主人公ヤヌスが、家で妻と過ごす最後の日。ホンケワタガモ、カモメ、漁網、夏のそよ風の中で妻の魂を永遠に送り出す。そして夕日と共に、甘く切ない愛に満ちた日常が、海の底に沈んでいく。
海面の水位が上昇したことで水没しつつある街に、1人残るおじいさんがいた。彼は家が沈みかけるたび、上へ上へと家を増築することで難をしのぎつつも穏やかに暮らしていた。そんなある日、彼はかつて一…
>>続きを読む自身が 50 年以上居を構えていたパリ 14 区、モンパルナスの一角にあるダゲール通り。“銀板写真”を発明した 19 世紀の発明家の名を冠した通りには肉屋、香水屋...、様々な商店が立ち…
>>続きを読むかつての恋人が結婚することを知った和也。悶々とした気持ちを抱えたまま歩いていた彼は、公園でブランコに揺られる台湾人の女性・月華と出会う。互いに寄り添い、とりとめのない日々を送るなかで、少し…
>>続きを読む夏のある朝、クレール(カトリーヌ・ドヌーヴ)の決意は突然だった――。 70年以上におよぶ長い人生。ここのところ意識や記憶がおぼろげになることが増えてきた。「今日が私の最期の日」と確信した彼…
>>続きを読む家族を亡くし、死を受け入れられない少年と、火葬場でたった一人死と向き合い続けている老人が出会う。川凪ぐ火葬場で、少年と老人はお互いの境遇を重ね合わせていき、死という事実に向き合い始める。少…
>>続きを読む南インドで野生の象の保護に人生をささげる夫婦、ボムマンとベリー。親を亡くした子象ラグとその親代わりとなった2人が築いた、唯一無二の家族のきずなを映し出す。
凄惨な事件で家族を失った後、ライドシェアサービスのドライバーとして失意の日々を送る男は、ある乗客を乗せたことをきっかけに、自らの悲しみと向き合うことを余儀なくされる。