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遊星よりの物体X
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目次

『遊星よりの物体X』に投稿された感想・評価

horahuki

horahukiの感想・評価

4.2
北極にやってきたスーパーニンジン星人(別名血を吸うニンジン)からの襲撃にキャベツたちが灯油使って立ち向かうSFホラー。

あの大傑作『遊星からの物体X』のオリジナルで、SFにホラー要素を加えた最初の映画と言われています。そんでエイリアンの侵略を描いたのもこれが最初。『ザ・フライ』なんかもそうですが、オリジナルよりリメイクの方が人気って珍しいですね。でも本作もリメイクに負けず劣らずな傑作でした!

あらすじ…
謎の円盤が北極に着陸。調査隊は氷漬けになった円盤を見つけるがうっかり爆破して粉々にしてしまう。その側で氷漬けの宇宙人を見つけたので基地に連れ帰るも宇宙人は犬数匹をぶっ殺し逃げ出す。そこから宇宙人による人間の殺戮が始まり…という話。

50年代SFの演劇風なわざとらしさとか、堂々とハッタリかまし続ける雰囲気が大好き!本作は特に登場人物たちの間の抜けたコメディ感が強くて、危機的状況にもかかわらずなぜか明るいキャラクターたちが醸し出す独特な空気感が好み。

本作は侵略系エイリアンの恐怖を描く作品でありながら、わりかしそういったところはどうでも良くて、目の前に圧倒的な名声だったり人類の驚異的発展だったりを得られるチャンスが転がってる状況で、人命を省みずにそれに飛びつこうとする人間の汚さと、それとは逆に名声や発展、そして自身の社会的地位よりも目の前の人命を優先する考え方の対立から浮かび上がる、人間のエゴによる行きすぎた発展がもたらす恐怖と愚かさを描いている。

本作のエイリアンはそういった名声や発展のチャンスを象徴するものであり、あまり恐怖の対象としては強調されてはいない。とはいえ、もちろんエイリアンによる恐怖演出もしっかりあり、ラストのメッセージを見る限り東西冷戦下でいつ来るかもわからない他国からの攻撃に怯える現実的恐怖をどこかの空から突然降りてくるエイリアンへの恐怖として反映したものなんでしょうね。

そして本作の面白いところはエイリアン侵略映画でありながら吸血鬼映画でもあるところ。本作の吸血鬼はそれまでのゴシック的な恐怖を与える古めかしくてありきたりな吸血鬼からは一線を画している。見た目的にはフランケンシュタインモンスターっぽくて古くささはあるけど、吸血鬼が宇宙からの物体で、なおかつ植物的要素を備えているというのは、原作とは違った設定であり、当時としてはかなり斬新なものだったのではないでしょうか。

そんな感じでカーペンター版とは方向性が全く違う作品ではありますが、当時の社会情勢を反映しつつ、虚構の恐怖を現実的恐怖に落とし込むというSFホラーのお手本的な作品で面白かったです。
ジョン・カーペンターのリメイク版の方が有名だと思うけどその原点となった作品。

随分昔だから表現が難しかったんだろうけど、こっちの物体Xはフランケンシュタインみたいな奴でちゃんと人型なのね
個人的にはカーペンターの原型が定まっていなくて得体が知れない感じの物体Xの方が怖くて好き

でもラストの物体Xとの決戦の場所の雰囲気とか忠実に再現してるし、余程の思い入れを感じた


取り敢えず50年代を代表するSFホラー映画だし、時間も短いので見やすいかも
滝和也

滝和也の感想・評価

3.5
宇宙からの侵略者!
北極基地を襲う怪異!
その正体は…

野菜!(笑)

野菜なら煮るか
焼くか炒めるのよ!

