
小樽で暮らす高校生・星野美歩は、母の遺品整理中に古い携帯電話を発見する。そこには、若き日の母と見知らぬ男性──東京で舞台俳優として活動する望月建斗の姿があった。母の死をきっかけに自らのルーツを知りたいと願った美歩は、思い切って建斗に手紙を送る。数日後、建斗は小樽を訪れ、ふたりは母・深雪の過去について語り合う。だが、語られる記憶は、必ずしも美しいだけのものではなかった。母の元恋人、義父の暴力、知られざる過去──そして、自分の本当の父親は誰なのか。DNA 鑑定の結果、美歩と建斗の間に血のつながりはないことが明らかになる。それでも建斗は、美歩の未来を支えたいと手を差し伸べる。孤独と痛みに満ちた日々を抜けて、美歩は初めて“自分の意志で進む道”を選びはじめる。 夢に向かって──自らの力で。
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