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奇麗な、悪
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目次

『奇麗な、悪』に投稿された感想・評価

3.9
【違和感の②】

2016年公開の桃井かおりさん脚本・監督・主演の「火 Hee」と同様、中村文則さんの「火」が原作だ。

こちらの方が、ほぼ原作通りのように思うが、やっぱり、短編なので原作を読んでみたらいかがだろうかと思う。

僕は原作を再読し、桃井かおりさん版「火 Hee」を観返してから臨んだ。

「火 Hee」のレビューにも書いたのだけれども、中村文則さんは、火について、主人公の言葉を借りて、原作で「何かを燃やしていなければ存在できない、”奇麗な、悪”(タイトルは、ここから取ったもの)」とし、良し悪しは別にして、誰しもが生きていくうえで必要なエネルギーとして描いているように思うと書いた。
そう云う意味で、原作はこの映画に近いと思うが、セリフ回しと、瀧内公美さんを起用することで”奇麗な”を意識させるようにしたのだと思うけれども、どこか違和感として残ってしまっている気がする。

桃井かおりさん版では、精神的な不安定さが盛り込まれ過ぎて、原作の主人公の中に潜む強さみたいなものが小さくなってしまってないかと考えたが、こちらは、精神的に難があることは暗に示唆されながらも、やはり彼女が生き抜こうとする強さみたいなものはあまり感じられらなくなってしまった気がするのだ。

おそらく主人公のセリフの中にたまに出てくる「〜なのね」の”ね”のせいじゃないかと思うし、瀧内公美さんの演技に精神的な張り詰めたところが感じにくい。

瀧内公美さんのこと大好きなんだけど、ごめんなさいね。

桃井かおりさん版もそうだけど、もう一声って感じかなあ。
3.4
 ひとりの女(瀧内公美)が、街の人混みを歩く。まるで糸の切れた風船のように。時代は現在なのか過去なのかよくわからない。生きることすら危ういと感じさせるその女が辿り着いたのは、一軒の洋館だった。女は思い出す。そこは以前、何度か訪ね、診てもらった精神科医院だった。人の気配のないまま、ドアが開く。静けさが待ち受けている。医師は今もどこかにいるのか? 部屋の空洞に吸い込まれるように、中に入っていく女。そして以前と同じように、患者が座るリクライニングチェアに身を横たえる。それはあたかも、目の前にあるピエロの人形に見つめられているかのようだった。そして彼女は火の話から始めることにしますと幼少の頃、カーテンに放った火で起こった事件から話し始める。そして今日は、全部話すと。

 『教団X』の中村文則の小説『銃』収録の「火」を原作とする物語は、瀧内公美が36ページ一語一句を全て暗記し、撮影に臨んだという。正に瀧内公美の俳優魂が炸裂した狂気の世界に他ならない。メガホンを撮るのは『AT THE BENCH』の奥山由之と、『ぼくのお日さま』の奥山大史兄弟の父・奥山和由で、実に『RAMPO』以来30年ぶりの監督作である。瀧内公美が洋館の一室で話す様子を長回しで撮った作品は何度か編集はされているものの、一つのシークエンスにおいてこれだけ淀みなくテキストを読み続け、なおかつそこに感情や演技を乗せるのは並の根性では出来ない。女の話はどこまでが嘘でどこまでがまともなのか途方に暮れる。全ては女の考えた妄想の世界かもしれない。横浜にある洋館でほとんどワン・シチュエーションのみ。長回しを1日中続ければ映画は撮れるから殆ど予算はかからないのだが、瀧内公美という女優がいなければ成立し得なかった正に瀧内公美による瀧内公美ファンのための78分間の狂気の映画。桃井かおりの感想も是非お伺いしてみたい。口笛の音がずっと耳に焼き付いて離れない。
4.6
【fan's voice独占最速試写会で鑑賞🎬️】
試写会のアフタートークレポートあります🙌

