ジミー･ウォング (ｽｶｲ･ﾊｲ) よ、
ジェームズ･コバーン (ｽｶｲ･ﾗｲﾀﾞｰｽﾞ) よ、
そしてカート･ラッセル (ｴｽｹｰﾌﾟ･ﾌﾛﾑ･L.A.) よ、
これがアクション映画だ！(笑)

ハンググライダーならぬ｢大凧｣を駈って敵の牙城に単身乗り込んだ｢世界のミフネ｣が、悪党どもを斬って斬って斬りまくる！

三船敏郎が｢椿三十郎｣と｢赤ひげ｣の間に主演した、めちゃめちや楽しいB級冒険活劇です。
(ただし｢安い！｣｢ユルい！｣｢ノーCG！｣ の三拍子に寛容な御仁限定)

豊臣秀吉の怒りを買って、狭い日本を飛び出した貿易商人、呂宋助左衛門 (ﾙｿﾝｽｹｻﾞｴﾓﾝ)。

ここだけは史実に基づいているようですが、なにしろ助左衛門を演じるのが、あの｢三船三十郎｣。

｢伝説的豪商であり、なおかつ超人的な剣豪｣という、世が世ならマーベルかDCから即スカウトされそうなキャラクターにアレンジされています。

そんな呂宋助左衛門が、漂流の果てにたどり着いた｢南の島｣で出会う面々が、おそろしく豪華！

セクシーな魅力を放つ山賊の女頭領に｢マタンゴ｣の水野久美。

清楚で可憐なお姫様には｢007は二度死ぬ｣の浜美枝｡
もちろん若林映子とセットです。

剣豪助左衛門のライバルには、｢海底軍艦｣の田崎潤と｢独立愚連隊｣の佐藤允。

女好きが災いしてなかなか昇格できない｢二級仙人｣に｢キングコング対ゴジラ｣の有島一郎。

そしてヒロインのプリンセス浜美枝を苦しめる妖術使いの老婆 (笑) に、｢殺人狂時代｣の天本英世！

手作り感あふれる60年代の東宝特撮技術を駆使した、仙人･有島一郎 vs. 妖婆･天本英世のマジカルな対決は、何度観ても飽きません。

DVDが出てなかった頃、電車を何本か乗り継いで浅草六区の名画座まで追いかけていったほど、私はこの映画が大好き。

重厚な黒澤明監督作品とは対極の、軽くてポップな世界観が魅力です！

狭い日本にゃ住みあきた！
南海に暴れ廻る海の男のキモッ玉

滅茶苦茶壮大な大人のおとぎ話です☆

最新の合成技術を使ったり、円谷お得意の素晴らしいクオリティのミニチュアがあったり、キャストも豪華でとんでもない！！

一番驚いたのは天本英世(笑)
いや、気付かないよそりゃww

ねるねるねるねのおばーちゃんみたいなんだもん！

そんな元気一杯の60年代邦画(* ﾟ∀ﾟ)ﾉｼ



海賊の汚名を着せられたので、海賊になったるわ！と南海を目指している呂宋助左衛門(三船敏郎)。

が、嵐に遭い、黒海賊に襲われ、財宝も盗まれてしまった。

その後、エロ仙人に助けられた助左衛門は、領主たちが黒海賊と関係してると睨み、潜入することに。

しかし、領主は病に倒れており、宰相(中丸忠雄)が魔女たちと手を組んで裏で動いていると判明。

助左衛門は、山賊(水野久美)らと共に悪を成敗しに向かうのだが……



魔女さんが天本英世www
ぴょんぴょん跳ねるし妖しいし、もう全く気付かなかったわ！

宰相に取り入るのは草笛光子。
妖艶キャラなんだけど芯の強さが出ちゃって、エロよりカッコいいタイプの素敵な女性だった♪

そして我らが兄貴、佐藤允は黒海賊のボス！
三船とのバトルでは九尺棒を使う殺陣で孫悟空みたいでした！！
普通六尺までしか使わないとのことで、九尺を振り回すのは滅茶苦茶大変だったらしい☆

サイ使いは田崎潤。
日本映画でサイを使う殺陣はこれが初かも？とのこと！！

山賊の水野久美は相変わらずクールビューティ！
キッ！としつつ、たまに女性な表情を見せるのがほんと素晴らしいなぁ～

そして三船敏郎！！！
殺陣がねぇ～惚れ惚れしちゃうよね(*´艸`)
刀も拳も振るったあと、きちんと止まるのがイイ！
残心が美しいんですよね☆

特典にはメイキングとして当時の撮影風景やメモ！
これは貴重だ！！

てなわけで、続いて姉妹作『奇巌城の冒険』へ♪

No.3774

日本映画界が元気だったころをよくうかがわせる一本。

大冒険活劇にして、天下の三船が暴れ回る！！

特技監督に円谷英二！！！