東京での公開がまだ決まってないけど、沖縄で大ヒットしてずーっと見たかった『ファニーズ』を、沖縄のシアタードーナツで鑑賞！

FECファンの私には、笑って泣いて感動した最高の作品だった。

沖縄県民以外ではそういう人が多いと思うけど、私もFECを知ったのは2008年の『琉神マブヤー』だ。マブヤー役の知念臣悟に突っ込まれる小太りの犬みたいなシーサーが現FEC社長の山城智二。その独特の間に魅了されて『ゆがふうふう』『ありんくりん』と山城智二とFECが出ている番組を毎週楽しみに見てた。

だから、私の沖縄の笑いの原体験は智二さんなんだが、本作はその実兄「達樹」さんのドキュメンタリー。FECを立ち上げたのは達樹さんで、しかも若くして他界されているという。全然知らなかった。

先日も東京で行われたFECの設立30周年記念ライブに参加してきたが、護得久栄昇、大兼のぞみ(知念だしんいちろう)、いさお名ゴ支部など、大好きな芸人さん勢揃いで大笑いしてきたところだ。

本作でも、この大好きなFECの芸人さんたちや、ご家族・友人が、若くして亡くなったカリスマ山城達樹の思い出を語り、山城達樹という男の人生を今改めてこの時代に問う。

そうか、私がFECを知ったのは、達樹さんが亡くなって、智二さんが継いで10年も経ってからなのか。でもあの頃はもうすっかり山城智二と新しいFECの笑いができていた気がするが、これだけのカリスマであった兄から会社を引き継いで、ここまでにするのは大変だったろうなぁ。智二さんは達樹さんから受け取ったバトンをここまで大きくして新しい沖縄の笑いを作ってきたのだなぁ。

作品は山城達樹の人生から、小那覇舞天〜照屋林助〜お笑い米軍基地〜ガレッジセールetc. と「沖縄の笑い」とは？というテーマをも追う。

確かにライブで知念だしんいちろうの母親は「ユタ」だ、とは聞いていたが、達樹さんの法要を大兼のぞみの実母が本当のユタとして行っているとは！　沖縄だなぁ(笑)。

『琉神マブヤー』の岸本司監督や『ミラクルシティコザ』の平一紘監督に助けてもらったとは言え、初監督の山城智二監督、素晴らしいです！

FECを知っているかどうかで評価は分かれるかもしれないが、沖縄の笑いが大好きな者としては星５つ！　東京をはじめ全国での公開が決まったら、FECを知らない人にもぜひ見てほしい。新しい沖縄の笑いを立ち上げた兄と、そのバトンを引き継いだ弟の物語。ゆたしくね！

ドキュメンタリー映画祭にて。
スケジュール的にこれしか見れず、ひとまず1本だけでも見ようと何も調べずに見たら、面白かった！

もともとお笑いそんなに好きでもないというのと、沖縄という文化と。

要所要所に出てくる地上戦や基地問題。
こういう距離感なんだなぁとか。
あとヤマト〜という言葉など。
ガレッジセールの標準語のくだりも初めて知る。

沖縄の文化、こういうふうにして出会わないと、なかなか知らないままだなぁと。
沖縄のこと、ちょっと調べてみたいと思った。

面白かった。
沖縄のお笑い事情が知れるのも良い。

ちょっと前の沖縄にタイムスリップしたような気分になれた