スニークプレビューで鑑賞させていただきました👀

とある人気配信者が、視聴者参加型の大規模エンタメ“真相をお話しします”を配信している。
選ばれた視聴者が、本当にあった出来事の“誰も知らない裏側”を暴露し、その話が面白ければ他の参加者たちが投げ銭し、何百万ものお金を稼げる、というもの。

配信実況や投げ銭という今風なコンテンツ✖️ショートショートの世にも奇妙な物語。

設定は面白かった。
動画配信コンテンツのメリット・デメリットを映画というエンタメに落とし込んで、我々一般人に警報を鳴らす。この時代だからこそ出来る描き方だと思う。10年後はまた新しい配信があるだろうから、今を切り取った社会風刺。軸となる子供配信者たちの裏側は胸が痛かった。本当にありそう。


ただ、肝心のミステリー要素やどんでん返し要素が…初心者向け過ぎる。
謎解き系のストーリーが好きな自分にとっては、物足りなかった。

伏線という概念ではなく、もはや“線”になってる。その線を観た瞬間に最後の方の展開が9割わかってしまう。
オチ自体は楽しいんだけど、他の二番煎じだから、そこに至るまでの行程でどう見せるべきか？をこだわって欲しかった。
でも、サスペンスやミステリーを観たこと・読んだことがない人たちなら、楽しめるかもしれない。


本格ミステリ、サスペンスを求めている人よりは、キャスト陣で気になった人が観るべきかなと。
ちなみに、個人的にはパンツ一丁の伊藤英明が似合いすぎてて、大好き。良くも悪くも彼の人柄ってキャラに落とし込んだら最強だと思う。唯一無二😂

• #たくや_2025年劇場&試写
• #たくや_2025年鑑賞

本作が「ミステリーとして衝撃的か」と問われると、簡単には頷けない。いわゆる「驚きを誘っていそう」な展開に、個人的には特段驚きがなかったというのが正直なところだ。むしろ、そこは“簡単に察せる事実”として物語が進行しているとさえ感じられた。したがって、驚きの度合いは観る人の予備知識や感性に委ねられるだろう。目を見開くような予想外の展開を期待して臨むなら、その期待値は下方修正しておいたほうが賢明かもしれない。

そして当然ながら、作品の雰囲気から察せられる通り、本作は純粋なエンターテイメント作品であり、映画オタクが芸術性を追求するような作品ではない。映画芸術の観点から批判する向きがあれば、なぜわざわざそのような視座で本作に接したのかと問いたくなる。大衆娯楽として、一般的な鑑賞者の立場から味わうべき作品だろう。

しかし、だからといって本作が「退屈な」作品かと問われれば、（“意外”と言うのは失礼だが、）決して退屈ではなかった。動画配信者、暴露アカウント、そしてそれらに対してコメントで熱狂する人々——現代のインターネット社会を象徴する人物像を次々と登場させ、視聴者全員に内省を促すようなテーマ性に徹底した作風は、観終わった後も心に残る。

ネット上で自分や他者について発信するという行為の本質、他者の発信に対してコメントやリプライで反応するという行為の意味。気軽な気持ちで鑑賞しても、これらについて考えさせられるような明快なメッセージ性は、SNSなどでオンライン発信に触れる多くの人々の胸に響くはずだ。本作は徐々に、そして着実に、デジタル時代における表現と他者評価の複雑な関係性を浮き彫りにしていく。

もちろん、本作をエンターテイメントとして成立させている立役者は、菊池風磨とMrs. GREEN APPLEの大森元貴だ。彼らの出番が長くたっぷり堪能できるため、ファンにとっては見逃せない一作と言えるだろう。

SNS時代の私たちの行動や心理を照らし出す装置として機能しており、娯楽作品としての楽しさと社会的問いかけのバランスが絶妙な１作だった。

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観た回数:1回

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箝口令のため評価のみ。