🏤全体の感想
1時間以上のワンカット撮影という舞台のような映画だった。主人公が自分の半生を語る際、彼女は時折微笑み、時折頷き、その表情はとても美しい。にも関わらず、内容はとても壮絶で、語れば語るほどその表情とのギャップが主人公の魅力に繋がり、どんどん主人公の世界のなかに惹き込まれるという不思議な映画体験をした。出演者は主人公役の瀧内公美のみという点でも自分のなかではかなりの衝撃作。

🏤ストーリー
主人公の人生は壮絶で、幼少期には両親を〇し、全うな人と結婚したかと思えば、売春で身体を売って生活する日々に転落する。途中で娘が出てきたときには、それ以上は聞きたくないと思う一方で、その先を知りたいと焦燥感にも似た気持ちを持つ自分がいて、情緒はぐちゃぐちゃ。かなり心拍数の上がる内容だった🫣

🏤冒頭
主人公がカメラのほうに歩いてくるショットから始まるオープニング。おそらくあれは原宿の竹下通りあたりで、その次のショットでは外国人墓地の向かいにある洋館にふらふらと入っていく。都会に対するふわふわな知識からロケ地は原宿⇒青山墓地⇒洋館だと思ったんだけど、墓地は横浜方面にあるそうで、洋館は山手十番館でした。あのエリア行ったことあるし、なんならお気に入りのスポットなのに全然気付けなくてつらみ😇

🏤衣装
壮絶な人生を送っていながら、主人公は白(=純粋、無垢)のコットンワンピースに身を包み、その柔らかな表情から一見、聖母なようにも見える。一方で、胸元はかなり深めのV字で色気が漂い、ときおり下着の肩ひもが見えてしまう無防備さも兼ね備えている。それでいて、ゆったりしたシルエットの後ろ姿は精神病棟の入院服をも連想させる。衣装一つでこんなに主人公の内面を後押しすることあるんだと正直びっくりしてる。こんなに衣装が演出の一つとして存在感を放つ作品に今まで出会ったことがない。すごい👏

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⚠️この先、ネタバレあります⚠️
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🏤印象に残った台詞
『自分の身体一つで商売してるのに、なんで犯罪呼ばわりされるんだ』

🏤洋館
出だしは原宿なのに、洋館の中に入ると一気にレトロな雰囲気になって、過去のまま時間が止まっているように感じた。このギャップが良い。

🏤ショッキングな内容
性被害に関連するショッキングな内容があるので、人によってはフラバしそうで心配。どこかに注意書きがあると良いんだけど…なまじ瀧内公美の語りがうますぎるからその光景が浮かびすぎて、どう見繕ってもPG12は必要だと思う。

🏤その他、いろいろ
・はっきり"売春"っていうんだ…
・娘が連れて行かれたシーンがぞわぞわした。もう色んなツラいことがありすぎて現実逃避しちゃったんだろうなぁ…このときに言った『人生であれほど笑ったことは、ない!(ちょっと鼻で笑う)』のシーンが強烈に残ってる。ない!の言い方が最高だった。
・玩具から流れる口笛が昔のミッキーの音楽(※舵を取りながら吹いてるやつ)にどことなくテイストが似ていてレトロなところが良かった。
・マッチ棒なんて久しぶりに見たぞ
・主人公が途中で髪の毛を下ろすんだけど、そのあとは髪を結っているときの主人公も出てきて同じ話をしてるので、あぁ、こうやって精神科医と何度も同じ話をしながらカウンセリングを受けたんだろうなって思った。それで音声もその時々で聞こえ方が違うのかな。
・自分にとって人生の一大事が起こったときに、他人の悩みがちっぽけに思えたり、その程度で動揺しててバカみたいと思ってしまうのは、哀しいかな、ちょっと分かる気がする。好きだった人が些細なきっかけで気持ち悪いと思ってしまうのは、今で言うところの蛙化現象に近くって、今も昔も恋愛による人間の変化はさほど変わらないんだなぁって思った。

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🎤アフタートークレポートです
(※若干のネタバレあります)
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この日の試写会では脚本/監督の奥山和由氏が登壇しました。制作エピソードなどとても興味深かったです!

