元写真家の理子奈は、愛息、大地の子育てに追われる毎日を過ごしている。 東北の被災地出身の彼女は、震災で家族が離散した過去があった。 だからこそか、自分の理想的な家族を作ることに執着しているが、夫の知久とぶつかり、噛み合わない日々が続いていた。 そんな折、父親のように慕って師事していた写真家の浩志が、緊迫した情勢のベラルーシに難民取材に行くと連絡が入る。 父親を失うような気持ちでいる最中、知久が浮気をしていることを知る理子奈。 苦悩のなかで、本当に自分がすべきことは何かと自問しながら、やがて、彼女は東北の被災地へ車を走らせていく―。
コロナウイルスにより未曾有の経済危機を受ける日本。コロナショックの煽りを受け、勤めていた自動車工場から派遣切りにあう森下孝志(38)。再就職先が見つからない森下は、妻・晶子の両親から責めら…
>>続きを読む幽霊(部員)だった私と幽霊になった先輩!目指すは幽かな光 山田光莉はちょっと変わった『見える系』の写真部部員。日々、学校にいる地縛霊を目にして生活しているが、そのことを人に話すこともなく、…
>>続きを読む杉下可南⼦(43)は夫・⽅正の浮気が原因で家出して東京下町の⼤衆⾷堂で働き始めた。履歴書に書いた33歳という嘘はすぐにばれるが、店主の芳雄と芳雄の娘・泰葉は可南⼦の明るい性格が気に⼊り、快…
>>続きを読む1995 年の震災で多くの家屋が焼失し、一面焼け野原となった神戸・長田。かつてそこに暮らしていた在日コリアン家族の下に生まれた灯(富田望生)。在日の自覚は薄く、被災の記憶もない灯は、父(甲…
>>続きを読む豊かな海に囲まれた美しい島で、一人前の漁師を目指すアキラは、「ほや」を獲るのが夏の間の仕事だ。船に乗ることができない弟のシゲルと2人、島の人々に助けられてなんとか暮らしてきたが、今も行方不…
>>続きを読む松沢環はミッション系お嬢様学校へ通い、幼馴染みの佐伯美鈴らとは富裕層らしい日常を過ごしていた。しかし、父の会社が倒産し引っ越すことに。環は友人らにはそのことを言えず、ずっと続けてきたバレエ…
>>続きを読む1945年、福島県石川町では来る日も来る日も学徒動員で英雄はウランを採掘していた。自分が何を探しているのかも知らず。1966年、福島県双葉町では原発建設反対派の最後の一人となった英雄は村八…
>>続きを読む伝統的な焼き物の街。14 歳の結衣は、父と祖母の3人暮らし。美しいと感じたものを自分の色使いで絵に描くことか㿆唯一の楽しみで、美術教室での技術重視の指導方針には馴染めないでいる。ある日結衣…
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