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マーターズ
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目次

『マーターズ』に投稿された感想・評価

4.0
【ホラー映画のススメ】
◆作品名:
マーターズ (2008)
◆映倫区分 / 日本 : R15+
◆ホラーの要素
 目的不詳の監禁・虐待を受ける
◆恐怖の種類とレベル
 精神的恐怖 ★★★★☆
 肉体的恐怖 ★★★★★
 知識的恐怖 ★★★★★

※本作は、ご自身が鑑賞後にレビューチェックされることが望ましい作品です

〈本作の粗筋〉 シネマトゥデイより抜粋
・1970年代のフランス、何者かに拉致監禁され、長期にわたり虐待を受け続けた少女リュシーは自力で逃げ出し、傷だらけの状態で発見される。養護施設に収容された彼女は心を閉ざしていたが、同年代の少女アンナにだけは心を許していた。
・15年後、リュシーは自分を監禁した相手を発見し、猟銃を手に犯人宅を訪れる…。

〈見処〉
①これは本当に
 公開していいものなのか?——
・『マーターズ』(原題: Martyrs=殉教者
)は、2008年にフランス・カナダ合作にて製作されたホラー・スプラッター。
・フランス人監督パスカル・ロジエの監督第2作目であり、その凄惨な演出により「フレンチ・ホラー界の奇才」として脚光を浴びることになった作品である。
・2015年には、凄惨な本作の内容を軽微にしたハリウッドリメイクが製作されている。

③結び…本作の見処は?
3大フレンチホラーの最恐作品にして、「絶賛」と「最悪」に評価が大きく二分するであろう、極端な賛否両論の作品。
◎: 比較的コンパクトな上映時間100分のなかで、前半の「攻勢と疑念」、後半は「守勢と回収」と作品内容が大きく転換する。それでいて、その繋がりが破綻していないのは、監督・脚本を務めるパスカル・ロジエの力量だと思う。
◎: 後半部は大変凄惨。精神的、肉体的、知識的の全ての恐怖が高いレベルで押し寄せる。
▲: とは言え、若い女性に対して延々と続く拷問シーンは直視するのも憚れる「胸糞映画の極み」。
×: 首謀者によるラストシーンの行動は、作品に深みを与えているようでいて、拷問の果ての結果に対して矛盾している。
kuu
4.5
『マーターズ』
原題Martyrs.
製作年2007年。上映時間100分。

ガキのころに誘拐されちまい、ひどい拷問と虐待がトラウマになった女子と、彼女を献身的に支える親友がたどる血塗られた宿命を鮮烈に描写する。

肉体的にも精神的にもつらい芝居に挑んだのは、モルジャーナ・アラウィとミレーヌ・ジャンパノイ。
このエキゾチックな美女二人の熱演と、先の読めない展開に戦慄する仏国加奈陀(カナダ)合作。

1970年初頭のフランス、行方不明となっていた少女リュシーが路上を彷徨っているところを発見される。
何者かに廃墟に監禁され、長期に渡って拷問と虐待を受けていたリュシーは事件の詳細を語らないため、捜査は難航を極めていた。
養護施設に収容されたリュシーは、少女アンナの献身的な介護で平穏な生活を取り戻してゆくが。。。

ホラー作品と云うよりも、人間の限界点の突破を描いてて、ある意味哲学的な作品と考えることも出来るかな。 
パスカル・ロジェは、本作品の脚本を、自殺願望に近い臨床的鬱病の状態で書いたことをインタビューで述べてるし、そのため本作品はニヒリスティック(虚無的)で憂鬱な題材を扱っていると云えると思います。