Q. 今回映画を作ろうと思ったきっかけは?
A. 自分にとってとても大好きな人、これはLOVEのほうではなく"LIKEのほうの好き"になんですけど、その人が人生のどん底にいて、何かしてあげたいなという気持ちで作りました。みんなが評価していなくても、たった一人の人が喜んでくれる映画を作りたくて。じゃあどういう映画なら元気がでるんだろう?て考えても、これは感性の問題だから正解はなくて。たとえば口笛の音だったり、遠くで「お母さーん」と呼んでる子どもの声だったり、夕焼けの光だったり…内容は悲惨だけれど、もう1回見たいと思える映画になったら良いなと思います。

Q. 中村文則の『火』が原作となり、またこの原作は2015年に桃井かおりさんが監督、脚本、主演で映画化され、その際に奥山さんも製作で関わっていらっしゃいますよね。
A. 桃井かおりさんの『火』は、桃井かおりオンステージな内容で、それはそれで良かったんだけど、特に一人芝居というわけではなく、精神科医も出てくるし、回想シーンもあるんですよ。原作にも「…私、生きてていいんでしょうか…?」という言葉があるけど、この人は絶対に死なない。生きてるだろうな、と思ったんですよね。生命力があるというか、強いというか。中村さんの小説では一人称で語られているということもあって、今回、一人芝居という形式をとりました。

Q. 洋館が素敵でしたが、何か内装へのこだわりはあったのでしょうか?
A. 空間に意思の魂が宿っている、というのをどう表現しようかなと思ったときに、まず自分の生活空間をそのまま移動させようと思ったんですよね。で、山手十番館の近くで、南極物語の監督の実家が料亭をしているんですけど、すごく好みのインテリアがたくさんあるんですよ。ずらっと好みのものしか置いてない。ちょっとお願いして「内装貸してください🙏」ってお借りて、お金ないから「スタッフも泊まらせてください🙏」ってお願いして笑 かなりお世話になりました。

Q. 主演は今大注目の女優である瀧内公美さんですね
A. 主演女優は実は他にも候補が2人上がっていて、それぞれに本読みしてもらって、全員すごく良かったんですけど、なかでも瀧内さんの次のセリフにいくときの表情がとても良かったんですね。言葉じゃないところの演技がとても良かった。それで瀧内さんに決まって、さっそく「36ページある文庫本を丸々覚えてきて☺️」って言ったら「(撮影は)さすがにカットはありますよね?🤨」て聞かれて「いや、この映画はワンカットで撮ろうと思ってて…」で伝えたら「じゃ1時間ちょっとで撮影おわるの?☺️」て聞かれたから「いや、ワンカットで何回もカットを変えて撮る」って伝えて。あの台詞量を何度も長回しで撮るので大変だったと思います。それとシチュエーションを変えて撮ったときに、瀧内さんって動物的に反応して、ちゃんと演じられる人なんですよ。特にこちらから演出するわけでもなく「この部屋を自由に動いていいですよ」って伝えたら「自由にっていうのが一番困る…!」なんて言いながら、リハーサルのときから見事だった。段取り決めて撮るより、自然な動きを撮りたかった。

Q. 精神科医と患者さんの関係についてはいかがでしょう?
A. 精神科医って「全部話してください」て言うんですよね。普段人に言えない話も含めて全部話すっていうのは、極めて恋愛に近い関係だなと。その関係が僕は昔から興味があって…(※と、ここで別の作家さんの話になりメモが追いつかず🙏夫婦仲がうまくいってない医師の1人語りの作品で、性のエクスタシーを取り戻したいから三角関係をどうのこうのって言ってた気がします。ふわふわな情報ですみません)本作では途中で医師(精神科医)の手紙を差し込む演出を考えていたんですが、それに瀧内さんは大反対で「そんなのいらないよ、医師は患者にそういう想いはなかったよ🙂‍↔️」って言われてしまって「いや、あったと思いたいんだよ、俺は…!😂」って思ったんだけど、ややこしくなるからその話はうやむやにしておいて、撮影をスタートしたんですよ。裏ではスタッフに「誰か、繊細で神経質そうな文字を書く人いないか?」て聞いて、手紙を書いてもらって、よしよしこの文字いいじゃないかなんて言いながら、瀧内さんにはナイショで手紙をポンって机のうえに置いといたんですよ。どんな芝居の反応をするかなって思って。撮影は照明とカメラマンだけ、監督の自分はモニター越しに見ていて、そしたら彼女がその手紙を読んで"こういう反応して欲しい"をずばりと演ってのけた。この女が唯一、母性的な表情をするシーン。愛されてたと思ったときにふわっと優しい顔をする、っていう。それで言うんですよね「安心してください、全部うそですよ」って。

