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焼け跡クロニクル
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目次

焼け跡クロニクルの作品紹介

焼け跡クロニクルのあらすじ

68歳映画監督、ある日突然家が焼けた。わずかに生き残った8ミリフィルムに刻まれた家族の歴史。そして、再生の物語 2018年7月、昔ながらの町家が残る京都西陣。路地奥にあった映画監督・原將人の自宅が不慮の火事で全焼した。幸い家族5人は無事だったものの、すべての家財道具と保管していた映画フィルムや機材が焼失してしまう。原は新作のデータを救いに火の中へ戻り、やけどを負って入院。夫を安心させようと、妻のまおりはとっさに家族の様子をスマートフォンで撮影した。 今夜寝る場所は?着る服や靴は?火災保険は?明日からの仕事や学校は? 呆然とした夜が明けて、嵐のような日々がはじまったーー

焼け跡クロニクルの監督

原まおり

原將人

原題
製作年
2022年
製作国
日本
上映時間
85分
ジャンル
ドキュメンタリー

『焼け跡クロニクル』に投稿された感想・評価

可愛らしい双子の女の子たちが遊んだりお話ししたりする様子はずっと見ていられる
そしてもっと注目したのは、その子たちの年の離れたお兄ちゃん
なんて優しい子なんだろうと観てた
妹たちはお兄ちゃんにわらわらとまとわりつき
何かというと膝の間に座る
火事で何もかも無くなってしまって、大人たちは動揺するし
このお兄ちゃんだって大切なものがいっぱいあったはずなのに
苛立ったり声を荒げたりしない
そっと席を外すだけだ
お父さんの火傷の傷も手当てしてあげたり
火傷の手当ては、とても時間もかかるし気も遣うものだ
もしかしたら、火に飛び込んだ父親を止められなかった責任だって感じているかもしれない
その間、怖がる妹たちと一緒にいてあげたのもお兄ちゃんだった

カタカタと焼けかけたフィルムを繋げた映像は幼い日のお兄ちゃん
映画館で観るにはちょっと点滅がつらかったところもあったが、
火事が起こるとはこういうことかと
この映画に写ってないところでも大変なことだらけだったろうと思う
本当に、ポスターにある通り、再生のドキュメンタリー
幸い我が家を含め親類縁者、そして近隣においても火事に見舞われたことがなく、防火に対する意識はあっても、火事に遇われた方について思いを馳せたことがなかったので、映画監督・原將人さんが妻の原まおりさんと共に、自宅全焼からの再起を当事者の視点から記録したドキュメンタリーを観て初めて、如何に大変なのかが分かった。
映画は、2018年7月、京都・西陣の原將人監督宅が原因不明の出火により全焼し、すべての家財道具と、50年の映画人生をかけた全作品のオリジナルフィルムや脚本、映画機材が焼失したところからスタートする。
火傷を負って入院した原監督に代わり、妻のまおりさんが家族の様子をスマートフォンで記録する。
焼け跡から救い出した8ミリフィルムとスマートフォンで記録したデジタル映像を組み合わせ、火災当日の模様と、そこから一家のゼロからの再起への道のりを時系列で描いていく。
この作品を観て強く感じるのは、原監督一家の結束力。
家族がピンチに陥り、それこそ明日をも知れぬ状況でも、妻のまおりさんが子供たちを鼓舞したり、長男が大火傷した原監督を世話したりと、様々な場面で家族の絆が描かれる。
そして何と言っても、原家の双子の明るくキュートなお嬢ちゃんたち。
火災で家族の思い出だけでなく、仕事上の貴重な物が多数失われて茫然自失、気落ち仕勝ちな一家の雰囲気を、この双子の女の子たちは、恰も希望への道しるべのように家族を引っ張っているように感じられた。
ドキュメンタリー映画3日目は、「20世紀ノスタルジア」の原將人監督の最新作。
「20世紀ノスタルジア」は広末涼子さんのデビュー作として有名ですけど、私自身が小さな映画を作るきっかけにもなった作品で、元々8ミリ映画時代から現在もうベテランの名だたる監督さんからも一目置かれた存在の監督さんなので、この2018に起きた自宅の全焼のニュースを知った時は結構ショックを受けたことを覚えています。

ただ、その後あまり積極的に追いかけることをしていなかったので、その後どのような経緯で、自身の火事の経験を映画にするに至ったのかを知って、大変驚きました。

映画自体は火事の前から始まるのですが、やはり衝撃的なのは火事が起きた当日の様子を火傷を追ってしまった原監督の代わりに奥さんを原まおりさんがiPhoneで撮影を始めていること。

撮影されているのは消防署員さんと対処の仕方だったり、主に小さな双子の娘さんの様子が中心で、後に入院されている原監督の火傷のあとなども生々しく描かれていきます。

その後は、一時的な避難生活から少しずつ段階を経て、普通の生活に戻っていく様を描いていくのですが、直接的な火事の描写はないものの、子供のケアを第一に考えながらも、この状況を記録に残そうという使命感は、監督のそばにいる奥さんの心持ちは尋常ではないと思いました。

火傷が少し回復されてからは、監督自らカメラを回し、全焼した自宅の跡から、焼け残った未編集の8ミリフィルムを掘り返し、手回しの編集機にかけて編集された映像が差し込まれて、現在は大人になられた長男の幼少期の記録が、火事により一部溶けた状態になって変色したフィルムの粒子が、記憶としての時代の儚さを奇しくも演出していて、切なくなりました。

映画の終盤、奥さんの実家への帰省旅行の光景を8ミリで撮られているのですが、少し成長された娘さんの姿や、現代を象徴するマスク姿をあえて、8ミリというフォーカスがソフトなフォーマットで撮影することで生まれる、一番現実に近い映像でありながら、なぜかファンタジーのような味わいになるのも、不思議な感覚で味わい深い作品になりました。

上映後は、原將人監督と奥さんの原まおり監督が京都からお越しいただいて、撮影当時の貴重なお話を聞くことができました。

撮影された映像を編集しようと見返すまで、かなりの時間が掛かられたとのことで、大ベテランの映画作家であっても、ご自身の体験としては心傷から立ち直るまでは時間がかかったことを感じられるエピソードの数々に、元気になられて本当によかったと思いました。

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