運命なんて、書き換えてやる。

三木孝浩監督、中島健人、milet主演によるドラマで、ユーゴ・ジェラン監督『ラブ・セカンド・サイト はじまりは初恋の終わりから』のリメイク。
ベストセラー作家となった主人公が、妻と出会っていない世界に放り出され、二人の立場が逆転する姿を描く。
オリジナル版は未鑑賞。
主人公となる作家の神林リクを中島、リクの妻でミュージシャンを目指していた前園ミナミをmiletが演じているほか、桐谷健太、風吹ジュン、眞島秀和、中村ユリカ、八嶋智人、円井わん、坂ノ上茜等が登場。
物語は、冒頭ディストピア感溢れるゲーム映像のような光景が広かり、これは一体何の作品なのかと思わず食い入るように観てしまったため、掴みはOKという抜群のオープニングとなっている。
その後、リクとミナミが出会う大学のシーンとなり、そこでリクの親友として桐谷演じる恵介も登場、中島とmiletの大学生姿はギリセーフだったものの、大学八年生という説明があったとは言え、実年齢では45歳になる桐谷の大学生姿は流石に無理があり、まるでコントのよう。
その後、リクとミナミは結婚、リクはベストセラー小説家となる反面、ミナミは芽が出ず、日々のすれ違いが生じ始めていたところ、ある日リクが目覚めると、ミナミが大成功したミュージシャン、リクは小説の編集者となり、かつミナミはリクを知らないというリクにとっては絶望的な世界が広がっていた、という展開に。
この設定は、冷静に考えると突拍子もない世界観となっているものの、前述のようにゲーム映像のオープニングに、コントのような桐谷と、ところどころぶっ飛んだ演出があるため、思いのほか違和感なく物語に入り込めたのは意外だったところ。
また、同じように相手が知らない世界に迷い込んだと言えば、まさに現在上映中の塚原あゆ子監督『ファーストキス 1ST KISS』と被る点もあるのだが、『ファースト〜』がタイムトラベルもので頻繁に過去と現在を行き来するのに対し、本作品は基本リクが違う世界に行きっぱなしとなることから、頭がこんがらがるようなことはなく、その点では観やすかったかなと感じた次第。
そんな異世界に迷い込んでしまったことに対する戸惑いと、何とかミナミとの関係を再構築しようと奮闘するリクを中島が好演していたのはもとより、miletが時折こなれてない面も散見されたものの、映画初出演としては十分合格点であったのは嬉しい誤算。
クルマ好きの視点からすると、過去映像にあった街並みのシーンで、信号待ちするクルマの一台に二代目となる日産・レパードの前期型モデルが映り込んでいたのに加え、リクとミナミの中和剤と機能していた恵介の愛車が、1984年に発売されたトヨタ・マークIIのワゴンであり、フェンダーミラーや外部に貼られた木目調パネル等が懐かしかったのは見逃せないポイント。
背景を淡くぼやかし、日中のシーンにおいて柔らかく降り注ぐ木漏れ日が印象的な映像は、紛うことなき三木監督のそれであり、眺めているだけで心優しくなれる安心安全な仕上がりであるとともに、音楽業界の第一人者とも言える亀田誠治や小説家である羽田圭介が本人役として出演していたのにはニヤリとさせられ、あらためてマジマジと見たmiletの笑顔に生じるエクボにしてやられた一作。

私もビビッときてるかも。

miletが好きなのでやっと鑑賞！
思ってたより全然面白かった！
大学時代に出会い、互いに一目ぼれして結婚したリクとミナミ！8年後、小説家を目指していたリクは、歌手の夢を諦めたミナミに支えられ、ベストセラー作家となる！ある朝、リクが目を覚ますとミナミの姿がなく、打ちあわせのため訪れた出版社では人々と全く話が噛みあわない！やがてリクは、人気作家だったはずの自分がなぜか文芸誌の編集部員になっていることに気づく！そして街には天才歌手として活躍する、自分とは知りあってすらいない“前園ミナミ”の姿と曲があふれていた！戸惑いながらも、人生のすべてを取り戻すべく奔走するリクだったが……
なんか今まではこういう恋愛から結婚に繋がって夫婦になり仲があまり良くなくなっていく設定に特に何か思ったことは無かったんだけど、『ファーストキス』を観てから、結婚生活は解像度が上がって、見逃していた欠点が4Kで見えてくるって言葉に引っ張られまくっている自分がいる！
この作品はすごく綺麗な恋愛を描いている感じでロマンチックな部分とかもたくさんあって、夢のような話が多くて単純に楽しめた！普通に歌手とあそこまでの関係になれるとかすごいと思う！まぁこれが違う世界に行ってもほんとうに愛した人は変わらないってやつか！良いところで毎回miletの歌声くるのずるいと思う！こんなん全部が綺麗になっちゃう！
この話の設定が自分には気に入った！確かに当たり前だと思っていたことが全然違うことになるとパニクルよね！自分もリクの立場ならってずっと考えてたからすごく共感できる部分もあった！でもこの映画もそうだし、こういう結婚生活で不仲になって何かが起こって元に戻った時に対応を変えて仲直りするみたいな話は映画だから成り立ってるわけで、実際だとそんなこと起きるわけがないし、だからこそ日頃からきちんと相手に向き合うことが大切だよね！でもそれは分かっていても難しいのが現実だよねって学生ながら思ったw
この映画の唯一のいらないシーンがあの小説の中を再現したシーン！あれはちょっと萎えた！別になくても言葉だけで良かったんじゃないかな？あのセット確か『君と世界が終わる日に』でも使われてたw
miletキャスティングした人天才！まさかあのハイトーンボイスが綺麗なmiletが俳優業やるとは思ってもなかった！何であんなに美しいのだろ？あんな彼女絶対いいと思う！普通なら日頃買い物を紙袋にフランスパン入れるなんて違和感だけどmiletとケンティーだからなんかフィットしてた！
美男美女の綺麗な恋愛を見せてくれてありがとう！桐谷さんもいい役だったよ〜愛は自分勝手じゃ成立しない！お互いがお互いのことを思うことが大切なんだね！

miletの演技を観てみたい！ただ、それだけで劇場へ…

いわゆるパラレルワールドもので主人公が元の世界へ戻るために奮闘するといったストーリーです。個人的には好物の類い😁

miletの演技ですが自然体ですごく良かったです。過去にも同様のパターンで俳優デビューした中島美嘉やYUIがいますが、はるかにmiletのレベルは高いです！

それからリク（中島健人）の先輩編集者・梶原（桐谷健太）がイイ味だしてるんです。この作品の面白さを高めてるのは間違いなく彼です👏

ラストは無理やり畳み込んで終わらせた感じはあるものの全体的には良い仕上がりの作品でした～

PS.
ミナミのおばあちゃん（風吹ジュン）が謎だらけ。もしやパラレルワールド体験者なの？