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戦雲 いくさふむの作品紹介

戦雲 いくさふむのあらすじ

「国防」をうたい棄民亡国へ突き進む人々へ 島々から平和への切なる願いをこめて 日米両政府の主導のもと急速な戦力配備が進む沖縄・南西諸島。自衛隊ミサイル部隊の配備、弾薬庫の大増設、全島民避難計画...。2022 年には、「台湾有事」を想定した大規模な日米共同軍事演習「キーン・ソード 23」と安保三文書の内容から、九州から南西諸島を主戦場とし、現地の人々の犠牲を事実上覚悟した防衛計画が露わになった。しかし、その真の恐ろしさを読み解き、報じるメディアはほとんどない。全国の空港・港湾の軍事拠点化・兵站基地化が進行していることをどれほどの日本人が知っているか。本当の「国防」とは何か。圧殺されるのは沖縄の声だけではない。 本作は 2015 年から 8 年かけ沖縄本島、与那国島、宮古島、石垣島、奄美大島などをめぐり取材を続けてきた三上智恵監督による渾身の最新レポートである。映画が映し出すのは、迫り来る戦争の脅威だけではない。過酷な歴史と豊かな自然に育まれた人々の暮らしや祭り——それらこそ、まやかしの「抑止力」の名のもとで今まさに蹂躙されようとしているかけがえのない何かであり、私たちの希望と祈りの源にほかならない。

戦雲 いくさふむの監督

原題
公式サイト
https://ikusafumu.jp/
製作年
2024年
製作国
日本
上映時間
132分
ジャンル
ドキュメンタリー
配給会社
東風

『戦雲 いくさふむ』に投稿された感想・評価

fujisan

fujisanの感想・評価

3.8
『戦雲(いくさふむ)』とは、戦争の訪れを知らせる雲。

本作は台湾有事を念頭に、与那国~沖縄の南西諸島がすでに戦争準備に入っている、すなわち戦雲(いくさふむ)が立ち込め始めていることを伝えるドキュメンタリーでした。

ほとんどClip/Markされていない作品で、全国でも13館という小規模上映でしたが、とても学びの多い映画で、こういった骨太の作品を上映してくれた大阪の第七藝術劇場に感謝です。
(席もそこそこ埋まっていました)

本作は、沖縄を中心に活動されているジャーナリスト、三上智恵さんがマガジン9( https://maga9.jp/ )で公開されている活動をドキュメンタリー映画としてまとめたもので、私自身知らなかった怖い現実を知らせてくれる内容となっていました。

どう書こうかと考えたのですが、映画のパンフの序章の一節をそのまま引用させていただくのが良さそうなので、以下引用します。
------------
沖縄本島、与那国島、宮古島、石垣島、奄美大島-この美しい島々で、日米両政府の主導のもと急速な軍事要塞化が進行している。自衛隊ミサイル部隊の配備、弾薬庫の大増設、基地の地下化、そして全島民避難計画・・・。
2022年には、「台湾有事」を想定した大規模な日米共同軍事演習「キーン・ソード23」と安保三文書の内容から、九州から南西諸島を主戦場とし、現地の人々の犠牲を事実上覚悟した防衛計画が露わになった。
------------ 映画パンフレット『イントロダクション』より引用

恐ろしいのは、日本が戦争に突入する『法的な整備』はすでに終わっており、政府が『存立危機事態』、『重要影響事態』、『武力攻撃予測事態』 を認定すると、集団的自衛権のもと『自動的に日本は戦争に巻き込まれてしまう』 ということ。

一応は国会承認が必要ですが、今の国会の状況でストップが掛かるとは思えず、すでにこうした『戦争開始の仕組み』が整ってしまっていることに、今さらながら驚きと、恐怖を感じました。



本作では、沖縄本島、与那国島、宮古島、石垣島を舞台に、そこに暮らしている人たちの目線で、要塞化されていく島での普段の生活が描かれています。

漁船でカジキマグロ漁をする漁師の笑顔の背景に映り込む巨大なレーター基地、放牧している牛の背景に映り込む軍事車両の隊列、飼っているヤギが餌をはむ音にかぶさる射撃練習の大音量。島の生活とはよほど似つかわしくないものが同居した、異様な風景が繰り広げられます。

公民館ではまるで村祭りの準備かのように『有事の際の全島避難』についての説明会が実施され、三宅島噴火の際の全島避難を参考に、船と航空機によって島民がどのように避難するのかが具体的に説明されていて、すでに明日戦争が始まってもおかしくないような緊張感。

もちろん、一旦戦争状態になれば遠い島々の出来事とはならず、ウクライナとロシアの状況が示すように、遠方から島以外の地域へもミサイルが撃ち込まれるとともに、この機会に乗じて北朝鮮やロシアが揺さぶりをかけてくることも想定されます。

与那国島にはすでに200両(!)を超える軍事車両が運び込まれ、爆撃に耐えられるよう地下に造られた宮古島の弾薬庫には大量の弾薬が運搬されている。ウクライナのニュースで流れている軍事兵器の名前も頻繁に登場し、まさか日本でもここまで、というのが正直な感想でした。

沖縄本島では有事に備えて避難訓練が実施され、シェルターに市民が避難しますが、暗闇に無言で佇む人々の映像に『太平洋戦争末期の沖縄戦で森の中の洞窟(ガマ)に逃げたことを思い出す』 という老人のつぶやきが胸に刺さります。