※メンタルにガツンとダメージがくる作品が好きな人なら好まれるかもしれないけど、苦痛は見るだけでパスと云う方にはお薦めできない作品やと思います。

※この先は無知故の妄想と誤りが多々あると思います。
個人的見解のみで書いてますので誤解が生じるやも知れませんがお許し下さい。
先ほど記した虚無主義てのは、
『この世界には価値あるモンはない』
ちゅう立場を云うけど、これに右ならえするならば、森羅万象に善悪はなく、正義も愛もない。
こないな考えの主観的エゴイズムは虚無主義者であると小生は思う。
ニーチェの云う虚無主義てのは、
世界は無価値なんやと絶望する消極的タイプと、
世界は無価値なら、価値を創りだしたろやないかちゅう積極的タイプに分けることが出来る様なことを書いてる。
小生は後者に属していたいと願いつつ、いつの日にか悟れたらと精進してます。
悟りの境地て、小生の無知な頭で考えるのは、積極的な虚無主義の究極やと思てます。
この世の観たままで捉えることを出来ないし小生は迷う。
いや、彷徨う。
瞑想(坐禅を10年続けたけど)や修行(仕事は常に銭だけではない価値を作り出したいと願いつつやってる)の中で、己の内にある全ての衣を脱ぎ捨てて、産まれたばかりの赤子あるいは人生の終焉を迎えた死者の視点から、純粋に世界を認識することなんて、最近は無駄なんかなぁと思いつつある。
人は人生の歩む道すがら色んなモンを拾い上げてる。
それは、正しいモンやと信じて、例えば正義、節制、慈愛、ほんで忍耐とか様々に呼ばれとる欠片を。
拾い上げられたそれらを道標としつつ人生の往く道を歩んでる。 
せや、果たしてそんなんはホンマに正しいモンなんかなぁ。
この世の全てに向けての疑問こそが、悟りちゅう霊山の麓となんのかもしれへん。
人々はそれを正しいなんて云う。
小生も信じて歩んでいる(常に迷いはでて彷徨ってるけど)。
せや、その正しさてのは誰が決めたモンなんやろか。
どないなモンによって保障されとんのか。
神聖の存在によって創造されたモンであんのか。
こないな自問自答を繰り返しながら、真理の探究者は、悟りの霊山を一合また一合と登っていくのやと思う。
悟りの霊山てのは摩訶不思議な山で、捨てたモンの分だけしか霊験を授けてはくれないと云う。断捨離。
自らの身を守るモンを脱ぎ捨てていかなきゃ、真理の山頂には辿りつけへんし、それをやり遂げて、頂きを踏破した者こそが、そこでこの世の真理を目にする。
それこそが、この世に真理など無いんのやちゅう悟りだと云える。
真理てのは、単なる言葉に過ぎひんし、各々が得た、勝手な思い込みの経験則、つまり、価値なんか定めんのは、己自身でしかないのかもしれへん。
悟りなんて聞くと、メチャクチャお高い価値のあるモンや思われていますが、実際のとこ悟りてのは、この世には価値あるモンなんて有りはしないし、諸行無常ちゅう発見に過ぎないのかもしれへん。
じゃそないな白紙の世に人は何を残し、いかなる価値を創りだせんのか。
悟りてのは、真の己ちゅう未開な道の始まりやと云える。
虚無主義者も辿りつく宇宙のすべてが統一の最終ポイント、オメガは同じやと思う。
己をいやしめて服従・妥協なんてしない虚無主義者は、悟りを開いた者と同じ場所にいる。
加えるなら、悟りの境地へ至る道てのは、嬉しいことに王道のみではない。
また、俗世を離れ、精神世界へ没頭することだけが悟りへの道ではない。
その理論なら、ある種の精神異常者・ヤク中は、一足飛びで悟りの霊峰を駆け上がることが出来るはず。
事実、宗教的儀式に人格支配 ・ 精神支配や薬物が用いられることは珍しくない。
悟りの理論てのはストレートに書けば精神的自己破壊。
せやから、外的な力でそれを成しても辿りつくところに違いはないはず。
ただ、深い海の底から上へ上へと浮上する際は少しずつ身体を慣らさへんと死の危険があるように、精神的な耐性を持たないまま悟りの境地に達すりゃ、そこには自我や、感情、そして精神の死が待ってる。
精神の弱い常人は、そこで廃人となるけど、中にはそないな荒れ狂う爆発に曝されてもなお生き残る者がいる。
それが、積極的な虚無主義者やと云える。
積極的な虚無主義者てのは、精神を病むちゅうことはない。
なぜなら、彼にとっては世は無価値であり、
世は彼が絶望するほどの打撃を与えることが出来ひんから。
精神的な病根の多くがこの世の中にある、『正しさ』にある以上、悪魔的思考ちゅうのもまた、衆生を救う鍵となるのんちゃうかと、今作品を観て考えてみた。
また、主人公が観た世界とはバチあたりやけど般若心経の説く世界なんじゃないかと思いましたし、以前、どっかのレビューに書きましたが、もう一度、愚かな小生の般若心経の愚訳を載せときます。
(仏教の説く空とニヒリズムは似て非なるものとはなんとなく理解は出来てますが主人公の観た世界から、想像したので)

