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いもうとの時間
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目次

いもうとの時間の作品紹介

いもうとの時間のあらすじ

1961 年、三重と奈良にまたがる集落・葛尾で凄惨な事件が起こった。村の懇親会で振舞われたぶどう酒を飲んだ女性 5 人が死亡。世にいう名張毒ぶどう酒事件である。犯人と目されたのは、奥西勝(当時 35 歳)。客観的証拠はなく、あるのは自白調書のみ。一審判決では無罪を勝ち取ったが、二審では一転して死刑判決が言い渡される。以降、無実を訴え続けるも、奥西は 89 歳で獄中死した。再審請求を引き継いだのは妹の岡美代子。弁護団を結成し、新証拠を出し続けるが、再審の扉は開かない。遂に 10 度目の再審請求も幕を閉じ、棄却され続けた月日はなんと半世紀。再審請求は配偶者、直系の親族及び兄弟姉妹しかできない。美代子は現在 94 歳。美代子がいなくなれば、事件は闇の彼方に消え る。残された時間はそう長くはない。それでも兄の無罪を信じ、長生きを誓う。あまりにも長く辛い「いもうとの時間」は果たしていつまで続くのか。

いもうとの時間の監督

鎌田麗香

原題
製作年
2024年
製作国・地域
日本
上映時間
89分
ジャンル
ドキュメンタリー
配給会社
東海テレビ放送

『いもうとの時間』に投稿された感想・評価

Nyayoi
3.8
名張毒ぶどう酒事件、1961年。ほとんど知らなかった。
袴田事件が社会を賑わせていたが、まだまだこういった事件、今も戦っている事件はあると知らせてくれたドキュメンタリー。

今更ひっくり返す気はない、というのが前提の棄却続きと思える。一度認められた再審請求もあっさり棄却された。
検察に有利な証拠だけ提出する検察官とそれを受け入れる裁判官。ただ被告側の言い分だけなので、そこはもう少し両者の視点も欲しかったようにも思った。見せ方の問題だが、ラストに控訴棄却した裁判長の写真を並べるというのは個人攻撃のようで少々疑問と感じた。

しかし、冤罪は恐ろしい。いつ巻き込まれるかわからない、自白の強要、検察は面子にかけて絶対引こうとしない。

裁判官は本当に独立しているのか。
袴田事件と違ってこちらはもうご本人が亡くなってしまった。妹さんがいなくなってしまったら、もう裁判は続けられない。94歳だ。時間切れを待っているとしか思えない。

1977年からの取材で作られているというのも凄い。
50年以上に及ぶ妹さんの戦い、戦い続ける弁護団の執念にも感服する。
こういう事実を知ることができる映画に感謝。
no58
4.8
名張ぶどう酒事件の犯人とされた奥西勝氏。明確な証拠もなく、警察などから自白を強要されたことが疑われ、一回は無罪になったのに、再審で死刑判決を下された事件。
本人は刑務所に服役したまま亡くなり、再審請求できる唯一の肉親である妹はもう90歳を越えている。

正義の行方、マミー、そしていもうとの時間。まだ未見だけど袴田さんの拳と祈り。
今年は検察や弁護士の判決に対して今一度疑問を投げかけるような映画がたくさん出てきた。

いろいろ観たけど、この作品を観て、検察と弁護士にめちゃくちゃ怒りを感じるし、なんで再審請求が通らないのか、なぜさまざまな証言は隠されたまま、黒塗り部分の開示請求も跳ね除けられるのか、疑問ばかり深まる。

このままいもうとが亡くなったら、どうなるのか?
私には本当に奥西さんが犯人かどうかは映画を観ただけでは判断できないけれど、白か黒か疑わしいところがある事件なら、もう一度きちんと証拠を開示して再審するべきだと思う。
検察や弁護士のメンツなんて、ほんとマジでどうでもいい。

正義の行方の飯塚事件や、袴田さんの一件も含めて、司法のありかたを一旦この国に生きる人々が自分ごととして考えるべきだと思う。

いもうとの時間が尽きる前に、多くの人がこの作品を観て何かを感じてほしいと願う。
meg
4.1
意義深い映画。
映画館で観てよかった。

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