なんだか悲しそうな顔

一日中 待ちぼうけだ

休暇なの？

仕事だ

どんな仕事？

うるさいな
何だっていいだろ

君こそ何だ？

仕事よ　稼いでるの

金か

金のためなら
何でもやるのか？

俺だって… ビジネスマンさ

この街じゃ誰でもそうよ

そうだろうな

怒ったイギリス人が
もう笑った

もうすぐ私も行くの
どんな所？

イギリスに？

何年も帰ってないから
忘れた

生まれ故郷なのに？

いや

ずっと昔のことだ…
もう忘れたさ



旅行ですか？

心理学の研究よ
どんな仕事か分かる？

お医者さん？

まあ　そんなところね
あなたはいくつ？

13です

13歳？ 英語は
どこで習ったの？

お客さんにタイ語を教えて
代わりに英語を習ったんだ

名前は？

ウィット

よろしく　私はローザ

はじめまして

ドレスが
よくお似合いですね

お世辞も教わったのね



どんな夢を見る？

楽しい夢の思い出は？

〈一番よく覚えてる
夢について話して〉

〈お母さんと
お寺に行く夢です〉

〈歩いているとお母さんが
穴に落ちてしまいました〉

〈大声で助けを呼んで―〉

〈ロープを投げて
引っ張り上げてもらったら―〉

〈上がってきたのは母ではなく
お金の詰まった袋でした〉

どんな風景の夢だった？
色はついてたの？

〈どんな色の夢だったんだ？〉

〈色は覚えていません〉

覚えてないです

白黒だったの？

〈白黒だったか？〉



昨日の夜は
どんな夢を見たの？

悪い男の人の夢を見た

悪い男の人？

寝てると部屋に
入ってくるんだ

知ってる人？

知らない

それで？ 何か聞こえた？

吸ったり吐いたり
荒い息づかいが―

ずっと聞こえてた

何か見えた？

見えたって？

例えば色とか？

色はないけど
部屋全体が とにかく―

真っ暗

男の人は何を？

僕を見てた



どうして
こんな汚いホテルに？

運命かもしれない

あなたに会うための



聞いたことのない夢よ

子供が見る夢じゃない

見てはいけないわ

運命と同じで
見る夢は選べない

扉の向こうに
何があるか分からない

箱の中に
何があるか分からない

知りたいなら
開けてみるしかない

それしかない



今まで撮影した子供の中で
一番 興味深いわ

僕の夢はお金になるの？



私たちは似たもの同士ね

本当よ

夢と現実の
区別がつかないの

私の場合…

過去と現在が輪になって
ぐるぐると回っているの

行き先がわからない道を
ただ歩いてる

大人と子供の境界線すら
分からないあなたと―

何が幸運で何が不幸か
分からなくなってしまった私

ね？ 似てるでしょ？

私たちの世界には色もないの
グレーの影だけが見える

何もかも同じ

同じ？ そんなの分からない

人生は混沌…

それでも
運命に導かれてる

ひとつの因果が
また別の因果を呼ぶ

アジアで蝶が生まれ
ロンドンで少年は死ぬ

大丈夫？

あなたにも私にも―

運命は見えない

それに翻弄されて
生きるしかないの

私の息子も―

あなたと同じ年頃だったの



〈だから何度も言ったじゃない〉

〈危ないから やめてって〉

〈あれほど注意したのに
どうして分からないの？〉

〈どうして分からないの？〉

• #ケビンについて話さなければならない

とりあえず混乱させるだけさせて ある一点で繋げて "ハイ どうよ？"って題名を掲げられてもなぁ…
この時代って やたら斬新さが求められた後の 谷間みたいな作品が多かったような…
はっきり言って 『トレインスポッティング』と『キューブ』をカクテルしたら 激マズだった…自分にとってはそんな展開図だった
映画って難しいね
答えを出さないで正解なものと 答えを出さないとただただイラつくだけのヤツがあるんだなぁ

テッセラクトね～4次元がどうのこうの言われても、観てる間そんなこと一切関係なかった(笑)

この程度の結末ならわざわざ時間軸をいじったりする意味はなかっただろう。

意味ありげに登場した箱だの、何かの伏線だろうなと思っていたビデオカメラ。
それらは悉く使われず、登場した意味すらわからなくなる。

最後だけ見れば伝えたいものが分かるが、そこに行き着くまでに興味が冷めていた。

少年の瑞々しい演技や、銃撃シーンの無駄にスタイリッシュなど誉める所もあるが。