ダウンレンジの作品情報・感想・評価

ダウンレンジ2017年製作の映画)

Downrange

上映日:2018年09月15日

製作国:

上映時間:90分

ジャンル:

あらすじ

6人の大学生が相乗りし、広大な山道を車で横断していると、タイヤがパンクする。タイヤ交換を担当した男は、パンクはアクシデントではなく、銃撃を受けていたことに気づく。その時、既に彼らは「何か」の標的になっていた…。

「ダウンレンジ」に投稿された感想・評価

NF

NFの感想・評価

3.5
過去の北村龍平作品の様なストーリーテリングよりも絵面の格好良さを優先する感じは少しだけ薄れ、最後までほぼダレる事なく観れた
後半につれてご都合主義的な部分が増すのが少し残念。
この監督はこのまま海外でバイオレンスを撮り続けて欲しい。
安っぽい予告でどうかと思ってたけど面白いじゃん。さっすが北村龍平。

開始数秒で銃撃が始まるテンポの良さ、シーン毎にメリハリが効いてて飽きないし、偶然通りがかった家族や警官まで全員皆殺しの地獄絵図っぷりもパワフルで最高。ただ、スナイパーが暗視ゴーグルを持っているかどうかは寸前までどっちか分からないように撮った方が良かったと思う。ワンシチュエーションものでここまでやってくれれば文句はない。

このままハリウッドにしがみついてニッチなスリラーをどんどん作っていってほしい。応援してます、北村龍平監督!

このレビューはネタバレを含みます

典型的な低予算シチュエーションスリラーの意欲作。だだっ広く行き来の乏しい田舎道の途上で大学生数人の乗る車が何者かに狙撃され、一人また一人と狩られる恐怖を描く。

90分という程よい尺に、テンポ良く恐怖演出が散りばめられているが、冒頭のパンクでの立ち往生から最初の狙撃銃殺を受けて残りのメンバーが事態を察してパニックになる描写がやや間延びしており、そこはちと残念。

ただ、正体不明のスナイパーの気質がその処刑スタイルによって特徴付けられている様は実に見事であり、その最たるシーンが中盤の一幕。
最初の犠牲者の二人の男女うちの一方、女の子が実は妊娠しており、彼女と身を固める決意だったことを生き残っているメンバーに打ち明け、彼女と心中する覚悟で車の影から這い出て、殺されても構わないとばかりに彼女の亡骸に寄り添うが、死を覚悟した彼をスナイパーは撃たない。
だがしかし、その直後に遠方から別の車が走ってきて俄かにスナイパーから逃れられる可能性が出てきて、彼がその車に生存の望みをあらたに助けを求めようとした瞬間に無残に撃ち殺される...まるで「捨て鉢」になった相手には欲情しないレイプ犯のようであり、実に厭で実に巧みな演出。

その後も、生き残ったメンバーの中の軍人の父を持つ少女がリーダーシップをとって皆を奮起させるが、そこでもまた実に残酷なシーンがちらり。
前出の遠方からの車に乗る若い夫婦とその娘が狙撃されて車が横転し、妻と娘が死んで車から這い出した夫が乏しい電波の中で警察に電話する。
ガソリンタンクを狙う追撃に気付いた生き残りの一人の女の子がその危機を彼に叫ぼうとするが、彼女を先述の軍人の娘が黙らせる。「あの電話が繋がるかに私たちの命が掛かってるかの。止めないで。」
まるで夏目漱石の小説『こころ』で主人公の親友が恋の苦悩で自殺し、その遺書に己のことが書かれていないかを真っ先に確認する主人公のエゴイズムのようであり、こちらも実に胸糞の悪くなる秀逸なリアリティである。

その後、軍人の娘はタイヤを燃やした煙で勇敢にも走って切り抜けようとするが、呆気なく射殺される。
ようやく到着した警官隊さえもスナイパーの餌食になっていく様は些かオーバー過ぎる展開に思えるが、ただ一人生き残った少女が半ば錯乱状態でパトカーでスナイパーの陣取る木に突進し、落ちてきた相手とフェイストゥフェイスで殺しあうラストは手に汗握る。
偽装迷彩フードとメイクで最後までその素顔が判明しないスナイパーを銃で撲殺し、その銃が暴発して唯一残った少女も死んでしまう...絵に描いたようなバッドエンドだが、喉に突き刺さった銃弾と、噴水のように溢れ出る鮮血がまた悪趣味で突き抜けている。

好きな人には間違いなく嵌る、フェティッシュなマイナー作品。
久しぶりに北村龍平の映画観た。
相変わらずというかやっぱりというか期待通りというか、北村龍平は北村龍平だなぁと。
グロテスクでバイオレンスでB級で、みたいな作品作るの上手いなぁ。
始終ドキドキできたし、いろいろとめちゃくちゃ。ジャパニーズクールです。
最後はお決まりの死亡フラグ付き。
ほら、みたことか!ってなります。
ワンシチュエーションながらスピード感もあって楽しい映画でした
あちゃ

あちゃの感想・評価

3.0
照明が弱いところがショットとしてしまってないし、録音環境がすごぶる悪い。客から金を取る画面にしてはキツイ
女の死体に布をかぶせるのは駅馬車からの引用であるが、泣かせるパートがあるからメロドラマに接近している。はひーという感じの演技指導がわざとらしいから、要塞警察のようにハードボイルドにやった方が良かったな、と。惜しい
horahuki

horahukiの感想・評価

3.1
物陰から常にこちらを狙うスナイパー。
誰も通らない開けた山道で、車を盾にスナイパーからの狙撃から逃れようと必死になる若者たちを描いたシチュエーションスリラー。

