誘拐された女を取り戻すことを引き受けた４人の男たちの活躍を描いた西部劇。

原作はフランク・オルークの小説。
バート・ランカスター、リー・マービン、ロバート・ライアン、ウディ・ストロード、ジャック・パランス、クラウディア・カルディナーレ、ラルフ・ベラミー、マリア・ゴメスらが共演。

鉄道が行き来し、自動車が普及し始めた時代のメキシコが舞台。
大富豪のグラント（ラルフ・ベラミー）の妻マリア（クラウディア・カルディナーレ）がメキシコで連れ去られ、身代金10万ドルを要求される。
誘拐したのは元メキシコ革命軍のリーダーであるジーザス・ラザ大将（ジャック・パランス）。
グラントは妻を救出するため4人の男を1人１万ドルの報償で雇う。
4人はそれぞれ銃、馬、弓、爆弾のプロ。
彼らのうちの2人はかつて革命軍としてラザとともに一緒に戦った仲間で、４人はラザからマリアの救出を目指すが…　　

西部劇の王道である悪役のメキシコ革命軍を叩きのめすのかと思いきや終盤で大どんでん返し。
魅力的な役柄のサブヒロインのチキータ中尉（マリア・ゴメス）にはもっと活躍してほしかったので、少し残念。
一方、プロとしてきちっと最後まで仕事をやり遂げる4人。
ラストで去っていく4人の男の後姿がカッコいい。
久しぶりにスッキリした清々しい西部劇。
「契約は誘拐者から彼女を救うこと　それは あんただ」（BS12版）
「契約は誘拐犯から夫人を救出することだった　あんたからだ」（NHK版）　　　

2023.5　BS12で鑑賞（土曜洋画劇場・字幕）
2022.11　NHK BSPで鑑賞（字幕：森泉淳）
2022.1　NHK BSPで鑑賞（字幕：森泉淳）

• #メキシコ鉄道
• #墓に埋まった200万ドルの金の延べ棒
• #逆さ十字架
• #コロラド兵
• #ダイナマイト
• #ヤギのミルク
• #機関銃（マシンガン）

プロフェッショナル【仕事の流儀】

メキシコ革命派のリーダー・ラザ(パランス)に妻マリア(カルディナーレ)を誘拐され、身代金を要求された資産家グラント(ベラミー)は妻を取り戻すため、射撃の名手のリコ(マーヴィン)を筆頭に、馬の専門家ハンス(ライアン)、ナイフと弓矢の達人ジェイク(ストロード)、ダイナマイトの名人ビル(ランカスター)といった４人のプロフェッショナルを雇うと、彼らは直ちにラザのアジトへ乗り込む。

それぞれの仕事を知り尽くした“戦いのプロフェッショナル”たちが一同に集まる様子は『荒野の七人』を思わせる。
また、そんな個性溢れる４人の男たちの活躍ぶりもさることながら、何と云っても特筆すべきは “紅一点”クラウディア・カルディナーレの存在も忘れてはならない。

ＣＣの愛称で親しまれたイタリアの美女は、アメリカのＭＭ (マリリン・モンロー) やフランスのＢＢ (ブリジット・バルドー) とはまた違った野性的な魅力で人気を博し、本作でもその魅力と存在感を存分に見せ付けている。

163 2022

その道のプロ達が集まり、困難かと思われるミッションをクリアしていく。そんな作品は数多くあると思うが、オーシャンズシリーズ等のようにプロ達が揃い、そして並んで佇むだけでも絵になる。

物語のスピードも早く、序盤の展開が後半でしっかり回収される丁寧設計。やはり見やすいし、ハラハラもするし、かなり面白い作品だった。

キャラクターの見た目やアクションの渋さだけでなく、心の中までも男前で、まさにプロフェッショナルと言いたくなる。