タイトルからお腹の空くのほほんとした小林聡美主演系の作品かと思ったら、どっこい、なかなか苦み走ったエピソードの連続。

登場人物たちも容赦なく手厳しい。
不妊に、子供を持てないと絶壁に立たされるヒロイン。
浮気夫。
その女。
古風でうるさい叔母（無神経ババア）。
体の悪い義理母。
実母を押し付ける義理姉。

あーうざいうざい。
ほんとうざい。
まじうざい。

が、そんなことよりヒロインは不思議と地に足がつき、当然落ち込みもするが、しっかり考え、人生を噛み締める。

その背景にはヒロインの血のつながらない母「おっか」の存在。風吹ジュン、可愛すぎる。
知らずと母に植え付けられていたのであろう。

四十九日レシピ。
それは人生を歩む上でのレシピ。
何も特別なことではない。
ひとつずつレシピを見ながらゆっくりと。

レシピがあればやってみようと思える。
成功も努力も、そんな言葉はいらない。


いやーこれはジンワリきてしまった。
のほほんと観るつもりが😂。
良い意味で疲れた😆。

さあ、進もう！
そう思わせてくれた。

原作の大ファンです。
映画版も好きですが、ドラマ版の配役の方が私にはしっくりきました。
見る度に勇気をもらえるドラマです。
特にイモちゃんのセリフ、

夢はかなわぬこともある。努力は報われぬこともある。正義は勝つとは限らない。だけどやってみなけりゃわからない。さあ、頑張ろう

には何度助けられたかわかりません。

和久井映見はそこまで気持ちは寄らなかったし、オッカって呼び方もちょっとウザかった。
けど、伊東四朗の演技凄かった。「大事な人は一緒にいる間に大事にしなきゃイケない」って人に反省して語るのは凄く良い。涙がポロポロ。

人に優しいって、ホントに心和むね。逆に、自分の思い通りにならないから、人を攻めるのは、嫌だなあ。辛い人は大変。けど、それを励まし続ける人も大変だ。