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浮草 4Kデジタル修復版
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浮草 4Kデジタル修復版の作品紹介

浮草 4Kデジタル修復版のあらすじ

人間の美しさを溢れる詩情で謳う感動巨篇。志摩半島の漁村を舞台に、旅回り一座の座長、劇団員、飯屋の母子らが織りなす心の交流と人生の真実を格調高く描く。巨匠小津安二郎唯一の大映作品。

浮草 4Kデジタル修復版の監督

小津安二郎

原題
Floating Weeds 4K Digitally Restored Version
製作年
1959年
製作国・地域
日本
上映時間
119分
ジャンル
ドラマ

『浮草 4Kデジタル修復版』に投稿された感想・評価

一言で表わすなら、もの凄く贅沢な映像体験をさせてもらった気分。

NHKのBS4Kチャンネルで放送していた本作をずっと録画したままであったのだが、今夜やっと鑑賞して、4Kデジタル修復技術と作品自体の完成度の高さに感動。

小津安二郎監督の代表作は、学生時代に「東京物語」「麦秋」「秋刀魚の味」など一通り見ていたが本作は初鑑賞。また、他の作品群では、どこか淡々としたリアリズムが監督の持ち味だと思っていたので、本作のドラマチックな作風には少々驚き。

旅芸人の一座の座長を演じた中村雁治郎の貫禄もさながら、京マチ子、若尾文子の艶やかさ、そして着物姿の佇まいが柳の枝のように“たおやか”で、特にうなじが美しい。タバコにマッチで火を付けたり、和傘を畳む所作の一つ一つも画になる。

画面の中心に人物を置き、ほぼカメラ目線のごとく役者に台詞を喋らせる演出、格子柄のガラス細工が印象的な飲み屋(兼女郎部屋?)の入り口、折り鶴柄の暖簾、杉村春子演じる一膳飯屋の艶やかな花々が咲き誇る庭先の縁側、蚊取り線香、大きな漁船が停泊する砂浜などセットやロケ地が全て画になり、インサートショットも含め全シーンに美しさと調和を感じるのは、これが“小津調”と呼ばれる所以か?

特に、土砂降りの雨の中での軒下の痴話喧嘩、ちょっとした修羅場となる夜の劇舞台に天井から桜の花びらがチラチラと落ちてくるシーンなんかは完璧。黒澤明監督の「羅生門」、溝口健二監督の「雨月物語」でも素晴らしい手腕を発揮した撮影監督の宮川一夫の功績も大きい。

撮影当時には現存していたであろう志摩半島の港町の木造住宅が建ち並ぶ戦後昭和の原風景も4Kデジタル修復技術のお陰で実に鮮やか。

また、この時代の旅役者の社会的立場が俯瞰として描かれているのも興味深い。

個人的には少年時代に楽しみに見ていたテレビ特番「川口探検隊」シリーズの川口浩が、しっかり二枚目俳優として重要な役どころを演じていた姿に胸熱。
桃龍
3.5
若尾文子映画祭SideA(4Kのみ鑑賞)。
なぜ主役じゃないのに若尾文子映画祭に?と思ったが、重要な役どころだし、自分を卑下する美しさがいい。
『最高殊勲夫人』に続いて、お相手は川口浩。探検隊のイメージしかなかったけど、青春スターだったんだね。

ドサ回り一座の小道具なども4Kでクッキリして興味ぶかい。
小津作品は全て4K修復される勢いで、OZU4K映画祭とかやってほしい。
naomi
5.0
静物画や風景画のような映像と人間の機微。

雨の降るなか、道を挟んだ軒下でのやり取りは印象的。

普段着の着物や浴衣、どれも柄が目を引く。

役者さんの演技に惹き込まれる。

中村鴈治郎
今日マチ子
若尾文子
川口浩
杉村春子

監督:小津安二郎
脚本:野田高梧
撮影:宮川一夫

伏見ミリオン座 若尾文子映画祭

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