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ジル・ドゥルーズの「アベセデール」

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『ジル・ドゥルーズの「アベセデール」』に投稿された感想・評価

煙
4.0
JからOまで。千葉雅也と國分功一郎による対談も。素晴らしい対談。
D(ésir):欲望
我々は何かを欲望するのではなく、具体的なあれこれのものの集合の中で欲望する。ちょうどアンチ・オイディプス読んでいた時にアジャンスマンって単語を配置と訳して説明されたことで、一気に感覚がつかめた気分になったのをすごく覚えている。目に見えたり目に見えなかったりする具体的要素が、機械が次々に接続されるように連なって配置され、人はその流れのようなものの中で、あるいはその流れ自体に欲望する。みたいな。

N(eurosciences):神経科学
哲学を読むには哲学的な読みと非哲学的な読みがあって、それは後者が前者に従属するというモデルではなく、あくまでも同時になされうるし、どちらも大切。後者の哲学の非哲学的な読解っていうのはそれが何なのか具体的に言及されなかったけど、例えばその一つに意味的にではなくて詩的に(ある意味で元気に)読みうる可能性を言っているのだと思った。(カントは無理でスピノザやニーチェはそう読みやすいらしい。)そして哲学だけではなくあらゆる分野で〇〇を「非〇〇的」に行うことが可能で、その上で〇〇の「〇〇的に」と「非〇〇的に」の同時性が重要という話。わかるようなわからないような気がする。

V(oyage):旅行
ドゥルーズが旅行嫌いだったという話はよく取り沙汰されるけど、それは単に移動が嫌いなのではなくて、何かを切断したいのならば旅行なんてものに頼らずにすればいいということだった(ただ楽しむためにする旅行ほど程馬鹿げているものはない)。その後、真の切断までたどり着く旅行ならば良いと言っていたけど、真の切断をもたらす旅行とはいったいどういったものなのかぜんぜん思い当たらない。

P(rofesseur):教師
講義中にわからないところをすぐに質問などはせずあせらず考えてみる(遅れてやってくる効果)。(学内などでの)派閥は排他的で無用な雑務を生むだけで、教師は派閥を教えるのではなく孤独であることの幸福を教えるべきだ(アーレントの孤独と寂しさの区別)。

他にもA(nimal):動物、B(oisson):飲酒など印象深い話が数多くある。あんなにわけの分からない文章を書いているのにいざ話すとこんなにもわかりやすいんだと素朴に思った。訳者による『アベセデール』講演に行ったとき、國分氏が『アベセデール』の映像としての面白さに着眼して話していたのを覚えている(例えば背後にある鏡など)。1年くらいかけてちまちま見たけど本当の意味で毎回が発見にあふれていたし楽しかった。2年くらい経った頃にもう一度みたい(からDVDの再発を強く願う)。
hyak
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お守り

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