2022年 イギリス製作 戦禍の母国シリア
から逃れ 移民となりオリンピックを目指　
した姉妹の 感動のヒューマンドラマでし
た ＿＿ from 🇸🇾 To 🇩🇪👏🏻🥹✨

これは 日本人である僕には 理解し難い
戦争から 移民問題を取り上げられた作品
ですー ＿＿ 🎬💦

一つの家族を モデルにリアルに 丁寧に描かれた 素晴らしい作品 ＿＿ 本当は素晴らしいと言ってはいけないけど 前向きに捉えた勇気あるドラマだと思います …… 😭✨

移民について 取り上げられた海外映画はたくさんありますが 〜 日本の作品は 思い出せないと言うか 寧ろ無いかも知れない …… 分からない〜 🤦🏻‍♂️💥

2019年 外国人労働者の受け入れに関する改正法が施工され 日本でも移民に対する関心が高まりつつあっても 移民と難民の定義すら知らない方が大半であると思う 僕自身全く理解できていない …… 😰💦

だからこそ 今作の様な事実を描いた作品を観ることで 理解を深め 〜 ある意味 母国を見切る程に 追い詰められた 多くの人々について学び また別の意味で 住み辛くなりつつある日本を改めて理解する大切さを 学び幸せ感を再認識する必要性もあると思う …… 🤔💥

同じ人間として 知識の共有は必要だと感じます …… 作品の様に 移民を自然に受け入れられる 国であって欲しいと思います 日本も 〜 素晴らしいドラマですー …… 👏🏻🥹✨


✨✨✨✨✨✨✨✨✨✨✨✨✨✨✨✨✨✨　

• #netflix-2022

またNetflixで衝撃映画を発掘。

戦渦のシリアから2016年のリオ五輪へ。 大きな危険を冒して海を渡った2人の姉妹は、その情熱と水泳の才能で人々に希望をもたらそうとする実話。

世界には難民が3000万人以上いてその半数が18歳以下。難民斡旋業者に騙されたり海をボートで渡ったり泳いだりひたすら歩いたり…。難民について考えさせられた。

戦渦のシリアから2人の姉妹は、水泳でオリンピック選手に出場する力が有ったが、国が崩壊して難民としてドイツへ渡る、ヒストリードラマ。Netflix映画。

レビュー少なっ、無名の作品を振り向かせるのはレビューを書く者の使命かもしれない、何てね(笑)。Netflixなので是非、視聴の背中を押す事が出来ればと切に願う。

実在するYusra Mardinの半生を描く。シリア内戦で難民、現在はドイツのベルリンに在住。オリンピックの難民選手団として2016年リオデジャネイロオリンピック、2020年東京オリンピックの競泳女子100mバタフライに出場。演じるのは実の姉妹のManal IssaとNathalie Issa。Manalはフランスで活躍する女優、「わたしはパリジェンヌ」主演を務め、「ノクトラマ/夜行少年たち」「メモリー・ボックス」幅広く活躍。

シリアは東西交通の十字路、地政学的に重要な国として侵略に遭い、2011年「アラブの春」以降、政府軍と反体制派で内戦状態に陥る。分り易く言えば政府を支援するロシア、反政府勢力を支持するアメリカ。超大国の代理戦争が延々と続いた。ロシアのウクライナ侵攻の間隙を突いて、イスラエルがシリアを攻撃。間髪入れずアメリカが支援する部隊が首都ダマスカスに侵攻、アサド政権は崩壊。

UNHCR国連難民高等弁務官の推計では、約600万人以上が国内で避難生活、500万人以上が国外に逃れた。UNHCRに関しては誤解も多いが、家に「国連です！」インターホン鳴らされたらビックリしますよね、私もです(笑)。成り済まし募金には注意が必要だが、「緒方貞子」氏は知ってる方も多い筈。国連難民高等弁務官を長く務め、天皇陛下から従三位、文化勲章。世界各国から勲章を与えられた偉人。

