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愛がきこえる
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目次

愛がきこえるの作品紹介

愛がきこえるのあらすじ

耳の聞こえない父シャオマーとろう者のコミュニティで暮らす 7 歳の娘ムームー。「私がいないとパパはお金を稼げない」と小学校には通わず、日々コーダとして生活を支えていた。そんな折、5 年前に離婚して出ていった母親シャオジンが「ムームーに“普通”の生活をさせたい」と引き取りに戻ってくる。 彼女なりに娘の将来を考えての提案だったが、シャオマーは激高して取り合わず、親権をめぐって裁判で争う事態に発展してしまう。娘との生活を守るべくシャオマーは新たにホテルで住み込みの仕事を始め、ムームーを小学校に通わせ始めるが、耳が聞こえないことから職場でトラブルが相次ぎ、立ち退きを命じられる。 追い詰められた彼は、意図的に事故を起こして自動車保険をかすめ取る闇ビジネスに加担してしまうのだった。ただ一緒にいたいだけなのに、非情な運命に引き裂かれていく父娘。 分かちがたい絆で結ばれた 2 人の愛は、逆境を乗り越えられるのか――。

愛がきこえるの監督

シャー・モー

原題
不说话的爱/Mumu
公式サイト
https://www.march.film/aigakikoeru
製作年
2025年
製作国・地域
中国
上映時間
111分
ジャンル
ドラマ
配給会社
マーチ

『愛がきこえる』に投稿された感想・評価

3110
4.5
試写会にて鑑賞。

ろう者の父・シャオマー(小馬)とコーダ(耳が聞こえない、または聞こえにくい親を持つ聴者の子ども)の娘・ムームー(木木)。
互いを思いあう静かな愛を描く感動作。

「わたしが大人になったら、守ってあげる」ポスターの台詞で鑑賞前から泣きそうになってました。

EXOのレイさんと子役のリー・ルオアンさんの2人の呼吸、間合いが本当の親子のように心地よくていつまでもやりとりを観ていたいと思えました。

離婚した母親とムームーの親権を争うためにお金が必要で闇ビジネスに加担してしまうシャオマー。
裁判のシーンは胸が引き裂かれそうなくらい辛いシーンでした。

途中から涙なしでは観られなかったです。
親は子を想い、子も親を想っていると感じれる感動作です。
ハル
4.0
中国も日本も変わらないんだな…
現実は重く冷たい。
ろう者の父と健常者の娘の仲良し親子。そこへ長年家を出ていた母親が娘を取り返しに来る。

学歴や収入の格差が生む不公平、偏見によって切り捨てられる機会、差別という言葉が覆い隠す理不尽。
それらが静かに積み重なりゆっくりと影を落とします。

この作品がありきたりなものと一線を画すのは、"母親を悪"として描くのではなく母親も子供のためを思い一生懸命行動しているから。
学校へ行かせ、将来きちんと就職するためにはお金が必要。
でも父親にはそれがない。
そうした葛藤が作品全体を包んでいて、様々な思いが心を通過していく。
「あなたにはお金も学歴も尊厳もない、だから子供に未来がない」
辛い言葉…けれど、中国やアメリカは日本より遥かにシビアな学歴社会、資本主義社会だから的を得ているんだよね。やっぱりキツイ…

全体を通じて思うことは娘を演じた子役が神。
天才的な巧さと究極的な可愛さが共存し、観ていて何度も心が動かされました。無垢な佇まい、とても芝居とは思えない。
彼女の振る舞いに心が癒されていく。
親が娘を思う愛の深さ…
琴線に触れて、嗚咽するほど号泣。
涙腺崩壊な逸品です。
レビュー記事全文はこちら↓
https://cula.jp/2025/11/18/mumu-aiga-kikoeru-review/