     般若心経
      愚訳 kuu ことGeorge.

観自在菩薩(観音様って云われてる菩薩)がかつて仏の智慧(知恵とちょい違う)の完成を実践されたとき、
肉体も精神も全てが空であることを照見して(わかって)、色んな苦悩を克服した。

舎利子(釈迦の弟子に、釈迦に代わり観音様が説く)よ。
存在は空にほかならず、空が存在にほかならへん。
存在がすなわち空で、空がすなわち存在や!
感じたり、
知ったり、
意欲したり、
判断したりする精神のはたらきも、
これまた空や。

舎利子よ。
このように存在と精神のすべてが空である故に、
生じたり
滅したりすることなく。
綺麗も、
汚いもなく。
増えもせず、
減りもせえへん。

ほんで、小乗仏教(日本の多くの宗派は大乗仏教です)においては、現象世界を五蘊(ごうん)・十二処・十八界
といった風に、あれこれ分析的に捉えてるが、全てのものは空やから、
そんなものは一切ない。
また、小乗仏教は、十二縁起や四諦と云った煩雑な教理を説いとるけど、
全ては空やから、そんなものはあらへん。
ほんでまた、
分別もなければ悟りもあらへん。
大乗仏教じゃ、悟りを開いても、
その悟りに拘らないからやろう。

大乗仏教の菩薩は、仏の智慧を完成しとるから、その心には拘りがなし、拘りがないので恐怖(※作中で主人公が到達した境地)に怯えることなく、
事物を逆さまに捉えることなく、
妄想に悩まされることなく、
心は徹底して平安なんや。
また、三世の諸仏は、
仏の智慧を完成することによって、この上ない正しい完全な悟りを開いた。

それ故、仏の智慧の完成はすばらしい霊力のある真言であり、
すぐれた真言であり、
無上の真言であり、 
無比の真言であることが知るはずや!
それはあらゆる苦しみを取り除いてくれよる。
真実にして虚妄ならざる。

そこで、仏の智慧の完成の真言を説き。
すなわち、これが真言や!

羯諦羯諦波羅羯諦波羅僧羯諦菩提薩婆訶
(往くものよ!往くものよ!彼岸に全く往くものよ悟りよ幸あれ!)
般若心経。

このコロナ禍、少しでも皆さんに幸あらんこと願います。
Kota
3.8
“もう、怖くないわ。”

[グロレベル4/5]フランスのある町で監禁されていた少女リュシーが脱走に成功する。15年後、リュシーは施設の親友アンナと共に監禁されていた家にショットガンを持って乗り込み、復讐を果たそうとするが…。

パスカル・ロジェさんやっぱ天才ですやん…。物凄く恐いし、物凄くグロいし、先の展開が読めないし本当に目が離せない。“ゴーストランドの惨劇”もそうだけど、こんな気持ちにさせてくれるホラー監督あんまりいないよなぁ…。あぁ、そいえばアレクサンドル・アジャ監督の“ハイテンション”を見た時と同じような勢いを感じたけれど、この頃のフレンチホラーてほんとエネルギーが凄まじい。

にしても暗闇の恐さとか、息遣いのしんどさ描くの上手いし、次から次へと展開の速さと画の強さで全く飽きさせない。しんどさ通りすぎて見て良かったって思える傑作。チョイ役で出ている若かりしグザヴィエ・ドランが唯一の癒し。

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