このレビューはネタバレを含みます
おじさんの映画日記 焼け跡クロニクル編
(封切り時yahoo映画へ投稿)
おじさんもご多分にもれず「初国知所之天皇」(ハツクニシラスメラミコト)でその昔衝撃を受けた口です。
原將人映画監督のご…
精魂尽き果てたかの如く虚ろに行動する偉大な映画作家にカメラを向けながら、自らが作家として新たなフェーズへ立ち入っていく原まおり監督のセルフ・ドキュメンタリーの趣きがあった。子供たちがあんなに生き生き…
>>続きを読む可愛らしい双子の女の子たちが遊んだりお話ししたりする様子はずっと見ていられる
そしてもっと注目したのは、その子たちの年の離れたお兄ちゃん
なんて優しい子なんだろうと観てた
妹たちはお兄ちゃんにわらわ…
5月8日日曜日。
火災体験をした監督のセフルドキュメンタリー。
火災の被災者の記録は珍しく、鑑賞。
傷を負った監督の姿が痛々しい。
長男の家族への献身的な姿が救い。
カットバックが多用され過…
とんでもない災難に遭遇したのに、そんなのには負けない家族の明るさと強さに心打たれる。とくに今あることの喜びに満ちた2人の女の子の天真爛漫さ。そこから放射されるエネルギー。画面を通して御裾分けを頂いち…
>>続きを読む焼け跡を示す原監督自身の身体とフィルムが生々しく連動する。事件から時間が経ったのち、またまた彼らはカメラを持って家族と京都を撮りにいくのだが、そこにはかつて『初国…』で見せた我の強さは皆無で、寧ろ命…
>>続きを読む映画監督の家が火事で燃えた。
焼け跡から掘り出された生き残っていたフィルムと、火事の後の家族の記録
家がなくなり、そこから何とか立ち上がる姿、フィクションではなく本当にあった家族の記録で間違いなく…
70年代に原さんの個人映画と出逢い、『初国知所之天皇』の無限に続くかと思われるあの地獄のような7時間の混沌を知る身には、ひたすら穏やかなホームムービー。
そしてそれが地獄の炎に焼き尽くされ、ハード…
自宅が火事で焼失しても挫けない映画人の心意気ある作品。それだけに稀有な作品。最近見た作品では、作風も内容も全く違うけど「ミッドナイト・トラベラー」と同じ匂いを感じたなぁ。
「クロニクル」って普通に訳…
(c)2022『焼け跡クロニクル』プロジェクト