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本作は「静かな世界」と「騒がしい社会」のあいだの断絶とその橋渡しを、父娘ドラマと社会派要素を組み合わせながら描き出していく。耳の聞こえない父と健聴者の娘という一見特殊に思える関係性を扱いながらも、物語が掘り下げるのは決して特殊な事情だけではない。むしろその奥にあるのは、親子愛や、誰かに気持ちを伝えたいという切実な思い――つまり、誰もが持つ普遍的な感情だ。この固有性と普遍性のバランスが絶妙で、マイノリティの感情や境遇に真摯に寄り添いながら、同時にマジョリティの観客にも深く共感できる感動作として成立させている。

主人公シャオマーもまた、耳が聞こえないというハンディキャップや、それがもたらす境遇の厳しさを抱えていることを加味したとしても、決して模範的で完璧な善人とはいえない。むしろそこにこそ、この人物のリアリティがある。現実離れした“可哀想な善人”では、どこか寓話めいて、感動はしても深い共感には至らないだろう。不器用で、プライドが高く、人間臭い弱さを持つ――そんな普遍的な“普通”の人間として、シャオマーは立ち現れる。その普通の父親が、普通に娘を愛し、娘の幸せを願う。ただそこに、聴覚という問題が重なってくる。こうして紡がれる普遍的かつ固有の人間ドラマが、観る者の心を深く打つのだ。

この親子の関係は、ただ親が子どもを守るという単純な図式には収まらない。父シャオマーが娘ムームーの幸せを願うと同時に、娘もまた幼いながらに父を思い、その生活を支えることを自然なこととして行動している。どちらか一方だけでは成立しない、互いに依存し合う関係――いわば共依存と呼べるような結びつきがそこにはある。しかし共依存という言葉が持つネガティブな響きを超えて、その根底に流れる深い愛こそが、この関係を美しいものにしている。互いを思い合い、守り合おうとする父娘の姿には、心を動かさずにはいられないシーンが随所にある。

そしてシャオマーが不器用ながらもその愛を確かに娘に伝えられていることは、ムームーの行動や、オープニングとエンディングで描かれる彼女の未来の姿にはっきりと表れている。“言葉を交わさない、沈黙の愛”を意味する原題が示すとおり、音で通じ合えなくても、愛情は確かに届く。その愛と思いやりは、言葉を超えて伝わっていくのだ。

監督は聴覚障がい者コミュニティに触れて、彼らの“伝えたい”という気持ちに心を動かされたという。その思いは映画の演出にも色濃く反映されており、主人公だけでなく、周囲の人々が抱える伝えたい思い、表現したい願いにも丁寧に寄り添っていることが伝わってくる。捉え方によっては本筋から逸れた要素として、ドラマの集中力を削ぐと感じる向きもあるかもしれない。しかし、この“伝えたい”という気持ちを起点に作られた作品だと理解すれば、こうした要素もまた感動を構成する一部として納得がいく。

苦悩を描きながらも、悲劇一辺倒にはせず、ときに都合の良さを感じさせる“優しい”展開を織り交ぜたのも、この先の希望や人々の“良心”を信じる作品としてのトーンを保つための選択だろう。元妻のシャオジンが一方的な悪女として描かれていないのも、その表れだ。誰か特定の人物が悪いわけではない。どこかみんな少しずつ身勝手で、互いへの理解が足りないだけ――そんな世の中の現実を、わかりやすく誠実に描いた一作だった。

本作を大きく支えたのは、まずEXOのレイことチャン・イーシン(張藝興)の演技だ。健聴者でありながら、娘を思い苦闘する耳の聞こえない父シャオマーを説得力を持って演じきった。そして何と言っても、娘ムームー役のリー・ルオアン(李珞桉)の演技が圧巻だ。健聴者でありながら父を守るために子ども時代を差し出す、健気で愛情深い少女を体現した彼女の演技は、決してわざとらしくも大袈裟でもない。楽しげなシーンから切ないシーンへと移り変わる中で自然に流れる涙は、美しく、切なく、そして深くエモーショナルだった。

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観た回数:1回

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