夫・真人(夙川アトム)には父親の形見の腕時計を質に入れられ、唯一心を許せる相手だった針生(淵上泰史)とは過ちを犯す寸前でキスを拒否され、そんな失意の中で自宅を飛び出した絹香(徳永えり)。彼女は伊麻(栗山千明)が3人の恋人たちと暮らすマンションに身を寄せることに。そこでは、互いを尊重し合いながら、意見をぶつけ合う、自身の家庭とは全く違う生活が繰り広げられていた。
そんな中、絹香が伊麻とその3人の恋人たちと食事をする場に、真人が現れる。そして真人は、「こんなチャラついた男たちとつるんで。お前母親だろ。恥ずかしくないのか?」と激しく問い詰める。伊麻たちの生き方に刺激を受け、自分がこれからどうしたいのか考える絹香だったが、結局「娘のために」と夫と向き合う道を選ぶ。
その後、帰宅した絹香に対する真人の態度は冷淡さを増していった。そんな孤独を抱えた絹香は、剥製店の店主・針生(淵上泰史)とばったり再会してしまう。一時はもう会わない、と決めた二人だったが、針生の優しさに触れ絹香の心は揺れ動く――。
一方、伊麻の娘・千夏(小宮山莉渚)の恋にも動きが。クラスメイトで恋人の太呂(竹野世梛)から「他の男と個別で連絡とるの、ちょっとヤだな。」と冗談めかして言われる。自由な母の背中を見てきた千夏は何を想うのか——。