「遊星よりの物体X」

ジョン・カーペンター監督、カート・ラッセル主演のあの名作のオリジナル作品。ある日北極基地の側に何かが墜落した。放射能を放つその謎の物体は円盤だった…。氷漬けとなった円盤を掘り出そうとし、爆薬を使用するが、円盤は自爆。だが氷漬けとなった異星人を掘り出し、基地に持ち帰るが…。

ジャケ写に諸に写ってますが(笑)、異星人が襲ってくる古き良き特撮作品です。正に異星人襲来ものでホラー要素が加わったオリジナル作品であり、古典ホラーものであるフランケンシュタイン(見た目(笑))、ドラキュラ(能力、嗜好(笑))の要素も組み込まれています。

また野菜、ニンジン星人と台詞にも出てきますが、植物型星人の奔りでもあると言う…(笑) 植物は自家生殖で増えるし、枝が折れても生えてきますからね。中々怖い存在なんですよ、人型になると。ウルトラマンではケロニア、星人ではセブンのワイアール星人の始祖です(笑)

ただ…その辺の振りはあるものの全く活かせてない辺りが50年代SFホラーらしい所。単純に襲ってくる訳で(笑) 確かに零下50度と言う極地で密閉され、孤立した環境を活かしている演出なれど…軽口を叩きながら、明るい雰囲気の隊員達が立ち向かうので悲壮感もなく、ウルトラセブンのドラマの方が悲壮感とシリアスさが伝わって来ちゃう(笑)。時代の緩い空気がある意味楽しくなっちゃいます。

化物退治の作戦が後半出てくるあたりも、ゴジラシリーズや〇〇人間みたいなんで僕は好きなんです。またそれと同じく人類の知の進歩を考え、退治に反対する博士がいたりして、それも同じみの展開でした。こちらが円谷よりも先ですからね。

ジョン・カーペンターはこれがホントに好きだったんでしょうね。リメイクしただけに色んな要素が入っていて(笑) まぁ圧倒的にアップデートされたリメイク版の面白さは勿論ですが、それを考えれば、中々偉大な作品かもしれません。

時代の空気感を感じながら古い特撮は楽しむべきかなと(^^)またその先駆者としての偉大さに加点してます。 後…ヒロインは中々美人さんです。悲鳴要員ですらなく目立ちませんが…(笑) 

ハワード・ホークスがプロデュースしてるんですが、何でも興味のある方だったんだなと。コメディからノワール、西部劇と正に名匠。SFホラーまで、凄い方ですよね(^^)

『遊星よりの物体X』に似ている作品

遊星からの物体X

上映日:

1982年11月13日

製作国:

上映時間:

109分

ジャンル:

配給:

  • アーク・フィルムズ
  • boid
3.9

あらすじ

1982年の冬、南極基地にいる12人の隊員が10万年以上も氷の中に埋まっていたエイリアンを発見する。氷が溶け出てきたエイリアンは、次々と形態を変えながら隊員たちに襲いかかる。

放射能X

製作国:

上映時間:

94分

配給:

  • ワーナー・ブラザース映画
3.6

あらすじ

蟻酸が原因と思われる死体が発見された。残された足跡を手掛かりに、メドフォード博士たちは原爆実験の放射能が超巨大蟻を作り出したこと、女王蟻がロサンゼルスに向かっていることを突き止める。人を襲…

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原子怪獣現わる

製作国:

上映時間:

80分

配給:

  • ワーナー・ブラザース映画
3.4

あらすじ

水爆実験の衝撃で、北極に眠っていた1億年前のティラノザウルスが復活。原子怪獣となったティラノザウルスはニューヨークに上陸し、都市機能を破壊していく。全身放射能まみれの怪獣をむやみに攻撃する…

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地球の静止する日

製作国:

上映時間:

92分

ジャンル:

3.6

あらすじ

ある日突然奇怪な飛行物体がワシントンに着陸した。その中から奇妙な服を着た英語を話すクラトゥという男が現れた。彼は「自分は宇宙人であり、人間には危害を加えない」と言ったが、警備兵は彼に向かっ…

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