初、小津安二郎作品
“構図の鬼”と聞いていたので、映画には美術を一番に求めている自分としてはかなり期待しての鑑賞だった
実際、隅々まで整えられた画面は圧巻で、計算し尽くされた構図、差しの赤、そして…
彼岸花というタイトルに、映画を撮影することの詩学が詰まっているように思う。佐分利信の威厳と堅苦しさ。それを女性たちの愛嬌がひっくり返していく。家族にとっての歴史が、おそらく時間の流れや画面のシークエ…
>>続きを読む特集上映で初見、これまでに見た小津作品が自分にはどうにも古く感じられてしまっていて、この作品も家父長制と女性のありかたみたいな感じが当時を思えばそういう風景だったのかもしれないが、なんともその描き方…
>>続きを読むあの独特の映像美と、娘をお嫁に出す父親と家族という、複雑な心の動きを丁寧に描く演出が大変素晴らしいです。ローアングルで捉えられた左右対称の構図や、飲み屋街の看板のフォントに至るまで、細部に宿る美意識…
>>続きを読む和の建物でのローアングルがクールなのはさすがにもう分かったけど、冒頭の結婚式のシーンで、洋の空間でのローアングルもすごく良いということがわかって、まずそれに惹きつけられた。
やかん、着物の裏地に帯…
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