あのPOVホラーの金字塔『REC』のジャウマバラゲロ監督。

スペインのホラー、個人的には『エルダリー』以来、かな。
なんかちょっと同じ匂いは感じた。
感じたけど、こっちはやはり、ジャウマバラゲロ監督が、底力というか、本領発揮してる。

個人的にはちょっと苦手な描写が多い。どの辺が“R-15”なのかと思ったら、そこだった。
つまり、“血”。

残虐とか、スプラッターとかではなく、生々しさ、、、ドクドク系。
よくこの女性、失血死しないな、ぐらいのやつ。

にしても、この主人公の女性、ビジュアルすごい、生成AIかと思うレベルで全てが整い過ぎているし、スタイルが良過ぎる。

この苦手な描写の数々を乗り切れたのは他でもない彼女のこのビジュアルのおかげと言っても過言ではない。キレイすぎる。

エステルエスポシトというのか。
あっちの人、名前覚えにく過ぎで、彼女はそこまで多くの作品には出ていない模様。これからまた会えるだろうか、、、。

いわゆる“この世のモノではない者”との対峙にはなるのだけど、他にも対峙するモノが多い彼女。
ただただオカルトホラーだけではないところがこの作品の見どころ。

そもそもで前半、かなり序盤に、“そこではないところ”で負傷する。
それが全てのキッカケみたいな事にはなるけど、そんなこんなで“手負”の状態で姉が住むアパートに“あるモノ”を所持して押しかけてくる。

助けを求めつつ、“あるモノ”で邪な思いも持ちつつ、、、。

“手負”の治療をしつつ、、、姉と姪の世話になりつつ、、、すると、変な気持ちの悪い“悪夢”を見る、そして、姉が忽然と姿を消す。

彼女と姪、何か変な空気が漂うアパートに2人残される。
それと同時に異常な周期らしい“日食”も近づいてくる、、、。

どんどん奇怪な雰囲気が募ってくるのと同時に、“あるモノ”を盗んだ彼女に物理的な追っ手もやってくる。

この“あっち”とも“こっち”とも対峙せねばならない状況がシンプルなオカルトホラーとも違う、多重的なホラーとスリラーが絶妙に相まってて面白かった。

“あっち”も“こっち”も中途半端ではなく、それなりにインパクトがあるキャラクターで良い意味でバランスも良い。
この両極のバランスがいいのはなかなかないと思う。

そして、この主人公のビジュアル。
ちょっと観ようかどうしようか迷ってたけど、映画館で観れて良かった、、、苦手なシーン、そこはなかなか凄まじかったけど。

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F:2708
M:510

すごい変な映画。何がしたかったのか、何を撮りたかったのか。訳が分からん。
そんな訳ないストーリーにそんな訳ない展開。ツッコミどころ満載でちょっとこれは…って感じ。
全てにおいて突拍子もない作品だったが、悪魔崇拝系にアクションを入れてきたところは斬新で唯一評価できる。
ただ、個人的に悪魔崇拝系映画は好きなほうではあるのだけれど、これはハマらなかった。
これは配信まで待ってもよかったなぁ…

ナイトクラブのダンサールシアは店と繋がるギャングからドラッグを盗み出して逃亡し、郊外のマンションに住む姉ロシオを頼る。妹を煙たがる姉は何と翌朝娘を置いてどこかに失踪してしまった。ルシアは姪っ子を守りつつギャングの追跡に怯えていたが、突然現れた惑星により未曾有の日食が発生し（え!?）、マンションでも怪現象が巻き起こるようになった。果たしてこれから何が起こるのか！？な話

映画を愛し、映画に愛されてるのでオンライン試写の招待いただきました。いつもありがとう…。「REC」のジャウマ・バラゲロ監督のやつです。前半は不穏さはありつつよく分からない展開が続き、そして後半いきなりエンジンが逆方向にかかってフルスピードでさらに全然違うよく分からない方向にぶっ飛ばしていった…みたいな鑑賞後感だけど、それがかなり魂がこもってて熱かった…。グロ、虫、人体破壊、オカルト、その他いろいろ我々が求めるものがここにある！

そして主演のエステル・エスポジトさんがかなり良い。見た目の美しさもさておき、なんやかんやで負ったまず死ぬレベルの致命傷をめちゃくちゃな手法で完治させて奮闘するバイオレンスさがお見事。血みどろのヒロインはどの映画も熱さはあるけど、今作は特に熱いです。敬具