ソウルに住むウンシムは60年ぶりに宝島と呼ばれる故郷へと舞い戻る。60年来の親友グムスンと共に過ごしていると、昔ウンシムに恋していたテホと再会。懐かしい気持ちになるも、厳しい現実と向き合いながら、ウンシムとグムスンは最後のピクニックに出掛けるヒューマンドラマ。

来週末公開予定の作品ですが、Filmarksのオンライン試写会にて一足お先に鑑賞させていただきました。韓国で単館上映でありながら異例の大ヒットと全世代からの高い評価を得た作品との事で期待していました。

「最高の人生の見つけ方」のような感じかな？と思いきや、割と現実を多く突きつけるシリアスな雰囲気。かと言って暗くならない明るさを持ち合わせていて、舞台になる宝島の美しい景観は目を奪われるほど。

命に関わる病気や子どもとの関係、同世代の友人の介護や死、自身の終活など老齢ならではの現実に直面するウンシム。そういった問題と向き合いながら、長年の友人グムスンと共に旅をする。

自分にもいつか訪れるであろう老齢期。その時にどんな事があるか、そしてその時はどんな人と共に過ごせるか。色々と考えた2時間でした。

ラストは複数の解釈が出来る終わり方。どう捉えるかは人それぞれ。そういったのも公開してご覧になった方から色んな意見が出ると思います。

重いテーマでありながら笑いや楽しい場面も交えて、面白さもしっかりと提供。テーマ提起と映画としての完成度が見事に釣り合った内容だったと感じます。

病気とか周りのことを認識出来なくなるのは怖いけど、歳をとるって悪くないのかなと思いました。

簡単な内容は、大都会ソウルで息子家族と暮らすウンシムは、「宝島」と呼ばれる海沿いの町・南海に60年ぶりに帰郷し、親友グムスンのもとに身を寄せる。かつてウンシムに思いを寄せていたテホも交えて昔を懐かしみ、3人は和気あいあいとした日々を過ごす。忘れていた記憶をひとつずつ思い出し、懐かしさに心を躍らせるウンシムだったが、彼女が長年この地を離れていたのにはある理由があった。16歳の時に彼女の未来を決定的に変えてしまった出来事と、波乱に満ちた人生が明かされ、互いの現在を知ったウンシムとグムスンは、美しい花が咲き誇る草原へ最後のピクニックに出かけ、生まれ変わってもまた友だちになることを誓う。。。というような内容でした。

オンライン試写ありがとうございます。予告を映画館で観て温かそうな韓国映画だなと思い観たかったので観ることに。

精神的にも社会的にも暗いシーンがある中で、ウンシムとグムスンの2人の関係性が歳をとっても昔のまま築かれているのが凄いなと思いました。しかもその2人の関係性が描かれているからか暗いシーンも明るく感じました。

親目線のウンシムから見る自分の子供たちが未熟で苦しいことから逃げるようにしているのを描かれていました。自分の中では結構印象に残りました。社会人の年齢にはなったけど、親目線から見るとまだまだ未熟で真正面から問題に向き合わなければいけないのかなと思いました。

私はずっと関東にいるので上京っていうのがあんまりピンとこないのですが、今作に出てきた南海のような故郷が欲しいなと思いました。あとは家族との関係もより深めたいと思いましたし、過去も振り返って考えてもいいなと思いました。

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