北村龍平監督作です。
日本では実写『ルパン三世』とか良くわからんやつ撮ってますが、海外では『ミッドナイト・ミート・トレイン』とか『ノー・ワン・リヴズ』とかホラー良く撮ってますよね。見てないけど…笑

あらすじ…
若者たち6人が相乗りして山道を走行中、急にタイヤがパンク。とりあえずスペアと交換しようとして、男がモタモタやってたら、そいつがいつのまにか頭から血を流していた。彼らはどこかからスナイパーに狙われており、タイヤのパンクは銃撃のせいだった。それに気づいた若者たちは車の影に急いで隠れるが…。

普通だったら10分くらいで終わってしまいそうな内容なわけですが、スナイパーが主人公たちを全員ぶっ殺そうという明確な殺意を持ってるわけではなく、全員殺そうとしてはいるんだけど、退路を奪い自分が完全にコントロールできる状況下に追い込んでいたぶることに楽しさを感じる系のキチガイだとすることでしっかり90分持たせてる。

開始数秒でタイヤパンクというスムーズな出だしにもかかわらず、スナイプに気付くまでがモタモタし過ぎ。登場人物の関係性描いてから、パンクさせるのが良くある方法だと思うんですけど、本作はその逆でパンクさせてから関係性を描きます。

それが長すぎ!!だって、スペアタイヤに交換すれば良いだけなのにウダウダウダウダ延々とどーでも良い会話しまくりで一向に作業しようともしないんすよ。やっと動いた!→スペアタイヤをトランクから出しただけでウダウダ開始→やっと動いた!→ジャッキセットしてウダウダ開始。サッサとやれよ!明らかに尺稼ぎやんけ!そんでここのカメラがすごくチープに感じる。

そのウダウダやりながら描く関係性や背景は、閉鎖シチュエーション作ってからのドラマに活かすためのものであるはずなんだけど、ドラマ的なものなんてその後ほぼないので丸々要らないといっても良いレベル。

肝心の閉鎖シチュエーションに入ってからはそれなりに緊張感はありつつも、それもイマイチ振り切れない。スナイパーに遊ばれてるという絶望感は確かにあるはずなのに何でだろ…と思って色々考えたんですけど、銃の精度に製作陣の都合が見え隠れするからかも。「遊ばれてる絶望感」が悪い方向に働いてしまってるような。あと希望がほとんど見えないというのもマイナス。途中で2回ほど希望をチラつかせるシーンがあるんだけど、どちらも最初から全く希望だと思えないから盛り上がらない。

正直、あんまり面白いとは思いませんでしたが、サクッと見れるソリッドシチュエーションスリラーとしてはそれなりに楽しめる作品でした。
ぴな

ぴなの感想・評価

3.3
スクリーン3

人狩りの作品はちょこちょこ観てるけど、緊張感とグロさがかなりツボだった!
中には作り物感が露骨なものもあったけれど、最後までゴア描写に手抜きなし。
ラブシーンとか無駄なウェイウェイしているような描写がないのもポイント高い。
で、結局何だったの?とか、犯人の動機は?ってモヤモヤが残る作品が多い中、こちらはテンポの良さと勢いでモヤモヤも吹っ飛ばされる。

90分でちょうどよくオチもついていて、面白かった!
屋外型ソリッドシチュエーションスリラー。
近年のグロは脳しょうのお肉感をしっかり出すのがトレンドなのかな?

事が始まる導入からの緊張感は観ごたえあった。
あったけど、その温度に似つかわしくないグロギャグは正直冷めるかなー。
中盤、あまりに可哀想で悲しいシーンの直後のドッカーンで「あっ、この類いの映画だったのね」とスイッチ切り替えなきゃいけなかったし。切り替えないとその後の能無し用無しおバカレンジャーのシークエンスとか混乱しちゃうと思う。

音楽やカメラワークがソリシチュの御大ことsawを意識しまくりだった。上からのグルグルとかクライマックスのご降臨シーンとそのBGMとか。
あと、マルチカメラの使い回しがいかにもThe日本人的な貧乏性だなーと。
てか映画であの程度の画質のカメラなんぞ端から使うなっての…超浮いてたぞ。

登場人物にも観客にも全く説明がなくひたすらの理不尽に巻き込まれていく恐怖はなかなか。
監督自身に答えがあるかは知らないが、散りばめられた要素をもとに舞台背景をあれこれ想像してみても面白いのでは。
#twcn #cinemactif
北村龍平監督作品の中でダントツで一番の傑作❗️
こういうのが観たかったんだよ❗️
2018年109本目
mito

mitoの感想・評価

3.3
意外に海外で頑張っている北村龍平監督作品。

車に相乗り中の男女。
山に囲まれたハイウェイを走っている途中、タイヤがバーストしてしまう。
タイヤ交換を始めるが、そして彼らがパンクの原因が銃撃によるものと気付いた時、第二の銃声が木霊する。

スリラーに関しては、北村龍平は異様なまでの安定感を発揮するのは前作でも実証済み。
低予算感は否めないが、シチュエーションスリラーとしては、この間のアマゾン製作ザ・ウォールみたいに変な回想もなく、真っ当なスリラー。

人もガンガン血みどろで退場していく。
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