可哀想なのは南西諸島に赴任する自衛隊員で、国民を守るという使命のもと、現実的には玉砕戦となってしまうこと。

与那国島では、自衛隊員の父とともに島に引っ越した子どもが地元の同級生達と楽しげに遊び、父は地元の人達と一緒に村祭りに参加し、酒を酌み交わします。最初は自衛隊に反対していた島民たちも、自衛隊員は仲間のようになっていくんですよね。

映画でも、全島避難の説明会での『自衛隊は国を守るが仕事だから我々は守ってくれない』という島民の声に、真剣な表情で『島民の方たちを最後まで守ると約束する』 と語る自衛隊の方。
島民VS国・行政はあっても、島民VS自衛隊員というのは無いし、この構図って太平洋戦争の頃から何も変わってないのでは、と感じます。

地元の高齢者の方が基地のフェンス越しに若い自衛隊員に呼びかける『攻撃されたら逃げなさいね』の優しい声 …その声に頷くことは出来ない隊員ですが、その眼は自分のおじいちゃん、おばあちゃんを見る眼に感じました。



古くは、中曽根康弘による『不沈空母』発言から、安倍内閣から岸田内閣による法整備を経て、昨年の麻生太郎による『戦う覚悟』発言への流れ。
あらためて、日本は着々と戦争へと進んでいる。そう思える内容でした。

有事へ何も備える必要はないと言うほど平和ボケしているつもりはありませんでしたが、あらためて現実を知るべきと思い知った映画となりました。

『戦雲(いくさふむ)がまた湧き出てくるよ
 怖くて恐ろしくて 眠ろうにも眠れない』 ~ 石垣島のオバア 山里節子

是非多くの方がご覧になられますように。

参考:
日本の「防衛最前線」では何が起こっているのか? 映画『戦雲』が映し出す南西諸島住民たちのリアル - 政治・国際 - ニュース|週プレNEWS
https://wpb.shueisha.co.jp/news/politics/2024/03/19/122593/
KUBO

KUBOの感想・評価

4.5
『標的の村』以来ずっと応援している三上智恵監督の実に6年ぶりの新作『戦雲(いくさふむ)」を、三上監督と宮古市議会議員の下地茜さんのトークショー付き上映にて鑑賞。

三上監督は『標的の村』『戦場ぬ止み』『沖縄スパイ戦史』など、知られざる沖縄戦の裏側や、辺野古への米軍基地移設問題など、沖縄にまつわる現在・過去・未来への警笛を鋭い筆致で描き、キネマ旬報ベストテンの文化映画作品賞の常連となっているドキュメンタリー映画界の名監督だ。

30年以上前から通っている宮古島では、この数年間で一気に自衛隊基地がいくつもできた。私の友人の家のそばにも大きな基地ができて、以前のサトウキビ畑ばかりののどかな島は、防衛という名の下にどんどん変わりつつある。

本作では、その私の愛する宮古島をはじめ、与那国、石垣と先島諸島が大フィーチャーされ、この島々に配備される自衛隊問題を取り上げている。

北朝鮮のミサイルや、台湾有事への警戒から、先島諸島の島々には「反撃能力」という名のミサイル基地や、弾薬庫などが次々と作られている。

それぞれの島で、反対の声を上げ続ける人たち、基地の是非について討論する人たちの真剣な姿が映し出される。宮古で声を上げる楚南さんは、私の友だちだ。

今日、トークショーで壇上に立たれた下地茜市議が基地問題について市議会で取り組む姿もスクリーンに登場する。

ここまで書くと、また反対派のための作品か(?)と思われるかもしれないが、本作はそれだけではない。

カジキマグロと闘う海人のおじい、ハーリーに盛り上がる村々、そのハーリーの漕ぎ手として仲間になる若い自衛隊員たちetc.

そこで暮らす人々の営みを描くことで、基地問題がより切実に、生活に繋がっていることが見る者に伝わってくる。

港で武器搬入を身体を張って止めようとする人々だけじゃなくて、元々自衛隊に反対じゃなかったおじいだって、基地ができれば生活は変わる。一番の問題は、この問題で島が2つに割れることかもしれない。

確かに三上監督の今までの作品は素晴らしいものではあったが、切実に訴えたいが故に、作品自体がニュートラルな立場にないところがあり、リベラルの人にしか受け入れられなかった嫌いもあった。

だが本作は、より多くの人にこの事実と沖縄を知ってもらえるように、事態を客観視した上で作られているので、今まで沖縄の問題に関心がなかった人たちにも、ぜひ見てもらいたい。

三上監督が8年間1500時間にも及ぶ映像から編集し作られた『戦雲』。

今、先島諸島で聞こえてきた戦争の足音は、内地の人間にも無関係ではない。

必死の訴えにも関わらず、粛々と進む島の基地化に、虚しさすら感じるが、作品に登場する人々の「あきらめない」と言う力強い言葉に、スクリーンを通して見ている我々が勇気づけられる。

私はまた夏はずっと宮古島で過ごすが、しばらく行ってなかった保良の方にも足を伸ばしてみよう。実際にこの目で基地のある保良を見ておかなきゃならない気がした。

宮古島も、石垣島も、与那国島も、ただ海がきれいな楽園ってわけじゃない。そこで今起きている真実を、まずは本作を見て知ってもらいたい。

二度と沖縄の島々が戦場になりませんように。そして、いつまでも、この島々が楽園でいられますように。
Aki43

Aki43の感想・評価

3.8
沖縄は、いや日本国はどこに進んでいるのか、、、。
恐怖しかありませんでした。

喜怒哀楽の
怒だけを観せられてたら上映終了後
席を立てなかったかもしれません。

喜、哀、楽を作品に入れてくれて
救われました。

たくさんの日本人に観てほしい作品でした。

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