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朝の火
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『朝の火』に投稿された感想・評価

Juzo
4.1
平成から令和へ移る小さな揺れの中、社会の隅で息をひそめる人々の日常が静かに滲み出す。ゴミ処理施設という舞台と、穴を掘って宝を探す行為が、見えない孤独を象徴している。大きな出来事は起きないのに、確かに胸のどこかがざわつく。忘れられたものにそっと触れるような、淡い痛みの残る作品。
「全く問題ありません!」と連呼していたあの方が官房長官として「令和」を発表する声がラジオから流れるシーンが何度か出てきます。

ごみ処理工場で無為に働く男三人。妻の実家で親子三人楽しく暮らすという妄想を抱きながら同僚に暴力を振い続ける「先輩」。ゴミの山から壊れた人形をひたすらコレクションする次郎、そうしたことどもをぼうっと眺めるだけの祐一。
彼らが緩慢に着実に狂っていく様をモノクロームで見せていきます。

その狂いの引き金は団地暮らしの母子。子を演じるのは『王国(あるいはその家について)』の笠島智さん。(実は映画見た後に教えてもらって知った次第ですが)

助監督に甫木元空さん、ラストのダンスの振り付けに『ダンシングホームレス』(新人Hソケリッサ!)のアオキ裕キさんの名前がクレジットされてました。

結構寝落ちしたので語る資格なしですが82分の異空間体験を味わえますよ。
なんかあきらめているのかあきらめてないのかわからないゾンビのような状態でも、それでも前を向かなきゃいけない。

1回では理解が難しいが2回見ようとは思わない。

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