Q. 瀧内さんの演技にとても惹き込まれました。
A. 瀧内さんはやっぱり凄いなって思いますね。言葉ってとても繊細で、語尾が一文字変わるだけでも全然印象が違ってしまう。例えば「わたしは胸に秘密がある」と「わたしはね、胸に秘密がある」では印象が違うわけですよ。彼女は本読みで正確に言葉を拾ってくる。見事に原作どおりに話せるのは彼女はやっぱり凄いなぁと思いますね。それでいて、彼女は憑依型じゃないんですね。すごく驚いたんですけど、カメラが回ったらすっと役に入ってカットがかかったらちゃんと抜ける。凄い才能の持ち主だなぁと思いましたよ。僕は原作の中村文則は言葉の天才だと思っていて、瀧内さんは芝居の天才。だからこの作品は原作と主演に恵まれましたね。

Q. 1人芝居のような作りが印象的でした。
A. たしか『第七の封印』を撮った監督が、女優さんがただ喋るだけの映画を撮ろうとして、でもそれは成立しないって企画を断られたという話を聞いたことがあって。僕は普段はプロデューサー業をしているので企画書を持って出資を募るのが仕事なんだけど、今回に関しては企画内容を言ったらきっとボツになるからと思って「企画内容は言えない。でもお金は出して欲しい」っていう交渉から始まって。正直お金を集められるか分からないからスタッフたちにはボランティア的な感じになっちゃうかもと伝えていて、それでも集まってくれたメンバーです。

Q. 撮影では色んなハプニングがあったとか…
A. いざ撮影初日、ロケ現場に行ったら何か目の前の道路で工事の準備してるわけなんですよね。で、ちょっとその辺の人を捕まえて「何するんですか?」って聞いたら「歩道をこう開けて水道管取り替える」て言うんです。まいったなー…と思ってダメ元で「それどうにかズラせないでしょうか🙏」って聞いたら「責任者に聞いてみないと…」て言われたもんで、待ってたら工事現場の責任者がスポーツカーて最後にやってきたんですよ。もうヤ◯ザみたいな棟梁(とうりょう)が車から降りてきて、また同じ説明をするんですね。「撮影を予定してるから中止にできませんか?🙏」て。そしたら「横浜市から頼まれてるから中止はできない😎」って言われて、それはそうですよね。相手も仕事の納期があるわけだし、で、困ったなぁ…って思いながら撮影の準備を始めてて、音声さんからは「車の音とかどうします?💦」て聞かれて「そのまま拾っちゃってください。で、あまりに(工事の)音が入っちゃうようだったら今日は止めにしましょう😿」なんて話してたら、ふいに棟梁が空を見上げて「おーい!今日は雨が降るかもしれないから中止だぁ!!!」って工事を止めてくれたんですよ。全然晴れてるのに。

Q. 凄い奥山マジックですね。洋館の内装はいかがでしょう?絵画の絵が印象的でした。
A. あれは僕の好きな絵の一つで、後藤又兵衛(=Matabee Goto)の『真実』という絵です。後藤又兵衛は今年で生誕100年で、日本で活躍していたときには被差別の人をよく描いてた。海外で活躍するようになってからはユダヤを描いて、やはり被差別な人に目を向けるんですよね。この絵の構図としては、裸婦をデッサンしているはずの画家が、逆に自分が絵画のなかに入り裸婦に見つめられている、というもの。これがカウンセリングの関係性にとても似ていると思いました。

