雷雨によって避難した洞窟で、考古学に没頭する学者と出会った登山客の一行。

彼は壁画から調べた太古の物語を語り始める…。

ビクター・マチュア、キャロル・ランディス主演の恐竜物原始ドラマ。

1940年に製作された特撮恐竜映画では伝説的な作品です。 

『狼男』で有名なロン・チェイニーJr.も出ています。

また、ヒロイン役のキャロル・ランディスは29才という若さで謎の自殺をしてしまった人なので、貴重な映像とも言えます。

この映画より数年前に撮られた『ロストワールド』『キングコング』等にも恐竜(…の人形アニメ)は出てきますが、本作品の恐竜達は一味違います。

本物のトカゲやワニに恐竜っぽい装飾(造り物の背びれ等)をつけて撮影しているのです。

他にも象に装飾を施したマンモスなどなど。

恐竜とマンモスと人類が同じ時代にいたはずはありませんが、そういうことにしておいてください。

モノクロで画質が良くないので合成の粗が分かりにくいせいかも知れませんが、思ったよりも違和感が無く、迫力があって面白かったです。

当時はこれで観客には驚異の特殊映像だったのだろう。

しかも、そのトカゲとワニをガチンコで戦わせていたりします。

動物保護など盛んな現代では最早創ることができないところに迫力と印象を受けました。

ただし、火山噴火の特撮シーンでは本当に火がついちゃうワニとか、仕掛けで転落するトカゲとかなどで、動物虐待という負の歴史も背負っています。

あと、メインは原始人の生活なので特撮ファンはあまり期待しないほうがいいかと。

本作品はその後、巨乳セクシー爆弾ラクウェル・ウェルチ主演『恐竜百万年』でリメイクされました。

ちなみに根本的な突っ込みですが、『百万年』前に恐竜はもういなかったらしいんですが…。

• #洋画。
• #ファンタジー。
• #洋画ファンタジー。
• #白黒。
• #紀元前百万年。

自分に言い聞かせて楽しむこと、それもクラシック映画との向き合い方。

ほとんど台詞がないが、時はサイレント映画が衰退して10年ほどしか経っていない。製作者たちは見せ方を知っており、物語はストレスなく伝わった。

当然、これは映画なので、リアルに当時の原始人のように見せればよいわけではない。主人公、ヒロインは他のキャストより美しく撮られているが、そこは問題視してはいけない、、、あれ？自分に言い聞かせているな、この感想、、、と思い始めた。

アクションシーン、恐竜シーンはアイディアのてんこ盛りでとても楽しんだ。後の映画産業どころか、日本のドリフなどにも影響を与えていそう。先駆者は強い。もしかするとこの映画のさらに先駆者が存在するかもしれないが。

自分に言い聞かせて楽しむこと、それもクラシック映画との向き合い方なのだ。

とても面白かったよ！
Filmarksの点数低いし、古いモノクロ映画だし、パッケージはB級臭漂うしで、見る前からテンション極低の寝る覚悟で視聴を始めたのですが、良い意味で期待を裏切られる結果となりました。
中弛み無く、最初から最後まで楽しめた、良作だと思います。

登山中、嵐に見舞われて洞窟に逃げ込んだ一行。
その洞窟には多くの壁画があり、その研究をしている博士がいた。
嵐が去るまでの時間潰しとして、壁画から読み取った太古のストーリーが語られるという展開で物語が始まります。
2つの異なるグループ、粗暴なロック族の青年・トマクと、農耕をするなど文明が比較的発達しているソック族の女性・ロアナ、この2人の原始人のラブストーリーとなっています。
なお、嵐の洞窟のくだりは最初だけで、以降は紀元前百万年前のストーリーとなっており、洞窟には戻ってきません。

原始人が主役の映画なので、当然ウホウホとしか会話しません。
いや、ほんとにウホウホ言ってる訳では無いですが、話したとして人名、それ以外は、一応言葉を交わしているらしい発言をしています。
会話内容は基本的にウホウホホで、視聴者に意味は通じないです。
モノクロだはウホウホだわで面白いのかと言うと、これが意外にも面白かったです。
基本ジェスチャーでのやり取りで通じるほどシンプルなストーリー展開をしていて、プロット的には子供向けと言っていいレベルです。
ただ、モノクロだし、人が怪獣に食われたり、バイオレンスなシーンがないではないので、実際子供が見るのはキツいと思いますが。

特撮部分も意外に良かったです。
出てくる怪獣の大部分は、ヒレや牙をメイクで追加しただけのただのトカゲだったり、どう見てもただの象をマンモスと言い張ったりしているものなのですが、トカゲを映像で大きく見せているだけであっても怪獣同士が戦うシーンなどは結構迫力を感じました。
また、序盤ロック族の族長がバッファローと戦うシーンがあるのですが、ここどう見てもガチで走ってくるバッファローにおじいちゃん立ち向かってるように見えます。
おそらく特撮無しでガチバトルさせているのではないかと思うのですが、そういった激しいシーンはなかなか見応えがありました。
なお、終盤に動物虐待で問題になったということで話題になるシーンがありますが、直接的に虐待しているような場面はなく、映像からは悲愴な印象は受けませんでした。

特撮映画では著名な作品なので、一応見ておくか程度に見たのですが、期待以上に良かったです。
モノクロ映画だからと言って侮れないですね。