愛がきこえるを配信している動画配信サービス

『愛がきこえる』の
動画配信サービス情報をご紹介!視聴する方法はある?

愛がきこえる
動画配信は2025年10月時点の情報です。最新の配信状況は各サイトにてご確認ください。
本ページには動画配信サービスのプロモーションが含まれています。
目次

愛がきこえるの作品紹介

愛がきこえるのあらすじ

耳の聞こえない父シャオマーとろう者のコミュニティで暮らす 7 歳の娘ムームー。「私がいないとパパはお金を稼げない」と小学校には通わず、日々コーダとして生活を支えていた。そんな折、5 年前に離婚して出ていった母親シャオジンが「ムームーに“普通”の生活をさせたい」と引き取りに戻ってくる。 彼女なりに娘の将来を考えての提案だったが、シャオマーは激高して取り合わず、親権をめぐって裁判で争う事態に発展してしまう。娘との生活を守るべくシャオマーは新たにホテルで住み込みの仕事を始め、ムームーを小学校に通わせ始めるが、耳が聞こえないことから職場でトラブルが相次ぎ、立ち退きを命じられる。 追い詰められた彼は、意図的に事故を起こして自動車保険をかすめ取る闇ビジネスに加担してしまうのだった。ただ一緒にいたいだけなのに、非情な運命に引き裂かれていく父娘。 分かちがたい絆で結ばれた 2 人の愛は、逆境を乗り越えられるのか――。

愛がきこえるの監督

シャー・モー

原題
不说话的爱/Mumu
公式サイト
https://www.march.film/aigakikoeru
製作年
2025年
製作国・地域
中国
上映時間
111分
ジャンル
ドラマ
配給会社
マーチ

『愛がきこえる』に投稿された感想・評価

レビュー記事全文はこちら↓
https://cula.jp/2025/11/18/mumu-aiga-kikoeru-review/

---

本作は「静かな世界」と「騒がしい社会」のあいだの断絶とその橋渡しを、父娘ドラマと社会派要素を組み合わせながら描き出していく。耳の聞こえない父と健聴者の娘という一見特殊に思える関係性を扱いながらも、物語が掘り下げるのは決して特殊な事情だけではない。むしろその奥にあるのは、親子愛や、誰かに気持ちを伝えたいという切実な思い――つまり、誰もが持つ普遍的な感情だ。この固有性と普遍性のバランスが絶妙で、マイノリティの感情や境遇に真摯に寄り添いながら、同時にマジョリティの観客にも深く共感できる感動作として成立させている。

主人公シャオマーもまた、耳が聞こえないというハンディキャップや、それがもたらす境遇の厳しさを抱えていることを加味したとしても、決して模範的で完璧な善人とはいえない。むしろそこにこそ、この人物のリアリティがある。現実離れした“可哀想な善人”では、どこか寓話めいて、感動はしても深い共感には至らないだろう。不器用で、プライドが高く、人間臭い弱さを持つ――そんな普遍的な“普通”の人間として、シャオマーは立ち現れる。その普通の父親が、普通に娘を愛し、娘の幸せを願う。ただそこに、聴覚という問題が重なってくる。こうして紡がれる普遍的かつ固有の人間ドラマが、観る者の心を深く打つのだ。

この親子の関係は、ただ親が子どもを守るという単純な図式には収まらない。父シャオマーが娘ムームーの幸せを願うと同時に、娘もまた幼いながらに父を思い、その生活を支えることを自然なこととして行動している。どちらか一方だけでは成立しない、互いに依存し合う関係――いわば共依存と呼べるような結びつきがそこにはある。しかし共依存という言葉が持つネガティブな響きを超えて、その根底に流れる深い愛こそが、この関係を美しいものにしている。互いを思い合い、守り合おうとする父娘の姿には、心を動かさずにはいられないシーンが随所にある。

そしてシャオマーが不器用ながらもその愛を確かに娘に伝えられていることは、ムームーの行動や、オープニングとエンディングで描かれる彼女の未来の姿にはっきりと表れている。“言葉を交わさない、沈黙の愛”を意味する原題が示すとおり、音で通じ合えなくても、愛情は確かに届く。その愛と思いやりは、言葉を超えて伝わっていくのだ。

監督は聴覚障がい者コミュニティに触れて、彼らの“伝えたい”という気持ちに心を動かされたという。その思いは映画の演出にも色濃く反映されており、主人公だけでなく、周囲の人々が抱える伝えたい思い、表現したい願いにも丁寧に寄り添っていることが伝わってくる。捉え方によっては本筋から逸れた要素として、ドラマの集中力を削ぐと感じる向きもあるかもしれない。しかし、この“伝えたい”という気持ちを起点に作られた作品だと理解すれば、こうした要素もまた感動を構成する一部として納得がいく。