自国開催の東京オリンピックでしたが、利権に関わるロクな話が無いので興醒めしたが、UNHCRの難民の定義は「迫害、戦争、暴力で自国からの脱出を余儀なくされた人」。何がスポーツだよ、ご意見も御尤もですが、IOC国際オリンピック委員会が設立したのが「難民選手団」2016年創設と歴史も浅い。2020年東京オリンピックでは、29名の選手が参加。スポーツの平等の意義は大切。

エジプト出身Sally El Hosaini監督が脚本も書き、レビュー済Netflix映画「エノーラ・ホームズの事件簿」Jack Thorneがリライト。エンタメとドキュメンタリーのサジ加減も絶妙で、イギリスのUniversal Pictures傘下Working Title Filmsが製作。

日々の暮らしの中に「内戦」、日常すらホラーの様に不気味に描かれる世界に私達も困惑。クラブで騒いでる間も音楽の爆音とは違う爆音、街並みが炎上。危険は降り注ぎ、泳いでる最中の空爆は印象的なシーン。泳ぐユスラの前に爆弾が沈む、監督の演出は今後の行く末を暗示するシーンも多く、作品を引き締める。

ユスラは水泳選手だが、自分の名を上げたい訳では無く、国に対する誇りでも無く、「生きる為に泳ぐ」。象徴的なのはボートでイスタンブールの砂浜からギリシャのレスボス島を目指し海を渡るシーン。彼女は生き抜く為のSwimmerに成る、タイトルの意味は此処で回収された。大事なメダルを投げ捨てたシーンも象徴的。

Yusra Mardin本人に依れば泳げる人だけ助かった。伏線は有って難民が集まる広場に、矢鱈と救命胴衣が売ってる。渡り切った島で夥しい数の救命胴衣が捨てられる。彼女以外にも海を渡った人は大勢居て、命を落とす人も大勢居いた事を暗示。シリアに限らず、アフガニスタン、ソマリア、スーダン等、様々な人達と一緒に行動する事で、彼女の中でも「難民」生きる為に背負うモノを自覚する。

背負う重さに耐えきれず、ドイツに着いても実力を発揮出来ない日々が続く。しかし、「難民選手団」オリンピックを目指す目標が出来ると、生き抜いた覚悟が芽生え、オリンピック選手の自覚も生まれた。泳ぐと言う事は自分の為だけじゃなく、難民として人生とは切っても切れない関係。ボートのシーンもユスラと言う水泳のプロが居たから、乗っていた全員が助かった。得意な水泳が人の命も助けた。

ユスラばかり注目が集まるが、対比する姉のサラ。彼女の存在が作品を魅力有るモノに変えた。監督が最初に考えたのはユスラとドイツのコーチを軸に進める、私の苦手なスポ根(笑)。テンプレに過ぎるので、もう一人の脚本家は姉妹の物語に転換しようと提言。秀逸なのはオリンピックのアスリートの物語にせず、姉妹の人間模様を通じて難民を描こうとした、センスの大勝利と言える。

サラは「アスリートに成れなかった存在」。劣等感が開き直りに変わり正義感が生まれる。彼女は難民支援へゴールするが、Swimmerは泳ぐ人で有り、難民も或る意味で泳ぐ人。お互いが自分の道を歩むが、「スポーツだけが人生じゃない」アメリカには無い、イギリスらしいリタイアもクリエイティヴに描いた公平な視点が秀逸。

オリンピックが難民問題をスポーツウォッシングする事は許されない。難民選手団と言う、お涙頂戴で一儲け考えてるのがミエミエ。一時の綺麗事にせず、サラをシリア代表として認めるのが本来の「Sports Personship」。女性にスポーツマンシップと言うのはジェンダー的な観点から疑問視され、アメリカではスポーツパーソンシップと言う言葉で表現する事も増えた。意味は公明正大で全力を尽くす。IOCと開催国や参加国も難民問題の解決の為に全力を傾けるべき。ソレが出来ないなら、平和の祭典と言う金儲けの偽善の看板も下ろすべきでは無いだろうか？。

エンドクレジットも是非最後まで観て欲しい、コレが難民問題に対する現実なのだと。