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君への挽歌
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目次

君への挽歌の作品紹介

君への挽歌のあらすじ

韓国の口承伝統芸能「パンソリ」の優れた歌い手としてのツアー公演、大学教授としての学生たちへの国楽の講義と、長年にわたり多忙の日々を送ってきたドンヒョク。 彼は「晩年を故郷で過ごしたい」という妻ヨニの願いを受け入れ、夫婦二人での美しい田舎暮らしを始める。ないがしろにしがちだった妻との時間を取り戻そうとするドンヒョクだったが、ほどなくして彼女の言動の異変に気づく。 今何を話していたのか、何をしていたのかを忘れてしまう。感情を制御し切れず、時には暴力まで振るってしまう......ヨニは、認知症を患っていた。 何もかもを捨てて、愛する妻の介護に向き合うドンヒョク。しかし認知症が進行し、別人のように変わっていくヨニに、彼の心は疲れ果てていく......。

君への挽歌の監督

イ・チャンヨル

原題
그대 어이가리/A Song for My Dear
公式サイト
https://scramble-film.com/banka/
製作年
2023年
製作国
韓国
上映時間
120分
配給会社
SCRAMBLE FILM

『君への挽歌』に投稿された感想・評価

3.5
今年も四谷にある韓国文化院でのコリアンシネマウィークが始まりました。日本初公開の作品や話題作を無料で観せてくれるんですから‼️・・もちろん事前の抽選で当たらなければいけませんが。
最初は「君への挽歌」です。

妻の認知症が悪化して苦しむ夫や娘夫婦のお話です。監督さんはおそらく身近に認知症の方がいたのでしょうね。そんな気がしました。あまりに起こることや苦しみ方がリアルで、わたし自分自身の家族の現状を思いました。ここには書きませんが😅

客席後方には配給会社さんたちお呼ばれしていましたから、ひょっとして今後の公開やソフト発売があるかもです。

しかし、これは日本人の日常や家族感からは少し距離があるように思いました。
この夫はパンソリの歌い手という設定で要所に歌と踊りがでてきます。日本における歌舞伎・・いや地歌とかの方が近いかな、そうした残すべき伝統文化だとは思いますが、今の韓国でも少し古い感じがするのではないかと思います。
そしておそらくあえて「アイゴー」と歌詞にある歌を選んで使っていると思うのですが、このアイゴーって日本語にはない単語です。とっても嬉しい時に「アイゴー」が「うわー!」みたいな感じで使われます。でね、家族が亡くなって葬儀のシーンでも「アイゴー」なんです。そりゃ困ったねーという時も「アイゴー」。
今作では夫婦や親子のアイゴーな関係性が、日本よりもなんだかんだ言って離れられない関係として描かれます。たぶん日本は相当ドライです🤣


あと、後半でね、このパンソリを唄うシーンに、スローで感傷的なBGMを被せてくるんです。これはいただけないわー。パンソリ使うなら、それだけで行けるって。何らかの理由でBGMにしたいなら、綺麗にパンソリFOさせて、BGをクロスさせるなりしないとさ、2曲同時にしばらく鳴ってる箇所が二つありますからね。そしてBGだけになったら数秒で黒味、BGもアウトだって 😢
ちょーっと音楽の使い方と編集は気になったなあ。編集はムン・インデさんなので、たぶん監督のこだわりと思われる。


<890>
お友だちに教えていただき、少し前にみんぱく(国立民族学博物館)で安聖民(アンソンミン)さんのパンソリを聴く機会をいただきました。この時が初体験です。

で、映画館で予告編見てたら、パンソリの名手として名を為した初老の夫が、アルツハイマーが急進行する妻と向き合っていく様を描いた作品だということで半分はパンソリ見たさで見物。

でも、映画の中ではパンソリそのものの露出はそれほど多くありません。韓国国内では殊更パンソリの絵を見せなくてもお客さんは皆さんよくご存知、ということなのかも。
若い世代が「路上ライブ」的にパンソリを広めていきたい、みたいな話にはなっていたので、伝承という面でのしんどさは、とりわけ民族芸能分野では韓国でも課題なんだろうなあ、とも。

で、ストーリーは、かつての有吉佐和子『恍惚の人』(といっても若い方はご存知ないかも…)風に進みます。

お話としては、病状の進行につれて、かつて夫婦は二人の子のうち一人を亡くしていること、亡くなったのは男性、残った一人は女性)、「長男」喪失に自失から逃れられない夫が「放蕩」に至ってしまったこと。そして父親は現役の間、パンソリ公演で自宅を長期間留守にしていたこと、なんかが明かされていきます。

そうしたことどもが、妻の病状にどんな因果を為すのか、あるいは夫が何らかの因果をそこに見ようとするのか。その辺りが物語の中心に据えられます。(私には些か安易な家父長制批判とも受け取れましたが)

妻は発病後、小康を得た折には必ず「美しく平和に逝きたい」と強く繰り返します。それは少しばかり方向性が違うのですが、先日見たアルモドバルの『ザ・ルーム・ネクスト・ドア』の安楽死問題を思わせるところもありました。完全な自失ではなく誰かにそばで見守ってもらって生を終えたいという気持ち。

今のところ私個人にはそうした強い想いはないのですが、これから先(というか結構近い将来のことだと思います)加齢が進み、病を得て、となった折にどうなんだろうと。

少し不満を言うと120分は長過ぎたかもしれません。とりわけ終盤のエピソードたちは同様の意図の繰り返しで、少し飽きました。湖(というか池かな?)のシーンがラストで良かったのではないかしら。
覚悟してみたけどそれ以上。辛い
認知症、凶暴化しちゃう人は家族が本当に大変だと思う。家族で介護したくても家族だから無理なこともある。
パンソリ初めて聞いた
お母さんの目の演技がすごい。
泣き過ぎた…

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