苦悩を描きながらも、悲劇一辺倒にはせず、ときに都合の良さを感じさせる“優しい”展開を織り交ぜたのも、この先の希望や人々の“良心”を信じる作品としてのトーンを保つための選択だろう。元妻のシャオジンが一方的な悪女として描かれていないのも、その表れだ。誰か特定の人物が悪いわけではない。どこかみんな少しずつ身勝手で、互いへの理解が足りないだけ――そんな世の中の現実を、わかりやすく誠実に描いた一作だった。

本作を大きく支えたのは、まずEXOのレイことチャン・イーシン(張藝興)の演技だ。健聴者でありながら、娘を思い苦闘する耳の聞こえない父シャオマーを説得力を持って演じきった。そして何と言っても、娘ムームー役のリー・ルオアン(李珞桉)の演技が圧巻だ。健聴者でありながら父を守るために子ども時代を差し出す、健気で愛情深い少女を体現した彼女の演技は、決してわざとらしくも大袈裟でもない。楽しげなシーンから切ないシーンへと移り変わる中で自然に流れる涙は、美しく、切なく、そして深くエモーショナルだった。

---
観た回数:1回
ホットドッグ食べながら観ようとしたのが間違いだった。字幕は中国語と英語で両方は読めないし、中国語も多分セリフをそのまま字幕にしてるようで超長い。今さらながら洋画の日本語字幕ってありがたいと思った。そしてパンフレットも売ってない。

映画は耳の聞こえない父シャオマーと8才の娘ムームーの話。大きくなったムームーが手話通訳士として、ハラスメントにあいながら逆に訴えられた聴覚障害の女性を公平な立場に立てるよう励ましながら自分の過去を語りだす。

小さいムームーが可愛すぎてもう泣くでしょ。不说话的爱はお父さんのことでもあり、話せるけど話さなかったムームーのことでもあると思う。お母さん悪者みたいに見えるかもしれないけどお母さんの言い分もわかる。結婚したての時は良かったけど時間が経つとって普通の夫婦でもあることだなって思った。


メモ
聴覚障害の父 小马シャオマー(张艺兴)
8才の娘  木木ムームー(李珞桉)
大きくなったムームー 手语翻译(章若楠)
別れた妻  晓静シャオジン(黄尧)

一味の手話通訳者 李梅リーメイ(安沺、ビビアンティエン)
ボス 赵老板ジャオ(袁文康)
グラサン 小马の知り合い 四眼スーイェン(王先贺)

ホテル従業員・小马と晓静の共通の友達  红组(艾丽娅)
中国語&英語字幕版
もし日本語字幕がないことで観るのを迷っているなら、絶対見に行った方がいいです。
表情だけでもたくさん伝わってきますし、もし可能なら何度か観てもらえればより理解できます。
そして、日本語字幕版になれば、細かい部分までわかってより感動が増すことは間違いありません。
2回目観たとき、すでにわかってるシーンなのにそれでも涙が出ました。
何度観ても感動する映画です。
ルオアンちゃんが演じるムムちゃんが本当に本当にいい。
手話と同時に台詞も言う非常に難しい役なのに、自然で感情表現が本当に豊か。
表情ひとつひとつ、細かな目での表現…
その演技(もはや演技に見えない)に引き付けられっぱなしでした。
ムムちゃんと一緒に何度も泣きました。

『愛がきこえる』に似ている作品

Brother ブラザー 富都(プドゥ)のふたり/アバンとアディ

上映日:

2025年01月31日

製作国・地域:

上映時間:

115分

ジャンル:

配給:

  • リアリーライクフィルムズ
3.9

あらすじ

マレーシア・クアラルンプールの富都(プドゥ)地区にある荒廃したスラム街。この地域には不法滞在者2世とも言える、様々な国籍・背景を持つ貧困層の人々が多く暮らしている。その場所で、身分証明書(…

>>続きを読む

星になるまで

製作国・地域:

上映時間:

84分

ジャンル:

3.3

あらすじ

知的障害のある母親シャオチンは、友人の助けを借りながら娘のシンシンを育てている。シンシンが成長し、母親よりも知能が高くなり始めると、ソーシャルワーカーのジミンが二人の生活状況を調査し、援助…

>>続きを読む

レインツリーの国

上映日:

2015年11月21日

製作国・地域:

上映時間:

108分

ジャンル:

3.2

あらすじ

向坂伸行(玉森裕太)は、高校時代に大好きだった「フェアリーゲーム」という本について何気なくネットを検索していたところ、“レインツリーの国”というブログを見つける。そこに書いてある感想に共鳴…

>>続きを読む