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りりかの星
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目次

りりかの星の作品紹介

りりかの星のあらすじ

18 歳になった娘の萌は、突然ストリッパーになりたいと言い出した。激しく同様する父親の泰造。人の命を救いたいという萌の望みを叶えるべく、看護専門学校への入学資金を積み立てているのに。理由も知らされぬまま、幼い頃よりの父との二人暮し。誰よりも好きなお父さん。だが、ネットで拾った映像を見たとき、萌の夢が変わった。それは、被災者を慰問する踊り子・小室りりかの艶やかな舞い姿。夢だって変わる。萌の母の秘密とは。眠れぬ夜を過ごす父はあるとき、女体の胎内にも似ためくるめく異界へと誘われる。そこで体感したこととは──。現世へと回帰した父・泰造は、娘・萌に言った──。

りりかの星の監督

塩田時敏

りりかの星の出演者

廣木隆一

水戸かな

三池崇史

原題
製作年
2023年
製作国
日本
上映時間
28分
ジャンル
ショートフィルム・短編

『りりかの星』に投稿された感想・評価

4.0
 廣木隆一監督の40年のフィルモグラフィにおいて、まさかの初主演ということで半信半疑のまま観に行った初日舞台挨拶。廣木さんも確か風間詩織の『火星のカノン』や竹中直人の『サヨナラCOLOR』に出演していたはずで、俳優としての活動はこれが初めてではないのだが、70歳にしてどんな演技をしているのかもの凄く気になったのだが、撮影はコロナ禍が始まる前の4年前だという。18歳になった娘の萌(水戸かな)が突然ストリッパーになりたいと言い出し、父・泰造(廣木隆一)は激しく動揺する。彼は、人の命を救いたいという娘の夢のために、看護専門学校の入学資金を積み立てていた。理由も知らされないまま幼いころから父と二人暮らしだった萌は、誰よりも父のことが大好きだった。しかしネットで踊り子・小室りりか(小室りりか)が被災者を慰問する映像を見たとき、萌の夢が変わった。眠れぬ夜を過ごす父は、女体の胎内のようなめくるめく異界に誘われる。現世へと戻ってきた泰造は、萌にあることを告げる。

 映画評論家・塩田時敏の初監督作を映画監督の廣木隆一に加え、三池崇史が役者として盛り上げる辺りも極めて歪な化学反応だし、塩田時敏自身も自分は映画評論で食って来た身だから、どんな批評が来ても甘んじて受けると怪気炎を上げていた。28分間の短編でサイレントでストリップ映画ということで本当に大丈夫かと思ったのだが、結論から述べれば今の日本映画から小さいながらもこのような日本映画が登場したことに驚きを禁じ得ない。多少のエロはあるが、巷に氾濫するエロスと比べればこんなものは生易しいものだと思う。今作の撮影が4年前だから当時66歳の廣木隆一監督の起用は、18歳の娘を持つ父親というにはあまりにも年を取り過ぎていることはご容赦願いたい。然しながら廣木隆一の侘しい姿こそが、昭和の時代の殿山泰司と瓜二つではないか。廣木隆一の映画というか骨格に在りし日の殿山泰司を見た映画評論家・塩田時敏の慧眼こそが真に称賛されるべきで、映画完成までの悲喜交々を語る塩田時敏のマイクを持つ手捌きは小刻みに震えている。それだけでも十分だろう。

 28分間の後半に自身が出演させられ続けている三池組のボスを持って来るアイデアも正気ではないが背に腹は代えられない。芦澤明子氏の360°パンによる横浜ロック座のサークリングがもたらす映画的な高揚感は車椅子の使者(三池崇史)がやおら立ち上がった瞬間に時空が歪む。2024年の父の日にこんな映画を見せつけられて貴重な映画体験だった。
Nove
3.8
18歳になった娘の誕生日。
自分の夢を見つけた時に、飛び出せるか、諦めるか。
声に出せない大切な言葉、これを読み取って貰いたい。
サイレントの静けさと、妖艶な舞台が映し出す。
紙吹雪舞う、りりかの星。
父子家庭で養われた女子高生(水戸かな)が、被災地を慰問するストリップ嬢(小室りりか)に感化される。相反する人生観をもつ父娘の葛藤劇を描いている、短編映画。

"ピンク映画の伝導者&ゆうばり映画祭の立役者"として、ある一定のマニア層に認知されている評論家・塩田時敏の初監督作品。80年代の成人映画を支えた功労者・廣木隆一(広木隆一)監督が、ヒロインの父親役を演じている。

フィルムとデジタルの融合、無声映画の模倣、ストリップの俯瞰ショットなど、如何にも評論家がやりそうな演出のオンパレード。「生きるための活力としてのセックス」が題材に取られており、女神に縋りつこうとする三池崇史の姿に将来の自分が見えてくる。

端的に述べると、"短編映画祭で偶発的に出会った一編"という印象。監督自身が生き字引のような存在なので、特別ゲストを呼んだ舞台挨拶込みで鑑賞すべき作品。本編だけを入場料1200円で観るのは、あまりにもニッチな冒険。

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