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ユマカウンティの行き止まりの作品紹介

ユマカウンティの行き止まりのあらすじ

1970 年代、ユマ郡の砂漠地帯。最後の給油所であるダイナーの戸をセールスマンが叩いた。 定刻になっても給油車が来ないのだ。セールスマンはウェイトレスと話しながら時間を潰す。 そこに現れたのは、凶悪な銀行強盗。セールスマンとウェイトレスは人質となってしまう。だがガソリンがないので銀行強盗もダイナーから出られない。そんな状況も知らずに次々とクセありの面々がダイナーを訪れる。老夫婦、インディアンのチーフ、頼りない保安官、そして犯罪者を目指すカップル…。はたしてセールスマンとウェイトレスは無事に生還できるのか⁉

ユマカウンティの行き止まりの監督

フランシス・ギャッピ

原題
The Last Stop in Yuma County
製作年
2024年
製作国・地域
アメリカ
上映時間
90分
ジャンル
ドラマクライムスリラー
配給会社
KOOKS FILM

『ユマカウンティの行き止まり』に投稿された感想・評価

kuu
3.7
『ユマカウンティの行き止まり』
原題または英題 The Last Stop in Yuma County
製作年 2023年。上映時間 90分
映倫区分 G 製作国 アメリカ

今作品が長編デビュー作となる新鋭フランシス・ガルッピ監督が、砂漠のダイナーを舞台に予測不能な最悪の事態が次々と巻き起こるさまを描いたブラックコメディ調の犯罪スリラー。

ガソリンの補給待ち、砂漠のダイナーでの予期せぬ停滞。
一見すると退屈な待ち時間に過ぎなかったその場所へ、近隣での銀行強盗事件という不穏な空気が滑り込んでくることで、物語は一気に緊迫したサスペンスへと変貌を遂げます。 
通信手段が途絶した密室空間という古典的な設定は、他者との接続が当たり前となった現代社会の視点から見れば多少新鮮で、外部からの救助が望めない閉塞感が人間の生々しい本性を引き出す舞台装置として機能しています。
 
物語が動き出すと、逃げ場のない狭小な空間の中で同調圧力や相互監視といった社会心理学的なメカニズムが露骨に作動し始め、一人の恐怖や疑念がダイナー全体へと瞬時に伝播し、集団全体の判断力が鈍化していくプロセスは極めてスリリングてした。
社会心理学で語られる集団浅慮、グループシンクの典型のように、誰もが平静を装いながらも相手の表情を探り合い、無害な仕草すらも脅威として解釈してまう。
生存本能と倫理観の板挟みになった人間の滑稽で危うい心理が、逃げ場のない空間の中で凝縮されて露呈していきます。
 
今作品は、コーエン兄弟やタランティーノを思わせる既視感があり、また、物語のテンポがゆったりしすてるネガティブなとこも散見されたかな。
確かにジャンル映画としての骨組みは王道やけど、低予算ゆえの規模の小ささやストーリーの既視感も否めない。

まぁ、それでも今作品は個人的には魅力的やったんは、実力派キャスト陣が醸し出す卓越したリアリティと、限られた製作条件を最大限に活かした密室劇の完成度にあるかな。
主演のジム・カミングスをはじめとするキャスト陣が魅せるリアルな恐怖と逡巡、そして僅か20日程度ちゅう、短期間で撮り上げられたと云うが、その集中力は一見の価値がありました。
欠点となり得る制約を職人技的な演出でカバーした感じかな。
人間の愚かさと愛おしさを冷徹かつ温かな眼差しで描き切った今作品は、古典的サスペンスの魅力を現代に蘇らせた堅実な作品でした。


1970年代、米アリゾナ州ユマ郡の砂漠地帯。セールスマンが最後の給油所であるダイナーを訪れた。定刻になっても給油車が来ないため、セールスマンはウェイトレスと話しながら時間を潰していた。そこに凶悪な銀行強盗が現れ、セールスマンとウェイトレスは人質となってしまう。しかし、ガソリンがないため銀行強盗もダイナーから出ることができない。そんな状況も知らず、ダイナーには老夫婦、インディアンのチーフ、頼りない保安官、犯罪者を目指すカップルなど、クセのある客ばかりがやって来る。

主人公のセールスマンを「サンダーロード」のジム・カミングス、ウェイトレスを「ハウス・オブ・ザ・デビル」のジョスリン・ドナヒュー、銀行強盗を「バーバリアン」のリチャード・ブレイクがそれぞれ演じる。2023年のシッチェス国際映画祭で選りすぐりのスリラー、サスペンス、アクションどの作品がセレクトされるORBITA(オービタ)部門で作品賞を受賞するなど高い評価を得た。』
背骨
3.5
悪い事しか起きなそうなダイナーでの出来事を描いた小品で、監督の映画遍歴を感じられるような可愛げのある映画

悪意を加えて再構築した『パルプフィクション』もうひとつの世界線のようでもあり、インディーズ映画祭観客賞受賞作品のようでもあり…
symax
3.7
"ガソリンかね?…あいにくだがタンクが空っぽなんだ…いやなに、もうすぐ給油車が来るって…隣のダイナーで待つといい"

"なんだって?次のスタンドかい?…160キロ先だよ…"

仕方なくダイナーで待つ事にしたキッチンナイフのセールスマン…次に現れたのは二人組の男…どうも雰囲気が怪しい…ラジオで言ってた銀行強盗が乗ってた車と同じ緑のピントに乗って来た…

気がつけばウェイトレスと共に銀行強盗の人質となってしまったが…ガソリンが手に入れば出て行ってくれるらしい…

…でも、いつまで待ってもガソリンは来ず、ガソリン待ちの客が増えるばかりで…


評判は高いものの、そもそも公開している劇場が少なかったので、鑑賞する時間が取れなかったのですが、まもなく公開終了というタイミングでようやくの鑑賞。

逃げ場のないシチュエーションで巡り合ってしまった銀行強盗とガソリン待ちのちょいクセ強なメンツによる準密室スリラーといったところでしょうか?

なるほど面白い、コーエン兄弟やタランティーノの名前が踊るレビューが多かったのも納得なのです。

究極のシチュエーションの中で歯止めが効かなくなってくる人々を実にブラックな展開で描いていくのですが…

率直な感想を言わせて貰えば、コーエン兄弟やタランティーノ作品に比べると…少しぬるい…ちょっとでも触るとスパッと切れてしまうような鋭利なナイフを突きつけられているような緊張感はなく、ゆる〜い感じがするんですよね〜

そもそも暑い暑いと言いながら、画面から暑さが伝わらず、だから何処か緊張感も伝わって来ない…なので後半の見せ場もとんでもないシチュエーションなのに緊張感が見えない…でも、不思議…その緊張感の無さ故に後からジワジワとくる面白さ…

なんかサム・ライミが絶賛するのが分かるような気がする…

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