に身を任せる中の儚さを描くことが多いけれど、この映画は静かな焦燥感や悟りのような人生観を描いている。

象徴して語られるのは主人公ボブが異常にジンクス、
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友は風の彼方に(1986年製作の映画)

3.5

レザボア・ドッグスの元ネタ、ということで見てみたけれどレザボア・ドッグスよりも潜入捜査官の葛藤と窃盗団との友情の人間ドラマの要素が大きい映画だった。
時折挟むコメディタッチもこの時代のジャッキー映画で
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ヘルボーイ/ゴールデン・アーミー(2008年製作の映画)

4.0

前作より格段に良い!
前作で紹介を終えたキャラがバシバシ序盤から活躍して、FBIのあの基地なんかもクリーチャーがいるのが普通になった世界になってる。あれは、前作で魔物が解き放たれちゃったあとってことで
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ヘルボーイ(2004年製作の映画)

3.0

シリーズものの一作目ということで、こんなもんでしょうって感じ。
悪魔召喚や超常生物の世界観はとても良かった。クロエネン、最高にカッコいい!
ただ終盤のアクションシーンがあっさりしすぎで見応えが無くなっ
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かぞくのくに(2012年製作の映画)

4.0

重い現実とメッセージののしかかる映画。
それもそのはず、ヤン・ヨンヒ監督がドキュメンタリーでは撮りきれなかった部分を映画として世に送り出したとのこと。

セリフは少なめだけれど、大きな意味をもつ内容ば
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ガタカ(1997年製作の映画)

4.5

SFサスペンスであるのだけど、主人公とそれぞれ一対一の非常に秀逸な人間模様を描いている。
特にユージーンとの関係性は、対極にあるもの通しの苦悩を交えて描かれていて美しいラストであった。
またユマ・サー
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リリイ・シュシュのすべて(2001年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

きっともう少し思春期に近い年齢の時に出会っていたら、バイブルになり得たかもしれない作品であるとは思う。
ただ、この時代を過ぎてしまった今見ても、なんだか「若者のリアル」みたいなことを描いたつもりになっ
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ビフォア・サンセット(2004年製作の映画)

3.5

前作ではあまり気にしなかったけど、限りなく彼らに近い印象を受ける構図で撮られているという印象だった。ワンカットでパリの小路を歩くシーンなど街の息遣いも心地よかった。
けれど自分の精神状態もあったのか退
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天然コケッコー(2007年製作の映画)

4.0

山下敦弘がこういうのも撮るんだということで過大評価になっているかもしれないけれど、想像以上に傑作だった。

僕はこの映画の住人たちがバスや電車でちょっと出て行く高校やスーパーのある街。ぐらいのところに
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ブレイカウェイ(2000年製作の映画)

2.5

邦題とパッケージ詐欺
こちとらダサめのトレインスポッティングとかガイ・リッチー系を想像してたのに。まあそれはこっちの勝手ですが

それぞれのキャラクターの回想シーンの入り方とか荒いし、ラストもまあ用意
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ぼくたちの家族(2013年製作の映画)

5.0

川の底からこんにちはや船を編むとはテイストが違って、誇張されたキャラクターが引っ張るわけではなく、リアルな、どこにでも居そうな家族の閉塞感や焦燥感、不安の描写がとても秀逸だった。

なかでも妻夫木くん
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川の底からこんにちは(2009年製作の映画)

4.0

むちゃくちゃ笑った。
下ネタばっかり、しかも熟年カップルの情事や肥溜め、ドロドロの不倫等グロテスクなほどなものばかりだけど、こんなに笑えるのはなぜ。
なかでもぽっちゃりの女子大生のディープキスせがむシ
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ビフォア・サンライズ 恋人までの距離(1995年製作の映画)

3.5

ただ2人の会話をずっと聞いているだけの映画。
お互いがお互いのことを何も知らないという状況から始まって、会話を通じてその人となりを知る。
2人はとても知的でユーモアもあって哲学的だけど、そういう理性的
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少年は残酷な弓を射る(2011年製作の映画)

3.5

静かで重くて、綺麗で汚い映画だった。
ほとんど一人の女声の逡巡だけで作ってしまうとは

食べ物を粗末にする=不快 というおおよそ人間が感じやすい悪を印象的に使っていた
時期が時期なら非常にセンセーショ
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ワイルド・アット・ハート(1990年製作の映画)

3.0

これの楽しみ方はこうで合ってるのか。と訝しくなる映画だった。
めちゃくちゃバカみたいなメタルBGMのセックスシーンのあとに、超スイートロマンティックな夕日をバックに見つめ合うシーンがあったり、今際の際
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パリ、ジュテーム(2006年製作の映画)

3.0

正直退屈だった。
一気に見てしまうと各話の印象が薄れてしまうので、DVDを購入して日曜の昼などにじっくりと何度でも見るといいと思う。

きっと、うまくいく(2009年製作の映画)

4.0

インド映画であるとかそういうことは関係なく、ランチョーのような破天荒な人物が構造やルール、まかり通っている常識など、もっと言えば社会のようなものに風穴を開けたり、考える手立てになる。というフォーマット>>続きを読む

8 1/2(1963年製作の映画)

4.0

フェリーニ作品未鑑賞で、先にこの映画を見てしまったことを後悔。
言い訳めいたセリフが多く、この映画について映画内で語っていることからも監督のリアルな悩みを感じた。
次第に空想か現実かわからなくなる構成
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クヒオ大佐(2009年製作の映画)

2.5

外国人を装っている片言具合がちょっとやり過ぎでコントに見える(ウッチャンあたりがやってそう)
意図したものだとしても、その必然性は?となる
間が良くてとても笑える部分はあったけど、それ以上でもそれ以下
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ミッドナイト・イン・パリ(2011年製作の映画)

4.5

登場した文化人のほとんどの作品も知らない無知ですが、十分に楽しむことが出来ました。でも細部やセリフの意味を知るともっといいのだと思うとすごく自分の教養のなさが残念で仕方ない。

ファンタジーでロマンチ
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チョコレートドーナツ(2012年製作の映画)

4.5

ゲイや知的障害というのはあくまでモチーフであって、つまりは正義と弱い者いじめの話であると感じた。
70年代アメリカだから。とか、自分はノーマルだから。とか、障害者と関わりがないから。とかそういう問題で
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REDリターンズ(2013年製作の映画)

2.5

前作は良かったけど、今回もパターンが似ていて読めてしまう。
アクションだけに割り切ればそれなりにいけるかな程度だった。

トランス(2013年製作の映画)

3.0

伏線うまく使ってラストにうまく繋げてるし、現実と空想の判別の出来ない状況のまさにトランス感は良いけど、えっ、そこ行く?って感じでした。
ヴァンサン・カッセルにそんなに魅力を感じなかったこともラストの印
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