Q. 劇中に出てくる玩具の口笛は、デヴィ夫人と一緒に住んでいたことでも知られる口笛奏者の加藤万里奈さんなんですよね?
A. そうです。これもちょっとしたエピソードがあって、あの玩具はちょうど松竹をクーデターで追い出された頃に親父を元気付けようとしてあげたものなんです。玩具から流れるのは1900年代のジャズなんですけど、口笛のメロディーが気に入ってて、親父に渡したら「俺はそんな落ちぶれてねぇ…!」て突き返されて、そのままになってた。今回この玩具を引っ張り出してきて、スイッチを入れたらもう壊れてて音楽は鳴らなかったんです。修繕しようかなと思ったんですが、ちょっと調べたら映画『JAWS』のなかでこの音楽が使われてて著作権が延長されてたので、あー…ダメだ、使えないなってことで、新しい曲を加藤さんにお願いしました。加藤さんにオーダーしたのは、口笛で、単純なメロディで、覚えやすくて、元気になれて、嫌なことがあったもまぁいいやって思える…とかなんとか色々注文つけて笑 そしたら3日くらいで作ってきてくれた。見事に頭から離れないキャッチーな曲を作ってくれました。加藤さんも天才の人だと思ってます。

Q. 監督はよくこの作品をスーパーインディーズ作品だなんて言いますけど、衣装はギリシャ(ミハイル ギニス アオヤマ)、編集は台湾(陳詩婷)、ヘアメイクは中国(董氷)と国際色が豊かで豪華ですよね。みなさん監督のお友達なんですっけ?
A. まぁ、お友達というか知り合いというか。感性って言葉で伝えられるとは思ってないので、日本にこだわらず、色んな国の方に関わっていただいてます。

Q. 一人芝居にしたのはなぜでしょう?
A. 今って世の中ちょっと変じゃないですか。AIが映画を作れる時代でもあるし、もしAIが企画会議をしたらこの作品なんてすぐ却下されると思うんです。色んなことがAIでできるようになって、どんどんスピードアップしているけど、対面で"人の話を聞いてあげる"とか"相手を知ろうとする"ってすごく大事だし、そういう場面がもっとあれば世の中ちょっと違ったんじゃないかなって思うこともあるんですよね。この映画を見たお客さんも自分が精神科医の側になって話を聞く場面が増えるといいなと思った。

Q. 音声が立体的で、同じ場面でも主人公の音声の質感が変化していたのは何か意識していたのでしょうか。
A. 意図したところもあるし、意図せず偶然のものもあります。偶然入るような遠くので音もそのまま使ったり"偶然"を大事にしていきたいと思ってます。音響に関しては音効さん(=音響効果スタッフの略)が微妙な調整をしている。背景から聞こえる音や主人公の声は、なるべく主人公の気持ちに寄り添えるように調整してもらいました。

Q. ラストシーンが印象的でした。
A. ラストシーンを撮っていると瀧内さんから「こないだパーフェクトデイズの試写を見たんだけど、この作品のラストに似てるよ!🤨」て言われたんですよ。自分はまだ観ていなかったので、作品編集の仕上げを急ぎながら合間にパーフェクトデイズを見たら、たしかに夢のシーンで似たような音が入っていて。あれ、似てるぞ!て思って、スタッフに聞いたら「あ、それ、俺!」て言われてしまって笑 パーフェクトデイズにも携わっているスタッフがパーフェクトデイズで入れた音をこの作品にも入れてて、それ先に教えてよー!って思いました笑 僕はこの作品を撮ったときにはパーフェクトデイズを観てなかったし、アプローチは全然違うんだけども、パーフェクトデイズと同じことをやりたかったんだなと思いました😂

Q. 陽の光や照明へのこだわりはありますか?
A. 照明スタッフには、照明は外からの光を中心に設計してくださいと伝えていました。室内にいるスタッフはカメラと照明のスイッチをON/OFFする人いて、あと外の光だけじゃなくて中からも照明を入れたり、いじってます。

アフタートークのお話は以上です🙌
試写会のあとには試写会に参加した人が同じビル内のラウンジに招待され、監督を囲む会が急遽開かれ、色んな撮影話などをお聞きしました。とても楽しかったです☺️

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