週に一度、土曜日だけ、怒りを爆発させて良い、というか、もう一度、土曜日になっても怒りが収まっていない時は、解放して良い男、という設定。
変わった設定ですが、インド映画として、アクション、恋愛のシーンも特徴はなく、ダンスシーンはなく、社会派というと、それほど感じない。
飽きることはないのですが、心に残るシーンもなくて、何か、物足りないインド映画。
2025年2月25日＠アップリンク京都

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• #踊りません

【サタデー・ナイト・アンガー】

アンガーマネジメントでは7秒ルールで怒りを鎮められるはず。
なのに、主人公は、6日経過した土曜日に怒りを溜め込んで爆発させます。
というマジギレしそうになる設定。

怒れるヒーロー：ナーニ(出世作となった、S・S・ラージャマウリ監督作｢マッキー｣(2012年)をイジリ倒します)。
イカれた警察署長(弟)：Ｓ・Ｊ・スーリヤ(｢マジック｣｢後継者｣｢マーク・アントニー｣｢ジガルタンダ・ダブルX｣)。
イケない政治家(兄)：ムラリ・シャルマ(｢ザ・フェイス｣｢サーホー｣｢デーヴァラ｣)。

この3人の男たちがアドレナリン全開で暴れまわります。
喜怒哀楽という感情を通り越して、茫然自失となります。
口がアングリというよりもアンガーと開きっぱなし。
それでも、アクションシーンはエグイくらいカッコいい。

スーリヤは色々なことで怒ってしまう少年で、一週間に七日以上にも怒ってしまう子であった。

ある時母親に、怒ったらそれを一旦ノートに書き写し本当に消せないほどの怒りなのかどうか？を吟味しろと言われる。

そして、一週間に1度だけ本当に消せない怒りを爆発させる日を決めようとする母親。

しかし、その母親も病気で亡くなってしまう。その日をきめないまま。

母土曜日の葬式に乱暴者の叔父が、逃がした叔母の行方を漏らさなかった母を詰りにやってくる。
スーリヤの怒りが爆発！そう、怒りの日は土曜日。俺は土曜日の男！土曜日に怒りを爆発させるのだ！

というわけで、相変わらずとんでもない設定でとんでもない人物像をヒーローにするのが上手いインド映画です。

しかも、このスーリヤ、虐げられた他人の痛みまでも怒りに感じてしまい、そのため、騒動が広がってしまいます。
そのことで、ストーリーにも起伏がついたり、トリック的なことにも使われるので面白みもでてはいました。

離ればなれになった、密かに恋心を抱いていた従姉妹が実は、敵になる警察署長の部下という設定も面白いし、お互い知らずに再会して親密になり、さて、どうなる？というところも面白いです。

が、今作の最大の魅力は去年、インド映画好きの間で話題になったジカルタンダタブルXで主役を務めた、ＳＪスーリヤさんの悪役。
本当に、極悪非道で情け容赦ないのに、なんか愛嬌を感じてしまうキャラで、このお兄さん役ってのもかなりヤバい奴で、そのへんも複雑になっているところも見どころ。


部族差別問題もしっかりと描かれており、相変わらず3時間退屈せずに楽しめる作品ですのですので、観る機会がありましたら是非ご覧ください。

トワイライトウォリアーズ おかわり
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